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『デレマス』声優陣はオーディションで役を射止めた瞬間なにを思うのか? 白雪千夜、浅利七海、イヴ・サンタクロース役声優が語る「演じるアイドルとの出会い」から「ソロ曲を披露する」までのシンデレラストーリー

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総勢190人のアイドルたちが登場する『アイドルマスター シンデレラガールズ』では、長い歴史の中で、都度アイドルのボイスが実装されてきた。

応援しているユーザー(プロデューサー)にとって、「アイドルに声がつく」ことは喜ばしい催しだ。

ボイス実装のきっかけのひとつが、「シンデレラガール総選挙」と呼ばれる投票イベントである。2022年には「Stage for Cinderella」に名前を代え、約1年という長期間に渡って開催されたのはまだ記憶に新しい。

そして『アイドルマスター』(以下、『アイマス』)シリーズと言えば、その展開はゲーム内のみに留まらない。アイドルを担当する声優陣によるリアルライブイベントも開催され、大いに盛り上がりを見せている。

アイドル、そしてアイドルを演じるキャストたちの晴れ舞台のひとつが「ソロ新曲」の披露と言えるだろう。

2024年8月21日、3人のアイドルたちのソロ曲が収録されたCDが発売された。「CINDERELLA MASTER」シリーズ第17弾でソロ曲を披露するのは、白雪千夜、浅利七海、イヴ・サンタクロース。

『アイマス』シリーズは歴史も長く、多くのプロデューサーに愛されるコンテンツだ。役を射止めるためのオーディションにかける想いや、アイドルを演じるプレッシャーも相当なものだったと予想される。

今回、電ファミニコゲーマー編集部では、白雪千夜役の関口理咲さん、浅利七海役の井上ほの花さん、イヴ・サンタクロース役の松永あかねさんへインタビューを実施。

プロデューサーたちからの大きな期待を背負ってアイドルに声を吹き込み、アイドルとして歌う。オーディションからソロ曲披露までに至るシンデレラストーリーについて語ってもらった。

 『アイマス』声優陣インタビュー:オーディションで役を射止めた瞬間なにを思うのか_001
左から、井上ほの花さん、関口理咲さん、松永あかねさん

取材・編集/竹中プレジデント


『アイドルマスター シンデレラガールズ』で演じるアイドルを発表する瞬間の心境とは?

──『アイドルマスター シンデレラガールズ』では、「どのアイドルに声がつくのか」「誰が声を担当するのか」という点に注目しているユーザー(プロデューサー)が多い印象です。関口さんは、白雪千夜役を演じることが発表される際、どのような心境だったんでしょう?

関口理咲さん(以下、関口さん):
言葉で言い表すのはすごく難しいんですけど、プレッシャーのほうが大きかったかもしれません。

もともと私は、PSPの『THE IDOLM@STER [アイドルマスター SP]』をプレイしていて、『モバマス』【※】もダウンロードして遊んでいたんです。『デレステ』【※】もリリース当初からプレイしていたので、まさか自分が「シンデレラガールズ」になれるとは露ほども思っていませんでした。

※モバマス……バンダイナムコエンターテインメントとCygamesが共同開発し、2011年にMobage上でリリースされたソーシャルゲーム。作品群全体を総称して『デレマス』と呼ばれる。
※デレステ……そんな『デレマス』の世界観を受け継ぐ形で2015年にリリースされた音楽ゲームアプリ。

──白雪千夜ちゃんを演じる前から『アイマス』ファンで、プロデューサーだったんですね。心の中では『デレマス』に登場するアイドルを演じてみたいという想いはあったんでしょうか。

関口さん:
もちろん、演じることができたらいいなという想いはあって、カラオケで「お願い!シンデレラ」を歌うくらい大好きで、憧れていました。

ただ、とんでもない有名コンテンツですし、『デレステ』にハマってる当時の私にとって、「シンデレラガールズ」は雲の上の存在でした。

それに、当時の私はまだプロの声優さんではなくて、マウスプロモーションの養成所生だったんです。なので、SNSのアカウントも一切持っていなくて、発表時のSNSの様子も見ていなかったんです。

──え、そうだったんですか!?

関口さん:
はい。千夜ちゃんを演じることを周囲の人たちにも黙っていたので、公式の発表後に「(担当声優に)関口理咲って書いてあるんだけど、マジ?」と友達から連絡がきて、少しずつ実感が湧いてきました。

 『アイマス』声優陣インタビュー:オーディションで役を射止めた瞬間なにを思うのか_002

── 浅利七海ちゃんの担当声優が発表される瞬間を、井上さんはどのように迎えたんですか?

井上ほの花(以下、井上)さん:
私はいつ公式発表があるのかを知らなくて、しかも公式発表の日に、ちょうどコロナのワクチンの副反応で大熱を出していたんです(笑)。

一同:
(笑)。

井上さん:
寝ているなかLINEの通知がずっと鳴ってて、「具合が悪いのに……なんだろう?」と思いながらスマホを見たんです。

そうしたら、ずっとお世話になってる花林ちゃん【※】をはじめいろんな方から「ほーちゃんおめでとう!」というメッセージがたくさんきていて。

※声優の高橋花林さん。『デレステ』ではネガティブ系アイドル、森久保乃々を演じている。

──ただでさえ発熱しているのに、それはいきなりすぎて焦りますよね。

井上さん:
もう本当に「待って! 今発表されたの!? どうしよう!」ってなりました。朦朧とするなか、慌てて文章を考えて、ちゃんと書けているかもわからない状態でTwitter(現X)に投稿した記憶があります。

 『アイマス』声優陣インタビュー:オーディションで役を射止めた瞬間なにを思うのか_003

──松永さんは、ご自身がイヴ・サンタクロース役を演じることを発表する際にはどのような心境でしたか?

松永あかね(以下、松永さん):
めっちゃプレッシャーでした。ただ、私は事前に公式発表のタイミングを教えてもらっていたんです。

でも、公式発表の日には、イルミネーションを見に行く予定がすでに入っていたので、前日か前々日くらいに言葉を慎重に選んで文章の下書きをして、マネージャーさんにも問題ないか確認してもらっていました。

当日は、公式発表から少し経ってから「今だ!」 って気持ちで投稿しました。どんな反応があるのか気になって、緊張してドキドキしていました。

──松永さんは万全の準備を整えて発表を迎えたんですね。

松永さん:
それと、私の場合は公式発表の前にイベントの予告か何かで、イヴちゃんの声だけは公開されていたんです。

プロデューサーさんたちが「この声は誰だろう?」と予想してくださっていると思っていたので、報告をしたときは「私でした!予想は当たったかな~?」っていうテンションでもありましたね。

でも、報告の投稿をした後はどんなリアクションがあるのか見るのが怖かったので、イルミネーションに全集中していました(笑)。

──まさかの(笑)。

松永さん:
そのとき一緒にいた友だちが、イヴちゃんのボイス追加がX(Twitter)でトレンド入りしていることを教えてくれて「これが指名手配されてる気持ちなんだ!(笑)」と思いながら、イルミネーションの写真を撮っていました。

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養成所生のときに突然あったオーディションの機会。1日10時間以上練習して臨む

──関口さんの演じる白雪千夜ちゃんは、アイドルがゲーム内に実装されるのとボイス実装が同時という『デレステ』では珍しいアイドルになっていますよね。

関口さん:
そうなんですよ。『デレステ』には、ボイスのついていないアイドルの子もいて……その中で最初からボイスのあるアイドルが加入するわけですから、どのような反応があるかはある程度は想像していました。

私もプロデューサーですから、みなさんの気持ちがわかるんですよ。だから、「気持ちはわかる!すっごいわかる!」と思いつつも、千夜ちゃんを演じられることはすごく嬉しいし、「千夜ちゃんを好きと言ってくれる方のために、やるしかない!」って思っていました。

当時、私はSNSを全然見ていなかったので、みなさんの意見はあんまり目に入ってこなかったんですけど、プレッシャーは人一倍あったと思います。

──関口さんが白雪千夜役を演じるまでにはどういった経緯があったのでしょう。

関口さん:
先ほども少しお話しましたけれど、千夜ちゃんのオーディションを受けたときの私は、まだプロの声優ではありませんでした。マウスプロモーションの養成所生で、事務所の所属試験も終わっていない状態だったんです。

ありがたいことに、養成所生のときからいくつかオーディションを受けさせてもらっていたんですけど、ある日突然、千夜ちゃんのオーディションのお話が来て、そのときはひっくり返るくらい驚きました。

──大好きな『デレマス』のオーディションですもんね。

関口さん:
オーディションを受けられること自体が、信じられないくらい嬉しかったです。

お話をいただいたからには受かるためにはどうするべきか考えて、「お願い!シンデレラ」を改めて練習したり、いただいた台本のセリフをどう演じるのか、1文字1文字にマークをつけながら試行錯誤したりしていました。

お話があってからオーディションまで2週間くらいあったと記憶してるんですけど、その期間は1日10時間以上は台本に向き合っていました。

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──1日10時間以上ですか!? すごい熱量です。

関口さん:
でも、そこまで役を作りこんでからオーディションに行ったのに、手応えは全然ありませんでした。今思い返すと、あのときはまったくと言っていいほど千夜ちゃんの声になっていなかったなと思います。

本来なら準備すべき水や筆記用具も持っていない状態でしたし、それに「お願い!シンデレラ」を歌ったんですけど、そういう形式のオーディションが初めてだったので、勝手がわからなくて困りました。

声とは関係ないんですけど、特技の誕生日占いでディレクターさんを占って、ドヤ顔をしたりもしてましたね(笑)。

──オーディション中に占いとは(笑)。 オーディションが終わったときの率直な感想はいかがでしたか?

関口さん:
絶対に落ちたと思っていました。それでも「よし!頑張った!やりきった!」って気持ちでしたね。

「お願い!シンデレラ」を歌った際に、ディレクターさんが具体的な歌いかたのアドバイスをくださったのがすごく嬉しかったですし、ずっと前から好きな作品のオーディションを受けられただけで満足で「これを一生の自慢にしていこう!」というテンションでした。

でも、しばらくしたら、電話で「受かりました!」って連絡が来たんです。私、それを聞いた時にビックリしすぎて、5年間使っていたiPhoneを落として割っちゃったんですよ。そのときは「良いことと悪いことって同時におきるんだな」って思いました(笑)。

──手応えのなかったなか、見事オーディションに合格したわけですが、なにが合格につながったのか、今振り返ってみて思い当たる要素はありますか?

関口さん:
誰かに聞いたわけではないんですが、自分としては「見た目」なんじゃないかなと感じています。

千夜ちゃんのオーディションの資料をいただいたとき、私、たまたま千夜ちゃんと同じ髪型してたんですよ。しかも、プライベートで黒い服を着ることも多かったので「見た目似てるかも?」と率直に思いました。

それに、いろいろな悩みや葛藤を抱えているところを見ていると、昔の私を見ているような気持ちがするといいますか……近い部分を感じます。

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『デレマス』の中で初めて演じたいと思った女の子が浅利七海だった。オーディションに受かるため海にお祈りへ

──井上さんが浅利七海ちゃんを知ったのはどのタイミングなのでしょうか。

井上さん:
私は小さいころにアニメやゲームにあまり触れていなかったので、声優のお仕事をさせていただくようになってからも、『デレマス』のことは全然知らなかったんです。事務所からオーディションのお話をいただいたことをきっかけに知りました。

そのときに『デレマス』について調べて、たくさんのアイドルの子たちを見ているときに「この子の声をやりたい!」って最初に思ったのが、七海ちゃんだったんです。

──『デレマス』の中で初めて気になった女の子が浅利七海ちゃんだったと。

井上さん:
はい。でも、なかなか七海ちゃんのオーディションの話がこなくて。「ボイスアイドルオーディション」1回目のときも「七海ちゃん来ないかな」と期待していたんですけど、七海ちゃんは上位に入らなくてオーディションの機会がなかったんです。

その年は七海ちゃんにとっては惜しい結果になってしまったんですけど、次の年の「ボイスアイドルオーディション」では1位になったので、そのときは嬉しかったですね。

──井上さんにとっては、待ちに待った浅利七海ちゃんのオーディションですもんね。

井上さん:
でも、「これはオーディションが来る来る!」と期待してたんですけど、例年そういうオーディションのお話をいただける時期になっても、七海ちゃんのオーディションの話が一向に私の耳に入ってこなかったんです。

それで心配になって事務所に聞いてみたら……「そういえばオーディションの話、来てます!」って言われて。すぐに「ずっと練習してた七海ちゃんのオーディションを受けたいです!」と伝えて、七海ちゃんのオーディションを受けさせてもらうことになりました。

──オーディションが来る前から七海ちゃんの役作りをされていたとのことですが、それ以外にオーディションに向けて準備していたことはありますか?

井上さん:
実際に海に行って、海に向かってお祈りしました。

──えっ、海にお祈りですか!?

井上さん:
お家の近くに海があって、そこに「受かりますように、受かりますように!」ってお祈りをしました。

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──その甲斐(?)あってか、浅利七海のオーディションに合格するわけですが、その知らせを受けたときの心境について教えていただけないでしょうか。

井上さん:
お家にいたときに合格の連絡があったんですが、連絡を受けた瞬間に大泣きしちゃいました。

でも、オーディションに受かったことって誰にも言っちゃダメじゃないですか。 それなのに、そのときちょうど家に母がいて……大泣きしている私を見て「なんで泣いてるの?」って。

──井上喜久子さんが。

井上さん:
バレないようにしなきゃいけないんですけど、嬉しさには勝てなくてそのまま泣き続けちゃいました。

──お話を聞いていると、井上さんの七海ちゃんに対する並々ならぬ思いを感じます。そもそも七海ちゃんを演じたいと思った理由はなんだったのでしょうか。

井上さん:
最初は、見た目で「この子かわいい!」と思って、七海ちゃんが好きになりました。そこから七海ちゃんについて調べてみたら、お魚さんが大好きなアイドルってことがわかって。

じつは私もお魚さんがすごく好きなんです。高校生のときには、八景島シーパラダイスでアルバイトをしていたこともあります。高校生は水族館では働くことができなかったので、その代わりに 水族館がよく見えるフードコートで働いていました。

──お魚好きという共通の趣味が。

井上さん:
はい。それで七海ちゃんのことがもっと好きになりました。

それに加えて、七海ちゃんは語尾や言葉遣いがちょっと個性的で、お父さんとお母さんのことを「父様、母様」って呼ぶんです。当時、私が推してた3次元のアイドルの女の子も、お父さんとお母さんを変わった呼びかたで呼んでいて。そういうところも「かわいいっ!刺さるっ!」って惹かれました。

こういう風にいろいろ好きになる要素があって「七海ちゃんのオーディションを受けられるなら、絶対に受けたい!」って思うようになっていったんです。

──オーディションが開催されるかわからないときから、そこまで強い想いを抱いているとは……。

井上さん:
「いつか七海ちゃんのオーディションを受けたいな」って思って、練習にもより一層熱が入ったんだと思います。

──確かに。いつかは機会があるかも……? と思うと頑張れるかもしれませんね。

井上さん:
ただ、肝心のオーディションの手応えはまったくありませんでした。過去に何度か受けたオーディションと同じように今回も落ちただろうなあと。

オーディションの1年前から七海ちゃんの練習はしてましたけど、それは向こうのスタッフさんは知らないですし、合格した決め手と言えるのは海にお祈りしたこと……くらいしかないかなぁ。

 『アイマス』声優陣インタビュー:オーディションで役を射止めた瞬間なにを思うのか_008

合格の決め手は「オーディション会場で一番うるさかった」から?

──松永さんの演じるイヴ・サンタクロースは「Stage for Cinderella」において劇的な展開で1位を獲得、その後にボイスが実装となった、まさにシンデレラなストーリーを歩んだアイドルです。

松永さん:
私も、井上さんと同じように『デレステ』のオーディション自体は何回か受けていて、「総選挙」のあとにオーディションがある流れはなんとなく知っていたので、「今年はどの子が来るのかな~?」と思いながら、「総選挙」を見守っていたんですよ。

その年、イヴちゃんはグループ予選で敗退しちゃったのに、プレイオフから勝ち上がってきて、そのまま1位になったので、めっちゃビックリしました。

──そんなイヴ・サンタクロース役を射止めた松永さんですが、オーディションの手応えはどうだったのでしょうか?

松永さん:
私も手応えはありませんでした。イヴちゃんのオーディションがあった時期は、別のオーディションも結構多くて、役作りも満足にはできていなかったんです。

時間がないことに焦りがありつつも、イヴちゃんの癖の強い現実離れしたキャラクター性を引き出すために台本に向き合って、短い時間のなかですが役作りに必死に取り組んだ記憶があります。

──オーディションに合格した要因についてはどのようにお考えですか?

松永さん:
イヴちゃんのボイス収録の最初に、スタッフさんと「いちからイヴちゃんというキャラクター」を作り直したんです。オーディションで演じたときのイヴちゃんとは全然違う女の子になっているので、演技が決め手ではないと思うんです。

なので、オーディション会場で私が一番うるさかったことなのかなあ……って。

──えっ、それってどういうことですか?(笑)

松永さん:
オーディションって、スタッフさんと一緒に廊下で待つ時間があるんですけど、私は何か喋ってないと緊張しちゃうタイプなので、待ってる間ずっとスタッフさんと喋ってたんです。そしたら「あなたがオーディション会場で一番うるさかったよ」って言われちゃって。

ただ、人の懐に入っていけるホワーッとしたところがイヴちゃんの性格と合っていたみたいで。「打ち解けた後の雰囲気がイヴちゃんに近いから、リラックスしていろいろな表情を見せてくれたらいいな」みたいなことを言っていただいた記憶がありますね。

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──素の松永さんの雰囲気にイヴ・サンタクロースっぽさを感じたのかもしれませんね。合格の連絡はどのような状況で知ったんですか?

松永さん:
最初に連絡があったときは寝ていて、連絡がきてから2時間後くらいに事務所からの着信に気づいたんです。

着信があるということは「もしかしたら、合格したのかも」と思いつつ、期待しすぎないようにしながら電話をかけ直したところ「合格しました!」と。それまで眠かったのが、バッチリ目が覚めました!

──先ほど「(役を演じることを発表する際に)プレッシャーを感じていた」とおっしゃっていましたが、それはやはり「Stage for Cinderella」で1位をとったイヴ・サンタクロース役を演じるというのが重圧に感じたのでしょうか。

松永さん:
もちろんそれもありますが、高校の同級生に志希ちゃん(一ノ瀬志希)のことがすごく好きな子がいたんです。昼休みには『デレステ』の音ゲーを遊んでいて、ライブの映像も見せてくれて、「志希ちゃんがかわいい」という話もたくさん聞かせてくれました。

私の身の周りにもいたくらいだから、全国で考えると『デレマス』のアイドルの子を推してくれている人たちって、もっともっとたくさんいるわけじゃないですか。

──確かに。イヴ・サンタクロースちゃんはアイドルとしては2011年から登場しているので、応援しているプロデューサーの想いも強そうです。

松永さん:
だから、私よりも長くイヴちゃんのことを応援してくださっているプロデューサーさんたちが納得する演技をしないといけない。それに、総選挙で1位をとったからには、他のアイドルを応援しているプロデューサーさんにも「イヴちゃんでよかったな」って思ってもらえるように頑張らないと、と思ってめちゃくちゃプレッシャーを感じていました。今だからお話できることではありますが、当時は本当に怖かったです。

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サブデスク
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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