名作スペースオペラ『銀河英雄伝説』の藤崎竜版コミカライズが、現在Kindle書籍の50%還元セールを実施している。既刊31冊で1万8382円のうち、半額分の9196円分が還元される。
同作は遥かな未来の広大な銀河を舞台に、銀河帝国と自由惑星同盟という、ふたつの勢力の戦いを描いた作品。特に銀河帝国のラインハルト・フォン・ローエングラム、自由惑星同盟のヤン・ウェンリーというふたりの人物が、それぞれの陣営における主人公として活躍する。
同作は田中芳樹による同名小説のコミカライズ作品で、原作小説は本コミカライズを含め、複数のマンガやアニメ、舞台など、これまでにさまざまなメディアで展開されてきた。
宇宙が舞台のSFながら古典的なテーマや思想も多く扱い、また多くの魅力的なキャラクターたちによって物語がけん引されていく群像劇的な面白さもある。専制君主を戴く帝国と、共和制を掲げる政府、まったく志向の異なるふたつの国家の戦いが、政治や陰謀から艦隊同士の戦いまで、多相なレイヤーから描かれる。
藤崎竜版のコミカライズは原作の要点を抑えつつ、外伝小説やオリジナル要素も織り交ぜつつ独自に再構築されており、既存の『銀英伝』作品とは大きく雰囲気の異なる個所も多い。一方でストーリーラインははっきりとして読みやすく、生き生きとしたキャラクターの表現も魅力だ。