現代に「電波ソング」を伝播させる『ゆんゆん電波シンドローム』の存在
──『ゆんゆん電波シンドローム』出演のオファーを受けたときの第一印象や、実際に参加してみての感想を聞かせていただけますか?
KOTOKOさん:
ゲームの主題歌『電波的妄想美少女Q』の歌唱を担当しているのですが、ゲームの世界観をまったく聞かずに主題歌の歌詞を見たんです。まろんさんの書いた歌詞が「電波ソング」の全部パック、要素全部乗せみたいな感じで、これは気合を入れようと思いました(笑)。
「我こそは電波ソングを牽引してきた者」として、恥ずかしい出来栄えでは許されないと思って、全身全霊で行こうと(笑)。ゲームの概要は、いろいろな「電波ソング」が出てきている中で、世界が広がっていく内容だとうかがったので、令和の時代に改めて「電波ソング」にスポットライトを当ててくれるコンテンツが生まれたことが、すごくうれしいと素直に思いました。
私は本格的に活動を始めてから24周年ぐらいになるんですけど、ゲームソングを歌ってきた中で、創世記はいただく依頼が全部「電波ソング」だったんですね。ただ、盛り上がりがピークを迎えたあと、皆さんやっぱりちょっと飽きてくるんですよ。
「電波ソング」の発注がない時期があったり、私自身がI’ve【※】を卒業した時期もあったりして、「電波ソングもここまま廃れていくのかな」って思うときもありました。でも私は、昔作った曲も大事にしていたので「電波ソング」も歌い続けていて。周囲からは「何歳まで電波ソングを歌うの?」、「そろそろ止めたほうがいいんじゃない?」と言われた時期もありました。
でも「電波ソングというジャンルも歌えることが私の強みだと思っているから」と、そこは譲らないでずっとやり続けてきたんです。そんな中で「あのころの曲が聴きたい」と言ってくれるいうオーディエンスさんだったり、当時まだ若かった方が作る側に育たれて、依頼してくださるようになってきたり。そういった動きを経て、「電波ソング」がまた再注目していただける流れが少し前から来ていました。
『ゆんゆん電波シンドローム』のような「「電波ソング」を全部集めました」という作品が生まれる現象を見ると、「やり続けててよかった」という気持ちになりましたし、自分の選択は間違いじゃなかったなと。「電波ソング」が好きっていう人はまだまだちゃんといるんだな、という確信にもつながって、本当に止めなくてよかった、続けてきてよかったなと心から思っています。
※I’ve(アイブ)……音楽クリエイターチーム。KOTOKOさんは2000~2011年まで所属。美少女ゲーム、テレビアニメ、映画などの主題歌やBGM制作のほか、所属ボーカリストのオリジナルCDやコンピレーションアルバムの発表、CMへの楽曲提供など幅広く活動している。
桃井さん:
ずっと歌い続けるってたいへんなことですよ。アーティスト活動をずっと続けていらっしゃったから、こういう未来が待っていたんだなと。
ななひらさん:
「止めないでいてくれてありがとうございます」という気持ちです!
KOTOKOさん:
私だけの力じゃ絶対に無理だったので……。ファンの方が自分たちのコンテンツだと思って愛してくださったからで、本当に感謝です。
桃井さん:
でも、『ゆんゆん電波シンドローム』は「美しいもの、崇高なもの」って感じじゃなくて、気軽に楽しんでほしいところがあるよね(笑)。シナリオが「電波ソングと陰謀論」って感じなので(笑)。
KOTOKOさん:
たしかに、ちょっとダークというか。電波で世界を爆発しちゃえ、というか(笑)。
ななひらさん:
「電波ソング」って歌詞だけを見ると怪文書みたいなところがあるので、陰謀論的なシナリオとは相性がいいですよね。
桃井さん:
ライブで双方向で参加するところが「電波ソング」っぽいというお話もありましたが、リズムゲームとしてプレイしている人が、ライブじゃないけど参加できるっていうところも、ゲームジャンルとして合ってると思います。
──主題歌の聴きどころはいかがでしょう。
KOTOKOさん:
いままで以上にバカです(笑)。「電波ソング」の歌詞じゃなかったら恥ずかしくて言えないような言葉がいっぱい入っていて。たとえば「くんかくんかスーハ―」とか(笑)。なんというか、ちょっといやらしい感じもするから、ふつうだと言えないですよね。
「いや~ん」もふつうは言わないような言葉ですけど、この曲の中だからぜんぜんオーケーみたいな(笑)。そういった言葉がいっぱい散りばめられていて、「電波ソング」のアホさ加減がすごく発揮されてる曲なので、いっしょにネジを飛ばして聴いてほしいです。
桃井さん:
私はKOTOKOさんの主題歌を聴いて、あの演説のところがめっちゃいいと思って。

KOTOKOさん:
あ──(笑)
桃井さん:
じつはすごく本質を突いてるんですよ。KOTOKOさんはおバカになって聞いてほしいっておっしゃってましたけど、たしかにすげえおバカではあるんです。「叩き尽くしましょう!!」ってところは「えっ?」ってなるじゃないですか。でも、「自分の中の電波みたいなものを大事にしろ」という、けっこう熱いメッセージなんですよじつは。それがすごくいいなと思って。
私自身、「すごくネガティブな自分」と「がんばろうっていうポジティブな自分」というふたつのモードの私がいるんですけど、ゆんゆんはすごく優しくてポジティブだったんですね。ゆんゆんを演じるときに、自分に言い聞かせるような感覚がありました。
台本を読んで、私自身はQちゃんみたいなところがある気がしたんです。なので、ゆんゆんのセリフを言うときは「自分が励まされてうれしいこと」を言ってあげようと演じて……。
変な話ですけど、ゆんゆんを演じながら、自分自身をQちゃんに重ねているところがあったというか。「プレイしている人がゆんゆんでありQちゃんである」みたいな感じになるといいな、と。だから、自分が言われてうれしいことを心を込めて言いました。
桃井さん:
じつはその感情って、電波ソングを昔作っていたときとまったく同じ構図なんです。当時、自分が聴きたい音楽っていうのが世の中になかったわけですよ。アニメの曲やゲームの曲が下に見られていたわけじゃないんですけど、世間的には洋楽やJポップのほうが偉かったというか。そんな時代に、レコード会社の方に曲を作って持ってくと「アニメの主題歌っぽいですね」とか言われたのですが、当時はそれがあまりいい意味じゃなかったんですね。
私はアイドルも好きなんですが、アイドルにも電波っぽい曲があるんですよ。UNDER17をいっしょにやってた小池雅也さんは、もふくちゃん【※1】やでんぱ組.incを立ち上げているのですが、アイドルのジャンルでも「トンチキ」と呼ばれる、「電波ソング」に近い曲があるんですよね。
たとえば、シブがき隊の『スシ食いねェ!』【※2】を私は電波ソングっぽいと思っているんですけど、そういう「自分がファンとしてこういう曲があったら楽しい」と思う曲をやっていたら、いつのまにか「電波ソング」と言われてしまったっていうところがあって。
『ゆんゆん電波シンドローム』のゆんゆん役も、自分がこういうふうに言われたらうれしいな、自分が推しにこういう風に言ってもらえたらうれしいなっていう感じで演じさせていただきました。そこにQちゃんが「うおー! ゆんゆん最高だよ!」と言ってくれるという(笑)。
※1:もふくちゃん……アイドルプロデューサー福嶋麻衣子氏の愛称。
※2:『スシ食いねェ!』……。1986年2月1日に発売されたシブがき隊の楽曲。
──(笑)。担当された歌唱についてはいかがですか?
桃井さん:
『幸福絶頂!! りむ・で・らてんと☆』の歌唱については、とにかくかわいらしい曲で、すでにイベントとかでも歌わせてもらっています。歌もゆんゆんの声優としてやっていたことの延長で、自分が励まされるような感じにしたいなと思って歌いました。
KOTOKOさんは「電波スイッチを入れる」っておっしゃってましたけど、私はけっこう逆転するというか、「自分が受け手だったらどういうのが好きか?」と考えていて、自分はそこにいないような感じになるんです。
自分じゃなくて「受け手の自分がどう思うか」を考えるから、歌っている自分はある意味では自分じゃない。レコーディングはまろんさんがディレクションしてくださったので、とても楽しく収録できました。
『ゆんゆん電波シンドローム』にはななひらさんと歌う曲もあるんですけど、レコーディングでいっしょに歌ったんですね。ふつう、ゲームの収録だと別録りすることが多いんですけど、同じ日だったので、「いっしょにやろうよ!」と、二人でブースに入って。ななひらさんといっしょに歌うのはとても楽しかったです!
──ななひらさんはXで「ななひらの妄想で作られたゲームですか?」と投稿されているのを拝見しました。演じられたQちゃんと重なる部分があったのですか?
主題歌歌唱:KOTOKOさん
— ななひら (@nanahira) September 4, 2025
Qちゃんが大好きな二次元のキャラクター・ゆんゆん(CV.桃井はるこさん)
引きこもりで残念オタクの主人公・Qちゃん(CV.ななひら)
これななひらの妄想で作られたゲームですか??????#ゆんゆん電波シンドローム
ななひらさん:
そうですね、とっても重なります(笑)。私は引きこもっていたわけではないし、比較的ふつうの生活を送っていたとは思うのですが、クラスで目立っている子達のあいだで流行っているものや遊びに引け目を感じていて……。「どうせ私はそれを楽しめないし……」と卑屈な感情を持っていたんです。
アニメとかマンガとか、いわゆるオタク的なコンテンツが好きだと言っても「わかってもらえないだろうな」と思っていた学生生活だったので、Qちゃんもそれに近しいんじゃないかと感じたんです。
Qちゃんがゆんゆんに救いを求めてハッピーになっている姿を見て「その気持ちすごくわかる!」というところもあって。電波ソングが楽しくてそこに癒しや救いを求めてたりとか。
オファーをいただいたときに、いままでの自分が肯定された感があってすごくうれしかったです。それと、オファーのメールには、海外の方が書き込んだ「Qちゃん役は絶対にななひらにやってほしい」というスレッドのスクリーンショットが添付されていたんです。
ファンが要望を書き込んで、それが本当に実現するというのはインターネットっぽくていいなあって。自分の匙加減でネットの妄想みたいなことを実現させることができるっておもしろいなと思ったことも、オファーをお引き受けした要因のひとつではあります。
桃井さん:
海外のオタクの夢がひとつ叶ったわけだよね。
KOTOKOさん:
すばらしいね。
ななひらさん:
ありがたいお話です。Qちゃんを救ってくれるのがゆんゆんですけど、ゆんゆんはオタク界の神のような存在である桃井さんが演じられているわけじゃないですか。で、私はQちゃんに自分を重ねている。なので考えなくても演技ができたというか、自分の中の桃井さんに対する感情をそのまま出せばいいんだなと。
本作のプロデュースとシナリオを手がけていらっしゃる林さん(林 風肖氏)がディレクションしてくれたのですが、オタクとしての昂りを素直にぶつけたテイクに対して「いまのがいいです!」と言っていただいたりして、ナチュラルに演技ができたと思います。
桃井さんといっしょにレコーディングしたときも、桃井さんがセリフを言ったあとにこちらが答えるという場面があったのですが、思わず出ちゃったセリフがあったりして……。
桃井さん:
あったよね。まったくのアドリブで(笑)。
ななひらさん:
桃井さんがアドリブでゆんゆんからQちゃんにセリフを言ってくださって、それを受けてうっかりでちゃったセリフがそのまま曲に入っているんです。
桃井さん:
めちゃくちゃナチュラルな感じだったよね。
ななひらさん:
それこそ自然に出てきたセリフでしたね。
桃井さん:
Qちゃんは中性的な感じというか、ボーイッシュな感じがするのですが、ななひらさんに女の子っぽい印象があったんです。でも、お話してみたら内面にボーイッシュなところが感じられて、それもQちゃんの魅力だと思います。
ななひらさん:
気持ち悪いオタクを心に飼っているので(笑)。
桃井さん:
(笑)。終盤で流れる曲なんですけど感動的ないい曲なので、ぜひプレイしながら聴いてほしいです。
──「電波ソング」をつぎの世代につないでいく、託していくときに、何を渡したいと考えていらっしゃいますか?
KOTOKOさん:
いまの歌い手さんというか歌手の皆さんって、ものすごくお上手なんですよね。だからこそだと思うんですけど、歌がテクニカルになりすぎていたり、曲の作りが難しくなりすぎちゃっている気がします。
昔は曲ってもっと単純でしたから、どこまで難しくなるのかなっていう、楽しみでもあり危惧する部分もあって。私は人間だから、実現できる範囲の曲がいいなと思っているんですね。
いまの技術だとどうにでも組み替えられちゃうから、人間じゃ絶対に歌えない曲とかもいっぱいできちゃうわけですけど、それに耳が慣れちゃうと生で聴いたときに「あれ?」ってなったりするような楽曲がすごく増えている気がします。テクノロジーに頼り切るんじゃなくて、人間として歌える、もっと気軽に楽しめる楽曲が増えるといいなと思っています。
桃井さん:
いまって逆に、若い人が昔の曲を聴いていたりするじゃないですか。私のファンにも高校生の方がいて。去年シングルを8年ぶりに出したんですけど、ダウンロードとかストリーミングがある中で、「CDってものを初めて買います」という方もいたんですよ。いまの方って最新の楽曲はもちろん、20~30年前の曲とか、それより前の楽曲も聞くことができるから、いつの時代の曲とか、意識せずに聴いてると思うんですね。
このあいだ小池雅也さんと連絡を取り合ったときに、改めてUNDER17の曲を聴いて「こんな脆弱な機材でよくやってたよね」という話題が出たんです。歌の音程が少し合っていなくても「まあニュアンスがいいからいいでしょう」みたいな(笑)。いまだったら直そうと思えば1音ずつ直せちゃったりするじゃないですか。
歌ってるときに「いまのちょっと惜しかったな」みたいなこともあるんだけど、昔だったら「いや惜しかったけどこれでいくか……時間もないし」ということもあったわけです。じゃあどっちがよかったのかっていうと、ひょっとしたら「直さないほうが正解だった」からこそ、UNDER17の曲が愛されて、いまの時代になっても聴いてくれる人がいるのかなって。
人間の完全じゃないところがもしかして「電波ソング」の魅力になっているのかもしれない、という気持ちはあります。ボーカロイドなどの選択肢もある中で、あえて人間が歌う魅力というか。子どもが歌っているかのような危うさみたいなところも魅力のひとつで、ニュアンスがあっていいかな、と思ったりします。
KOTOKOさん:
原点回帰じゃないですけど、そういった曲もあるとうれしいですね。
ななひらさん:
私はまだ引き継ぐとかそういうレベルには達していないのですが、それでも私なりの意見を言わせていただくと、完璧さは求めなくていいと思っています。先ほど桃井さんがおっしゃられていたとおり、人間ならではの危うさも魅力のひとつだと思うので。
桃井さん:
「そういうレベルじゃない」と言っていますけど、そういう自覚がない方が担っちゃったりするもののような気がします(笑)。天性なものもあるでしょうし。
KOTOKOさん:
さっき「いつものななひらさんで」とオーダーされることが多いと言ってたじゃないですか。だからもうそれは、すでに自分の中に確立した何かを持てているんだと思いますよ。
ななひらさん:
おふたりからそう言っていただけるのは本当にうれしいです。これからは自信を持って好きなように生きていこうかな(笑)。
KOTOKOさん:
(笑)。実際に「電波ソング」の未来を担うといっても、私たちが選んで「じゃあこの人でお願いします!」っていうものでもないですからね。
桃井さん:
あとは、これからも「電波ソング」を歌い続けていくってことが大事ですよね。今回みたいに、後輩の人たちと共演したりすることが、未来につながっていくのかなと。
──楽しいお話をありがとうございました。最後に、『ゆんゆん電波シンドローム』を楽しみにされている方々、そして電波ソングを愛している方々へ、それぞれメッセージをお願いします。
ななひらさん:
Qちゃんって、全編を通していろいろなものにクダを巻いている子だと思うんです。何にもクダを巻かずに生きてきたピュアな人って、世の中にはなかなかいないと私は思っていて。誰にでも刺さるキャラクターとは言い難いかもしれないんですけど、「Qちゃんのこういうところがわかる」という何かしらの一面が、皆さんにも伝わるんじゃないかなと。
また、Qちゃんは好きなもの……ゆんゆんであったりお母さんであったりに対しては全力で愛情を注ぐ子なので、ネガティブなところもポジティブなところも共感できるところはたくさんあると思います。「世界に疲れたら逃げに来てもいいんだよ」、「現実に疲れたからちょっと逃避したい」っていうゲームになっているので、ぜひ息抜きにキーボードを叩いて電波を発信してください!
「電波ソング」に関しては、「歌わなきゃ」っていう気持ちでやってきたわけではなくて、好きで歌っていたものなので、「今後も自然と歌っていくんだろうな」と感じています。これからも誰かの何かしらに刺さるものが出せたらいいなと思っていますので、どこかで巡り会えたときにはよろしくお願いします!
KOTOKOさん:
『ゆんゆん電波シンドローム』で初めて「電波ソング」に出会うという方も、きっといっぱいいると思うんです。そういう方も前から好きだったよっていう方も、電波の楽しさに触れていただいて、少しでも楽しんでほしいです。
「電波ソング」というのはもっともっと世界が広がるものだと思いますので、『ゆんゆん電波シンドローム』をきっかけにしていただいて、ハマっていただけるとたいへんうれしいです。
桃井さん:
私の作らせていただいた『アンテナライト』というエンディングテーマ曲も入っています。HARDCORE TANO*C(ハードコアタノシー)さんがアレンジしてくれて、REDALiCE(レッドアリス)さんが編曲してくださった曲です。自分が癒されたいときにどういう曲を聴きたいかっていうことを考えて作った曲なので、ぜひこちらも聞いていただきたいです。
『ゆんゆん電波シンドローム』ってリズムゲームと思われそうですが、じつはシナリオがすごく意味深というか、不意打ちでグッとくる内容なんです。リズムゲームとか音ゲー的なものが苦手という人に向けた簡単なモードもあるので、お話を楽しむ感じで遊んでもらえますし、「やってよかったな」と思ってもらえる作品です。
何か心に残るものがあるんじゃないかなと思って収録をさせていただきましたし、すごく想いを込めて演技ができたので、ぜひその想いを受け取ってほしいなと思います!(了)
いかがだっただろうか。
「日本初のオーディエンス、ファンが作ったジャンルなんですよね、電波ソングって」(桃井さん)
「一本頭のネジが飛んだようなアホさ加減」が加わることで「電波ソング」になる」(KOTOKOさん)
「意味があるようでまったく中身がない歌詞を「さも意味がある」かのように歌っていることが電波ソング」(ななひらさん)
電波ソングが誕生した時代の雰囲気。インターネットの普及とともに広がっていった時代性。オーディエンスが作り上げたジャンルであること。桃井さんとKOTOKOさんから語られた内容は、電波ソングの歴史を知るうえで欠かせない証言になっていたのではないだろうか。
また、ふたりをレジェンドと称えるななひらさんは、まさにインターネット発の電波ソング歌姫であり、時代を象徴している存在である。さらに、鼎談でのななひらさんの発言からは、後世に「電波ソング」のバトンをつないでくれるだろうという、確信を感じられた。
「電波ソング」を愛する3人の歌姫が出演している『ゆんゆん電波シンドローム』は、ビデオゲームという媒体において、「電波ソング」というジャンル、ムーブメント、そして現在地点を刻む作品だと言えるだろう。





