現実世界を舞台に“小林幸子”や“第4の使徒”と戦うRPG『テクテクテクテク』配信開始!中村光一×麻野一哉による新作位置ゲーム。ポプ子&ピピ美も登場

 ゲームクリエイターの中村光一氏麻野一哉氏が贈るスマートフォン向け新作RPG『テクテクテクテク』配信がついに開始した。

 実はこのふたりがタッグを組むのは実に20年ぶりのこと。特に中村氏は長らく現場から離れていたため、この組み合わせだけでもゲーム業界的にはニュースなのだが、その内容がいわゆる“位置ゲーム”なのだから、さらに興味深い。

 ちなみに、正確なジャンルは“歩いて地図を塗りつぶすRPG”であり、キャッチコピーは「一生歩けるRPG」だ。

 電ファミニコゲーマーでは開発中のバージョンを事前にプレイできたため、インプレッション記事をお届けする。

文/クリモトコウダイ


地図を塗る楽しさ

 『テクテクテクテク』でまずやるべきことは、地図を塗りつぶすことだ。
 自身のキャラクターとプレイヤーの位置情報はリンクしており、自分が移動すればキャラも移動する。そしてキャラクターの周りに表示されている円に「街区」と呼ばれる道に囲まれたエリアの一部が入ると、そこを塗りつぶすことができるのだ。

 また、地図を塗りつぶしていくと「ランク」と呼ばれるレベルのようなものが上がっていくが、それにより「予約ぬり」という機能が解放される。「予約ぬり」は一度自分が通ったところならば後から塗りつぶせるという機能で、たとえば車や電車といった高速で移動する場合でもアプリを起動し続けておけば、後から通った道をポチポチと塗りつぶしていくことができるのだ。

塗りつぶせば塗りつぶすほどゲームが有利に

 そして『テクテクテクテク』では、地図を塗りつぶすという行為がゲーム要素に直結しているのが面白い。
 地図を塗りつぶすとそこは自分の陣地となってファンタジー化し、モンスターや宝箱などが出現。
 さらに、塗りつぶした部分をタッチすることでお金などを得られるほか、場所によってはゲーム内でアイテムの購入ができるショップのレベルが上がることも。地図上にある地名の“字(あざ)”(東京都中央区銀座の“銀座”の部分)を100%塗りつぶすと、毎日ログインボーナスが追加でもらえるようにもなる。

 なお、場所と出現モンスターには関連性があるものの、“○○に行って××をする”という要素は薄く、移動して塗りつぶすことがメインの目的になるため、感覚としては皆でワイワイというよりも、ひとりでコツコツ遊ぶオフラインのRPGのような感覚で遊ぶことができる。

小林幸子やゴジラも登場!?

ARで加工された画像

 地図を塗りつぶしていくとどんどんモンスターが現れるが、そのモンスターたちをARカメラ機能により、現実世界を背景に撮影することが可能。この機能にはドワンゴの独自技術「デプスAR」という機能が使用されており、現実世界の背景に対して、自動でモンスターを合成してくれるようになっている。

 モンスターの中にはコラボキャラクターとして、映画『シン・ゴジラ』よりゴジラ、『エヴァンゲリオン』より第4の使徒、歌手の小林幸子さんが配信と同時に登場。実際にバトルできるだけではなく、ARで撮影もすることができる。

 この他にもバトルはできないが、グラビアアイドルの大原優乃さん、『ポプテピピック』よりポプ子、ピピ美も登場する。

属性に状態異常…バトルはRPGらしい

 さて、続いてはバトルの話だ。本作のバトルは、画面をスラッシュして攻撃するというシンプルなシステムで、敵が攻撃してくるまでは何度でもスラッシュできる。そして敵が攻撃モーションに入ったら敵のターン。攻撃が着弾するタイミングで画面をタップし続けると、敵の攻撃を防御してダメージを減らすことができる。

魔法

 通常攻撃の他に魔法攻撃やアイテムの使用といった選択肢も用意されており、魔法には属性や状態異常の要素も。もちろん、一部モンスターには弱点属性が設定されている。

 この属性は装備にも設定されているものがあり、装備にはアイテムでさまざまな追加効果を付け加えることもできる。バトル自体は非常にシンプルだが、パラメーターや属性の要素は非常にRPGらしいといえるだろう。

ランクを上げていくと、日本各地に封印されていたランクボスが復活し、バトルすることになる

 なお、敵との戦闘では経験値が手に入り、ランクとは別にレベルが上がっていく。こちらは戦闘時のパラメーターに関係する要素で、ゲームの進行やシステムの解放などはランクで管理されている。

仲間も増やせる合成システム「ドリップ」

 ゲームを進めていると、さまざまなアイテムを入手する。それらのアイテムを合成して新しいアイテムを生み出すのが「ドリップ」と呼ばれるシステムだ。素材を集めて武器や防具を作ったり、それらの強化などもこの「ドリップ」で行われる。

 また、モンスターを倒すことで手に入る「モン素」を「ドリップ」すると、アイテムが手に入るだけではなく稀にモンスターが仲間になることも。仲間となったモンスターは図鑑に登録され、後日、この仲間を使った遊びも実装されるとのことだ。

 なお、『テクテクテクテク』にガチャはなく、「歩行石」というゲーム内通貨を購入し、時短系のアイテムを購入することができるほか、カバンの拡張などを行うことができる。基本、無課金でも問題ないが、より短時間で効率的にプレイしたい場合は課金するといいだろう。


 アプリ『世界の霧』のように、自身が行動した場所を記録してくれる地図アプリがすでにリリースされていることからもわかる通り、自分の移動を記録し、それを後から見返すという行為は非常に楽しいものだ。

 『テクテクテクテク』の根っこの面白さはそこにある。塗りつぶしたときの感覚もそうだが、何より塗りつぶした面積がどんどん広がっていく感覚がとても気持ちよく、そして楽しい。

 つまり我々が日常的に行っている“歩く”という行動そのものがゲームの一部になっており、“RPGでマップをすべて埋める、あの感覚”を現実世界のマップで味わえるわけだ。そういう意味では“一生もののライフログ”としても機能するだろう。

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新聞配達中にトラックに跳ね飛ばされたことがきっかけで編集者になる。過去に「ロックマンエグゼ 15周年特別スタッフ座談会」「マフィア梶田がフリーライターになるまでの軌跡」などを担当し、2017年4月より電ファミニコゲーマー編集部のメンバーに。ゲームと同じぐらいアニメや漫画も好き。
Twitter:@ed_koudai
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