「マリオ」が配管工に復帰──ポータルサイトでの紹介が“元配管工”から“職業は配管工”へと変更

 いまから約1年前の2017年3月3日、『マリオ』シリーズのポータルサイト「マリオポータル」が開設。そこに記載されているマリオの説明の中で、職業が“元配管工”のように表記されていたことがSNSなどを中心に話題となったことを覚えているだろうか?
 しかし現在その表記は、“職業は配管工”へと変更されている。どうやらマリオは、彼の象徴的な職業である配管工へと復帰したようだ。

(画像はNintendo|マリオポータル|キャラクターより)

 具体的にどのように変わったのか。改めて1年前の記載を見てみよう。Webサイトの過去の状態を保存しているInternet Archiveにて改めて確認してみると、2017年3月以降の「マリオポータル」では、“実は昔、「配管工」のお仕事もしていたこともあるらしい……。”と紹介されていたことがわかる。

 インターネット上ではこの変更が大きく話題となり、それは国内だけではなく海外にも波及。アメリカのゲームメディアPolygonは「マリオはもはや配管工ではない、任天堂がついに認めた」と報じている。

(画像はInternet Archiveによる2017年3月3日の 「Nintendo|マリオポータル|キャラクター」ページアーカイブのスクリーンショット)

 じつは、マリオの職業の変遷は今に始まったことではない。

 まずそもそも、マリオはもとから配管工ではない。マリオが初登場【※】の作品となる『ドンキーコング』では、彼の職業は「大工」だった。

※『ドンキーコング』に登場したマリオはもともと「ジャンプマン」、「ミスター・ビデオ」などと呼ばれていた。故・岩田聡氏によるインタビュー「社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』」にて宮本茂氏より明かされている。

 またマリオの生みの親・宮本茂氏はマリオ誕生の経緯について、過去にUSA TODAY誌によるインタビューで以下のように答えている。
 宮本氏によれば、任天堂はまずゲームデザインを作り、そのあとでキャラクターをデザインに合わせ調整するそうだ。そして『ドンキーコング』では、ステージが建設現場であったため、マリオは大工になることになったという。
 そして宮本氏は、1983年の『マリオブラザーズ』でルイージが登場して以降、多くの作品が地下を舞台としていたので、その地下という設定に合わせてマリオを配管工にしたと伝えている。マリオの役割が仕事を決めるというわけではなく、“シナリオがマリオの役割を決める”のだそうだ。

 なおマリオが配管工の職に復帰したことについて、電ファミニコゲーマー編集部は任天堂に問い合わせてみたものの、「申し訳ありませんが、本件に限らずインターネットなどで話題となっている事象についてのお問い合わせには、原則としてお答えしておりません。」との返答。彼の職業が変更となった理由は闇の中である。

 復職の真相は不明にとどまるものの、ファンのあいだではさまざまな推測が飛び交っているようだ。たとえば北米最大のインターネット掲示板『Reddit』では「『スーパーマリオ オデッセイ』のエンディングのあとに配管工に復帰したのだろう」、「マリオ世界での“配管工”は、“英雄”のような、いわば“クラス”に当たるのではないか」といった考察がなされている。

 上記の宮本氏の発言を考慮すると、マリオ世界のシナリオが、マリオが配管工となる筋書きへと書き換わったのかもしれない。いずれにせよ、マリオが「世界一有名な配管工」の座にふたたび就いたことに間違いはないだろう。

文/実存

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著者
哲学科を卒業したのち無職になるが、偶然性により電ファミニコゲーマー編集部の一員となる。『風来のシレン』や『Civilization』など中毒性のあるゲームが好き。
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