『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が「D.I.C.E. Summit」のゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得。ゲーム業界人が選ぶゲームのアカデミー賞、『時のオカリナ』以来20年振りの栄誉

 アメリカのネバダ州ラスベガスにて開催されている「D.I.C.E. Summit」にて、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、『ゼルダの伝説 BotW』)が2018年における「D.I.C.E. Awards」のゲーム・オブ・ザ・イヤー(以下、GotY)を受賞したことが発表された。

(画像は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』公式Twitterより)

 『ゼルダの伝説 BotW』はこのほかにもアドベンチャーゲーム部門、ゲームデザイン部門、ゲームディレクション部門にて受賞作品に選出され、全4部門に輝いた。

 「D.I.C.E. Summit」とは、「Academy of Interactive Arts & Sciences」(以下、AIAS)が2002年から開催しているビデオゲームに関するサミットだ。AIASはゲームやエンターテイメント企業に在籍する業界人たちによって構成された業界の発展を目指す非営利団体。
 「D.I.C.E. Awards」では、そのAIASに選ばれたメンバーたちが無記名でノミネート作品へ投票する方式が採用されている。業界団体がその年の作品に賞を与えるという点では、同アワードは映画芸術アカデミーが運営するアカデミー賞のゲーム版と例えることもできるだろう。

同様の構図のゲームアワードとしては「BAFTA」(英国映画テレビ芸術アカデミー)のゲーム部門も挙げられる。主要なゲームアワードにはほかにも、ゲームジャーナリストJeff Keighley氏主催の「The Game Awards」、開発者主体の「GDC Awards」(Game Developer Choice Awards)がある。
(画像はBAFTA | British Academy Games Awards Photography 2017より)

 さて。「D.I.C.E. Awards」自体は1997年から実施されており、1998年にはNINTENDO64向けタイトル『ゼルダの伝説 時のオカリナ』がGotYの座に輝いている。

 しかしそれからはや20年、「D.I.C.E. Summit」では『ゼルダの伝説』はおろか、日本のデベロッパーが開発した国産ゲームがGotYを受賞することは1度もなかった。
 近年では2012年に『スカイウォードソード』、2014年には『神々のトライフォース2』がノミネートされてきたが、GotYの栄光を掴むには至らず。今回の『ゼルダの伝説 BotW』の受賞は、シリーズだけでなく国産タイトルという面でも20年振りの栄誉となる。

※なおゲーム業界へ貢献した人物へと送られる生涯功労賞は、今年は任天堂の竹田玄洋特別顧問へと贈られた。

 『ゼルダの伝説 BotW』はもちろん、『NieR: Automata』や『ペルソナ5』など日本のビデオゲームが高い評価を浴び続けた2017年。3月にはGDC、4月にはBAFTAが開催予定となっており、これらのアワードでも国産タイトルが栄誉を掴むのか注目したい。


以下は「D.I.C.E. Awards」における受賞結果の一覧。

アニメーション部門(Outstanding Achievement in Animation)

・Cuphead
・For Honor
・Hellblade: Senua’s Sacrifice
・Horizon Zero Dawn
・Uncharted: The Lost Legacy

アートディレクション部門(Outstanding Achievement in Art Direction)

・Cuphead
・Hellblade: Senua’s Sacrifice
・Horizon Zero Dawn
・Little Nightmares
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

キャラクター部門(Outstanding Achievement in Character)

・Assassin’s Creed Origins – Bayek
・Hellblade: Senua’s Sacrifice – Senua
・Horizon Zero Dawn – Aloy
・Star Wars Battlefront II – Iden Versio
・Uncharted: The Lost Legacy – Chloe Fraiser

オリジナル楽曲部門(Outstanding Achievement in Original Music Composition)

・Call of Duty: WWII
・Cuphead
・Horizon Zero Dawn
・RiME
・Wolfenstein II: The New Colossus

サウンドデザイン部門(Outstanding Achievement in Sound Design)

・Destiny 2
・Injustice 2
・Star Wars Battlefront II
・スーパーマリオオデッセイ
・Uncharted: The Lost Legacy

ストーリー部門(Outstanding Achievement in Story)

・Hellblade: Senua’s Sacrifice
・Horizon Zero Dawn
・Night in the Woods
・What Remains of Edith Finch
・Wolfenstein II: The New Colossus

技術部門(Outstanding Technical Achievement)

・Assassin’s Creed Origins
・Hellblade: Senua’s Sacrifice
・Horizon Zero Dawn
・Lone Echo/Echo Arena
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

アクションゲーム部門(Action Game of the Year)

・Call of Duty: WWII
・Cuphead
・Destiny 2
・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
・Wolfenstein II: The New Colossus

アドベンチャーゲーム部門(Adventure Game of the Year)

・Assassin’s Creed Origins
・Horizon Zero Dawn
・スーパーマリオオデッセイ
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
・Uncharted: The Lost Legacy

ファミリーゲーム部門(Family Game of the Year)

・DropMix
・GNOG
・Just Dance 2018
・SingStar Celebration
・いっしょにチョキッとスニッパーズ

格闘ゲーム部門(Fighting Game of the Year)

・ARMS
・Injustice 2
・Marvel vs. Capcom: Infinite
・Nidhogg 2
・鉄拳7

レースゲーム部門(Racing Game of the Year)

・DiRT 4
・Forza Motorsport 7
・グランツーリスモSPORT
・マリオカート8 デラックス
・Project CARS 2

RPG部門(Role-Playing Game of the Year)

・Divinity: Original Sin 2
・Middle-earth: Shadow of War
・ニーア オートマタ
・ペルソナ5
・Torment: Tides of Numenera

スポーツゲーム部門(Sports Game of the Year)

・みんなでゴルフ
・FIFA 18
・Golf Clash
・Madden NFL 18
・MLB The Show 17

ストラテジー/シミュレーションゲーム部門(Strategy/Simulation Game of the Year)

・Endless Space 2
・Halo Wars 2
・Mario + Rabbids Kingdom Battle
・Total War: Warhammer II
・XCOM 2: War of the Chosen

没入感リアリティ技術部門(Immersive Reality Technical Achievement)

・Lone Echo/Echo Arena
・Robo Recall
・Star Trek Bridge Crew
・The Invisible Hours
・Wilson’s Heart

没入感リアリティゲーム部門(Immersive Reality Game of the Year)

・Lone Echo/Echo Arena
・Psychonauts in the Rhombus of Ruin
・Robo Recall
・Space Pirate Trainer
・Wilson’s Heart

D.I.C.E.スプライト部門(D.I.C.E. Sprite Award)

※トリプルA級タイトルと比較して開発規模が小さく露出も少ない作品が対象の部門

・Everything
・Gorogoa
・Night in the Woods
・Pyre
・いっしょにチョキッとスニッパーズ

携帯機向けゲーム部門(Handheld Game of the Year)

・ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君
・世界樹の迷宮V 長き神話の果て
・ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王
・メトロイド サムスリターンズ
・モンスターハンター ストーリーズ

携帯電話向けゲーム部門(Mobile Game of the Year)

・Cat Quest
・ファイアーエムブレム ヒーローズ
・Gorogoa
・Monument Valley 2
・Splitter Critters

オンラインゲームプレイ部門(Outstanding Achievement in Online Gameplay)

・Call of Duty: WWII
・Destiny 2
・Fortnite
・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
・Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands

ゲームデザイン部門(Outstanding Achievement in Game Design)

・Gorogoa
・Horizon Zero Dawn
・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
・スーパーマリオオデッセイ
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ゲームディレクション部門(Outstanding Achievement in Game Direction)

・Gorogoa
・Horizon Zero Dawn
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
・Uncharted: The Lost Legacy
・What Remains of Edith Finch

ゲーム・オブ・ザ・イヤー(Game of the Year)

・Cuphead
・Horizon Zero Dawn
・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
・スーパーマリオオデッセイ
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

文/ishigenn

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著者
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn
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