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『バイオショック インフィニット』以来となるケン・レヴィン氏の新作ゲーム『Judas』では、プレイヤーの行動で“敵”が決まる。ストーリーを表現する意欲的なシステムの詳細が判明

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バイオショック』シリーズのクリエイターとして知られるケン・レヴィン氏は、同氏が設立したGhost Story Gamesにて開発している新作FPS『Judas』の新情報を発表した。

発売時期は未定。対応プラットフォームはPS5、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store、Windows)。

本作はケン・レヴィン氏が提唱する新しいストーリーテリング「ナラティブ・レゴ」(narrative Legos)を実現するために開発されているシングルプレイヤー向けFPS。

舞台は、人類の最後の生き残りを乗せて航行している都市型宇宙船「メイフラワー号」。この船は経済、芸術、政治のあらゆる側面がマシンを通じて管理されている。市民はお互いを監視し、密告する全体主義的な都市だ。

マシンを裏で操っている宇宙船の指導者は「BIG3」と呼ばれる人間の姿をしたロボットたちである。人類を本来の姿のまま保存したいトム、人類を欠点のないヒューマノイドに進化させたいネフェルティティ、自らの存在を削除したいと願うホープ。

主人公である「Judas」は、この社会に反旗を翻し、革命を起こす。そのなかで反目しあっているBIG3は注意深く主人公の行動をみて、味方になるかもしれないし、敵対するかもしれない。すべてを壊すか、それとも修復をするのか、その決断はプレイヤーに委ねられている。

『バイオショック インフィニット』以来となるケン・レヴィン氏の新作ゲーム『Judas』では、プレイヤーの行動で“敵”が決まる_001
(画像はPS Blogより)
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(画像はPS Blogより)
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(画像はPS Blogより)
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(画像はPS Blogより)

本作は2013年に発売された『バイオショック インフィニット』以来となるケン・レヴィン氏の新作となる。その構想は2014年の段階から公表されているが、紆余曲折あり、音沙汰がない状況が続いていた。

しかし2022年に正式発表され、2024年1月にはストーリートレーラーが公開。今回は約1年7ヵ月ぶり情報公開され、開発が順調であることが伺わせる形となった。またあわせてキーアートも公開している。

『バイオショック インフィニット』以来となるケン・レヴィン氏の新作ゲーム『Judas』では、プレイヤーの行動で“敵”が決まる_005
(画像はPS Blogより)

本作は、特定のキャラクターが味方になるのか、敵対するのか、プレイ次第でストーリーの要素がレゴブロックのように変更され、ストーリー体験が形成していくことにあるのが特徴だ

これは『バイオショック インフィニット』において、主人公と同行していた相棒「エリザベス」を拡張したものとなり、さらに2014年に発売された『シャドウ・オブ・モルドール』における、敵のウルクの勢力が変化し、仲間になる「ネメシス・システム」からも影響を受けているとのこと。

特定のキャラクターが味方にも敵対する可能性があるのが、本作のBIG3に相当する。このBIG3たちは主人公の行動を注意深く観察しつつ、主人公に介入しようとしてくる。

その過程でBIG3たちは、戦闘で救ってくれたり、他のキャラクターの悪口を言ったり、さらには重大な秘密を打ち明けるかもしれない。

「彼らのうちの一人を失うことは、まるで友人を失うような感覚にさせたい」としつつ、最終的にプレイヤーは誰を信頼し、誰を信頼しないかを決めなければならない。

意欲的なストーリーテリングが実現しそうな『Judas』は発売日は未定。今後の続報に期待したい。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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