映画のストーリーを全編にわたって文字起こしし、関連画像とともにサイトへ掲載していた男女4名と、サイトを運営していた法人に有罪判決が下された。一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(以下、CODA)が伝えている。
8月3日、映画のストーリー全容を権利者に無断で文字起こしし、関連画像とともに自らが運営するサイトに掲載したとして、著作権法違反の疑いで送致・起訴された男女4名と運営法人に対し、それぞれ有罪判決が言い渡されました。https://t.co/FejTU9s9px
— コンテンツ海外流通促進機構(CODA) (@CODA_2002) August 3, 2026
判決が言い渡されたのは、8月3日に仙台地方裁判所で開かれた第二回公判。内訳は以下のとおり。
会社経営者A:懲役2年、執行猶予3年、罰金100万円
従業員B:懲役1年、執行猶予2年
ライターC:罰金50万円
ライターD:罰金30万円
運営法人:罰金100万円
4名は権利者に無断で映画のストーリーを詳細に文字起こしし、画像を添えて自社が運営するサイトに掲載していたとして、2025年5月20日に宮城県警察本部と南三陸警察署から送致され、その後起訴されていた。

7月24日の初公判では、いずれも起訴内容を認めている。CODAによると、捜査と公判を通じて、共謀のうえで組織的に著作権侵害を行い、営利目的でサイトを運営していた実態が明らかになったという。今回は法人まで著作権法違反で送致・起訴された事案であり、CODAは極めて珍しいケースだとしている。なお、CODAは被害を受けた権利者の取りまとめなどを担い、捜査に協力した。
作品のストーリーを冒頭から結末まで文字で公開する行為について、CODAは、作品を観なくても内容をほぼ把握できる状況を作り出すものだと指摘。正規サービスの利用やコンテンツに対価を払う意欲を下げ、コンテンツ産業に深刻な影響を与えるとしており、適法な引用の範囲を超えた明白な著作権侵害にあたるとの見解を示している。
同種の“文字抜き出しサイト”をめぐる摘発はこれが初めてではない。別のサイトの運営者だった男性には、4月16日に懲役1年6カ月(執行猶予4年)と罰金100万円を併科する有罪判決が出ており、同サイトの記事を書いていたライターの男性も、2025年7月16日に罰金50万円の判決を受けている。
映画などの著作物のストーリー全容を権利者に無断で文字起こしした記事を掲載したとして、著作権法違反の疑いで逮捕・起訴された男性に対し、拘禁刑1年6カ月(執行猶予4年)、罰金100万円を併科する有罪判決が言い渡されました。https://t.co/124lg9OmDu
— コンテンツ海外流通促進機構(CODA) (@CODA_2002) April 16, 2026
CODAは今回の判決が同様の侵害行為への抑止につながることを期待するとしたうえで、こうしたサイトの利用が運営者の広告収益を支え、権利者の利益や文化の発展を損なうことにつながると呼びかけている。
