2004年にPCで発売されてから様々なプラットフォームに移植され、アニメやマンガなど多様なメディアでも愛され続けている恋愛アドベンチャーゲーム『CLANNAD』が、2019年春にNintendo Switchへ移植されることが決定した。
Nintendo Switch版『CLANNAD』はすべての音楽と一部音声が5.1ch化され、サラウンドスピーカーやヘッドホンを使うことで美しくリアルなサウンドが体験できる。携帯モードやTVモードに対応し、Joy-Conひとつで片手操作やタッチパネル操作でJoy-Conを外した本体だけでもプレイ可能だ。
また日本語音声と日英のテキストが収録されており、ゲーム中にいつでも切り替えることができる。英語テキストで遊ぶ場合、日本の文化などを説明する「Dangopedia」が利用できる。
『CLANNAD』はビジュアルアーツのゲームブランド「Key」が開発した恋愛アドベンチャーゲームだ。家族というテーマを通して人と人との絆という普遍のテーマを扱い、『Kanon』、『AIR』に続き大きなヒットとなった。はじめから全年齢対象のゲームとして開発され、「泣きゲー」というジャンルをさらに確固たるものにした。
ゲームは日本のどこかにある町の高校に通う主人公「岡崎 朋也」が、メインヒロインとなる「古河 渚」と出会うところから始まる。人との関わりを避けてきた主人公だが、この出会いをきっかけに様々な人と交流を深めていく。渚は演劇部の復活を目指しており、朋也も友人と協力しながら部の再建を手助けする。
『CLANNAD』は様々なヒロインと恋愛を楽しめる、いわゆる個別ルートが用意されたゲームだ。個別にエンディングも用意されるが、紡いだ人と人との絆は、メインヒロインである渚とのルートを「After Story」と呼ばれる物語へと導く。
2019年春には『CLANNAD』だけでなく、最新作である『Summer Pockets』のNintendo Switch版のリリースが決定している。また、時期は不明ながら『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~』の移植も決定している。
感動的なシナリオで、恋愛アドベンチャーゲームというジャンルを牽引してきたKeyの作品群が続々とNintendo Switchへと移植されている。Key作品でも特に人気の高い『CLANNAD』や最新作も移植が決定しただけに、他の作品の移植にも期待したい。
ライター/古嶋誉幸