6月23日、株式会社ON THE SCENEは、天野喜孝氏の新出版プロジェクト『YOSHITAKA AMANO PRIVATE WORKS』を発表した。
同プロジェクトは、『ファイナルファンタジー』や『天使のたまご』などで知られる画家・天野氏がこれまでどこにも公表してこなかった“プライベート作品群”を収録した新シリーズだ。
『YOSHITAKA AMANO PRIVATE WORKS』は、天野氏の貴重な第一次資料の存在を知った映画監督・岩間玄氏の提案により、刊行が実現した。
シリーズは全20巻にのぼるペーパーバックの小型画集を予定。ハガキ大からA4サイズまで、原画作品が持つ本来のサイズ感をほぼ実寸に近い形で掲載している。編集・構成・テキスト・デザインは岩間氏が担当し、一冊の画集でありながら、一編の映像作品のようになっている。
第1巻は全222ページで、テーマはギリシア神話の「メドゥーサ」。怪物として語り継がれてきたメドゥーサの孤独や悲しみ、あどけなさ、そして美しさといった、神話の中に埋もれた“もうひとつの物語”が、天野氏独自の幻想世界によってヴィヴィッドに描き出される。
『YOSHITAKA AMANO PRIVATE WORKS』の第1巻『MEDUSA』は、7月9日に発売予定だ。価格は4950円(税込)。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
世界同時初公開―「誰にも見せるつもりはなかった」天野喜孝、未発表プライベート作品群を初刊行『YOSHITAKA AMANO PRIVATE WORKS』全20巻プロジェクト始動
「自分のためだけに描かれた絵たち」――天野喜孝の私的作品群を、世界同時に発表・刊行スタート
OTS BOOKS(株式会社ON THE SCENE)は、『ファイナルファンタジー』『天使のたまご』『吸血鬼ハンターD』『ガッチャマン』『ヤッターマン』などで知られる画家・天野喜孝のまったく新しい出版プロジェクトを開始します。
これまでどこにも公表してこなかった“プライベート作品群”を収録した新シリーズ『YOSHITAKA AMANO PRIVATE WORKS』。
「誰にも見せるつもりはなかった」という天野の極私的な作品の世界同時初公開・販売。
これは天野喜孝の長い画業においても前例のない試みであり、その動向はアート界のみならず、コミック、アニメ、ゲームの各分野からも大きな関心を集めることになりそうです。
天野喜孝の脳内宇宙を語る第一次資料
天野喜孝が長年にわたり描き続けながらも、これまで一度も公表することなく、自らの手元に留めてきたプライベートな作品群。
それは一人の画家の「創作ノート」「私的ドローイング」「脳内スケッチ」と言える貴重な第一次資料だ。
その存在を知った映画監督・岩間玄が「これはぜひ画集として発表すべきだ」と提案。それをきっかけに、今回の刊行が実現した。天野自身も上がってきた画集を見て「自分の脳内を見ているような感覚になった」と語る。
全20巻、ペーパーバック版のファンタジー
全20巻を予定する本シリーズは、ペーパーバックの小型画集。全222ページ(第1巻)。
天野喜孝のファンタジー世界をポケットに入れていつでもどこにでも持ち歩けるよう編集されている。
未公開のきわめて私的な作品群を、体系的なシリーズとして発表する。
これは天野自身にとっても初の取り組みとなる。
展示のためでもない。
商品のためでもない。
誰かに依頼された仕事でもない。
ただ描きたいから描かれた絵。
本シリーズに収録されるのは、こうした純粋に個人的な創作の中から生まれた作品群だ。
長い画業の根幹にありながら、これまでほとんど人の目に触れることのなかった創作の源泉を、世界に向けて公開する。
この刊行は一つの事件でもある。
なぜなら、著名な作品の背後に隠れていた「イメージの原石そのもの」を明らかにすることに他ならないからだ。
誰にも見せるつもりはなかった絵
「誰にも見せるつもりはなかった——」
天野本人はそう語る。
実際、天野は日々膨大な作品を描いている。
多くは発表を前提としたものではない。
ふと立ち上がったイメージをすくい上げるように描かれたこれらの作品は、仕事として依頼され制作する「クライアントワーク」とも、美術館に展示されることを前提とした「展覧会作品」ともまったく異なる。
もっと個人的で、内面的で、それゆえに正直だ。
未整理で断片的だからこそ、画家の発想の原点が克明に記されている。
本シリーズは、そうした極めて私的な創作の現場から生まれた作品群によって構成される。
ここには画家が、「人に見せること」を前提とせずに描いた、想像力の軌跡が生々しく刻まれている。
原画サイズに近い形で収録
本シリーズは、原画作品が持つ本来のサイズ感をできる限り損なわないように構成されている。
天野が私的作品を描くとき、そのサイズはハガキ大からA4サイズまでが多い。
本書は画家が描いた原画を、ほぼ実寸に近い形で掲載している。
その結果、一般的な大型画集とは異なる、小型のペーパーバック画集が誕生した。
天野のスケッチブックやドローイングブックを、そのまま手に取るような感覚。
いわば天野喜孝と絵画の親密な距離感を、読者もまたプライベートに共有できる仕様となっている。
第1巻のテーマは「メドゥーサ」
2026年7月9日(予定)に発売される第1巻のテーマは、ギリシア神話の「メドゥーサ」。
近年、天野の興味はファンタジーの原点である「神話」に強く向かっている。
とりわけ天野が心惹かれたのは、蛇の髪の毛を持ち、見る者を石に変えてしまう恐ろしいモンスター、「メドゥーサ」だ。
怪物として語り継がれてきた存在の奥にある孤独や悲しみ、あどけなさ、そして美しさ。
神話の中に埋もれた“もうひとつの物語”を、天野は独自の幻想世界によってヴィヴィッドに描き出していく。
ここにあるのは既存の「神話の再現」ではない。
天野喜孝という一人の画家の私的内面を通して生まれた、まったく「新しい神話」である。
誰も知らなかった新たなメドゥーサの物語が本書の刊行とともに誕生する。
一編の映像作品を見るような画集
映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家・森山大道』『わたのまち、応答セヨ』などを手がける映画監督・岩間玄が、本書の編集・構成・テキスト・デザインを担当。
本シリーズ刊行のきっかけは、天野が私的に描きためてきた未公開作品の一部を、岩間に見せたことだった。岩間はその作品群に強い衝撃を受け、公開を提案。天野自身も想定していなかったプロジェクトが、そこから動き始めた。一見すると無関係に描かれてきたように見える未発表作品群を、岩間は映画的な編集手法によって再編集。一冊の画集でありながら、一編の映像作品のように再構築した。そして出版レーベルを立ち上げて今回の刊行に結びつけた。
【天野喜孝コメント】
「誰にも見せるつもりもなく描きためていた作品群でした。それらはきわめて個人的なものであり、私が私のためだけに描いてきた絵だからです。
あるとき、その何枚かを映画監督の岩間玄さんに見せたところ、思いもかけない提案を受けました。
これを画集として発表しましょうというのです。
依頼されたわけでも発注されたわけでもない絵。
それらを世に出して良いものかどうか、迷いがなかったと言えば嘘になります。
しかし・・・
岩間監督が構成した画集を見たとき、私は驚きました。
無意識に描いてきた絵たちが呼吸をし、互いに呼応し、共鳴し合いながら、遠い記憶のようにつながり始めていたのです。
まるで自分自身の脳内を見ているような感覚になりました。
そして知ったのです。
絵というものは、描いた画家の手を離れ、世界へ開かれていく存在なのだということを。」
【編集・構成・デザイン 岩間玄(映画監督)コメント】
「私たちが知る天野喜孝の代表作は、巨大な氷山の一角に過ぎません。
その背後には、誰にも見せることなく描かれてきた膨大な作品群が存在しています。
その最深部を収めた本シリーズは単なる画集ではありません。
一人の画家の創造の源泉へ向かう旅の記録です。
私たちは今、天野喜孝の脳内宇宙への入口に立っているのかもしれません。
ぜひご自身の目で、その景色を確かめていただければと思います。」
【作品情報】
シリーズ名:YOSHITAKA AMANO PRIVATE WORKS
第1巻タイトル:MEDUSA
発売日:2026年7月9日予定
予定刊行数:全20巻(第2巻は今冬刊行予定)
アートワーク:天野喜孝
編集・構成・テキスト・デザイン:岩間玄
発行:OTS BOOKS(株式会社ON THE SCENE)
価格:4,500円(税別)
サイズ:132ミリ×203ミリ
ページ数:222ページ
仕様:フルカラー / 原画原寸大構成
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代表取締役:岩間玄
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