みなぎる力を抑えて、最後の仕上げ!
HMDに搭載するために、「ESP-WROOM-02」と「サーボモーター」、「電源用の電池」をつなぐ基板を用意した。
そして、むりやりHMDにくっつけたら、完成である。
養生テープで貼り付けたら、いきなり雑になった。しかし、固定できればナンでもいいのである。……こういう雑なところが最後に出てしまう辺り、我ながらダメだと思う……。
HMDをかぶってみる。電池がやたら存在感を発揮している。
これで、冒頭の動画に繋がるのである。
お疲れさまでした。……ふぅ。
Wi-Fiを経由しているので、“IoT製品だ!”と言い張ることも実はできるかもしれない。
URLにアクセスさえすればいいので、PCのブラウザから操作してもいいし、スマホからでもできるのが便利だ。
準備が少し大変ではあるけれど、それでもちょっと昔に比べればかなり簡単になっているし、安く作ることができる。
もうすぐ終わるかもしれないが“夏休みの宿題”として、この工作にぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。
僕は、皆さんが作る前にVR業界に売り込んで、億万長者になろうかと思っている。僕にとってのサマージャンボは、これだ!?
おまけ─本気で作りたい人向けに公開!
「ESP-WROOM-02」にプログラムを書き込むためには、ハードとソフトの両方で準備が必要なので、こちらでまとめてみた。
まずは下記の部品を用意する。
・低損失三端子レギュレーター 3.3V1A TA48033S
・タクトスイッチ
・抵抗10kΩ
そして、ブレッドボードに、このように実装する。
「ESP-WROOM-02」の電源は3.3Vなので、注意が必要だ。ACアダプタや乾電池から三端子レギュレータで変換しておこう。上の回路図では、コンデンサを省いているのでご注意を。
実際に僕が実装したものはこんな感じ。電源周りがちょっと違ったりするのだけど、参考にしてもらえたらウレシイ。
書き込むための回路ができたら、次はソフトの設定だ。ちょっと高い方の基板を買った人は、ここから進めてもらえれば大丈夫。
最新版のArduino IDEをインストールしておく。インストールガイドを参考に、ライブラリをインストールしよう。
Arduino IDEの設定から、「追加のボードマネージャのURL」に「http://arduino.esp8266.com/stable/package_esp8266com_index.json」を入れる。
そうしたら、「ツール」→「ボード」→「ボードマネージャ」を選び、一番下にある「esp8266」というのをインストール。
完了したら、「ツール」→「ボード」のところで「ESP8266」が選べるようになっている。下記の画像のように設定しよう(シリアルポートはPCによって変わる場合アリ)。
ここまでできたら、準備完了だ。
早速LEDを光らせるサンプルを書き込んでみよう。
書き込むときに注意点がある。回路に2つタクトスイッチを付けたが、これを押すことによって書き込みモードになるのだ。
上の画像でいうと、青がリセットスイッチ、黄色がIO0のスイッチだ。
書き込みモードにするには、「まずリセットスイッチを押し、そのままIO0のスイッチを押し、リセットスイッチを離してIO0のスイッチを離す」ようにすればいい。
まるでゲームの隠しコマンドのようだが、上の画像だと「青押す→黄押す→青離す→黄離す」の順に操作すればいい。
その上で、Arduino IDEでプログラムを書き込むようにする。書き込みモードになっていれば、下記の画像のようになる。
その後、このようなメッセージが出ると完了だ。
これでプログラムを書き込むことができた。
たいへんお疲れさまでした。
楽しい「ESP-WROOM-02」ライフをお楽しみください!
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