Amazonにて、書籍『モチーフで読む美術史』のKindle版が990円(税込)のところ、日替わりセールで60%オフの399円(税込)で購入できる。
本書は、神戸大学大学院人文学研究科教授で美術史家の宮下規久朗氏が手がけたもので、絵画に描かれた代表的な「モチーフ」を手がかりに美術を読み解くという内容になっている。また、西洋の絵画だけでなく、日本を含む東洋の美術や現代美術にも言及している。
もともとは、2013年4月から東京新聞・中日新聞夕刊に連載されていた、「神は細部に宿る──モチーフで読み解く美術」(全63回)に加筆した一冊だ。
本書の冒頭では、ヤン・ファン・アイクが描いた絵画で表紙となっている「アルノルフィーニ夫妻像」について解説している。西洋の古い絵などは文化的に馴染みがないため、写実的だとか、色使いがきれいだといった、表面的な見方になってしまう。しかし、それではもったいないと宮下氏は述べている。
この絵は結婚記念肖像画とされ、同時にこの絵自体が結婚証明書となっている説が有力とのこと。そして、渋谷の忠犬ハチ公のように、西洋では犬が「忠誠」のシンボルとして扱われている。そのため、女性の傍らに描かれた犬は新妻の忠誠心を、ロザリオは夫婦の信仰心を、シャンデリアにある一本のろうそくは神の降臨を表している、と宮下氏は記している。
(画像は『モチーフで読む美術史』Amazon販売ページより)
このように、見慣れない西洋の絵画でも、それぞれのモチーフに託された意味から絵を読み解いてみると、実に面白い発見があるという。そういった楽しみ方を紹介してくれる一冊となっている。

