1989年の連載開始から数えて約35年。2020年には再アニメ化され、今なお作品に衰えを見せない『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(以下、『ダイの大冒険』)を題材としたアクションRPG『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』が2023年9月28日に発売されます。
今回は発売に先駆けて本作をいち早く体験させていただけるということで、スクウェア・エニックスさんにお邪魔してきました。早速本作の魅力を……と行きたいのですが、ちょっと問題が……。
そうなんですよ。見たことないんですよ『ダイの大冒険』。とはいいつつまったく知らないわけでもなく、普段見ているストリーマーの方が『ドラゴンクエスト』シリーズのファンということもあって、クロコダインなど一部のキャラは知っている……ただ他は何もわからない。「カバンストラッシュ」が某作品で登場したときに調べたくらいで、そのほかの『ドラゴンクエスト』知識は遠い昔に少しだけ遊んだ『ドラゴンクエストV』と『勇者ヨシヒコ』だけ。
ただせっかくのいい機会だったので、取材に先駆けて何話か視聴したところ大ハマり。記事執筆中にもかかわらず、横目に続きを追っているわけですが……とにかく『ダイの大冒険』初心者からみた新鮮な反応もお楽しみいただければと思います。
知らないからと記事化を諦めてしまったら、何の為に誇りをかなぐり捨てたのだ!というわけで初心者なりに頑張りますので読者の皆様、よろしくお願いいたします。
文/Squ
『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ってどんなゲーム?ぶっちゃけどこまで遊べるの?
今回の体験会で遊べるのは、全7章のうち第3章まで。筆者が『ダイの大冒険』を見ていなかった関係で、視聴済みの5話までの範囲に加えて、多少知識のあった獣王クロコダイン編までを体験させていただきました。
本作では章ごとに大まかなエリアわけが行われており、ステージをひとつひとつクリアする形で進行していくゲームスタイルとなっています。そのため、アクションRPGといいつつも、ゲーム内容はいたってシンプルという印象でした。
全7章を通して、2022年10月に完結したテレビアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の内容を追う形で進行していき、全100話のうち約半分を体験できるとのことです。
ステージは、アニメのシーンと新たに撮り下ろされたボイスを軸に進行する面と、実際に戦闘を行う面、フィールドを動き回ってゴールを目指す面に分かれています。
バトルタイプのステージでは、原作通りの攻略方法で挑むことで相手を倒しやすくなるなど、原作を知っていれば知っているほど得する場面もちらほら。かといって、アバン先生に海破斬以外の技が通らないといったこともないので、原作を知らなくても本作から手に取ることが出来そうです。
(もっともアニメなどを見てから挑戦するに越したことはないと思います……!筆者のオススメは「本編を見てから」です……!)
そして、極めつけはヌルヌル動くカッチョいいムービーの数々でしょう。一部ムービーシーンでは、3DCGを駆使してアニメのカットが再現されており、アニメとはまた違った感覚で見ることができます。大迫力な演出の数々に、取材中にもかかわらず無言で見入ってしまいました。力の入れ方がスゴい、すごいです……。
ゲーム初心者でも遊びやすい……といいつつボス戦はそこそこ難しい?そんなときは修業!修業だ!
以下のクロコダイン戦の動画を見ていただくとわかるのですが、このゲーム、吸い付きの激しい緩めなフィールド散策とは対照的にボス戦ではそこそこシビアな戦いを迫られることも。
じつは、そんな時にも役立つゲームモードが存在しています。「記憶の神殿」とよばれる本作オリジナルのダンジョンでは、キャラクターを強化できる装備品“絆の記憶”を入手することが可能。強化した装備をゲーム本編に持ち越すことで、ボス攻略を有利に進めることが出来るのです。
階層制のダンジョンでは、5フロアごとに「決意の部屋」が出現。これまでに入手したアイテムを持ち越すか、さらに奥に進むかの選択を迫られます。
“記憶”というだけあって、本編からも様々な敵キャラクターが登場。体験中にもハドラーが出現し、苦戦を強いられました。出現する敵や構成が全てランダムであるがゆえに、先の見えない戦いが続きます。
なお、本作では主人公・ダイだけでなく、ポップやマァムといったキャラクターたちも操作可能。打ち合わせ中には編集部内の『ダイの大冒険』を知るライターも興味を示していたので、ファンにとっては嬉しい要素間違いなしでしょう。
漫画版の名シーンも大増量100種類!装備アイテム“絆の記憶”
前項でチラッと話題に上がった“絆の記憶”は本作における装備の概念で、それぞれが漫画版『ダイの大冒険』の1コマを切り抜いたものとなっています。
“絆の記憶”は全部で100種類存在するのですが、ニンテンドーDSの『週刊少年ジャンプ』大集合乱闘ゲームを思い起こさせ、どこか懐かしい気持ちになりました。“絆の記憶”を初入手する際には、マンガのコマが動く演出も見ることが出来るので是非コンプリートを目指したいところですね。
“絆の記憶”には、それぞれコマに沿って能力を向上・低下させる機能があります。たとえば、ポップが描かれた「先生、おれに勇気を」では、魔法力がアップするほかにポップ専用の効果が設定されています。
また、“絆の記憶”はゲーム本編や記憶の神殿で入手できるアイテムを使用して強化することが可能です。必要コストはレアリティによってまちまちですが、たとえばダイが描かれた最上位ランクの記憶「ダイのアバンストラッシュ」の場合、最大で攻撃力アップを「+48」から「+120」まで底上げすることができます。
強化した絆の記憶は本編でも使用することが出来るので、筆者にとって非常に印象的だった「修業」という概念が明確にゲームに組み込まれているといっても過言ではないでしょう。
おわりに
今回『ダイの大冒険』を序盤しか知らないまま体験会に臨んだわけですが、アニメを追っていく作品であるが故に「あ!進研〇ミでやったところだ!」マインドで進行できることもあって、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
『ダイの大冒険』自体、初めて見たはずなのにどこか懐かしい雰囲気を覚えさせる作品だったことが非常に印象的で、令和の時代でも色あせない作品なんだなということをヒシヒシと感じています。この記事を読まれている方は、きっと筆者よりずっとずっと『ダイの大冒険』にお詳しいはず。なので、今この場で初心者の私が何を言っとるんだ!という話なのですが……。
ぜひ私のような初心者への布教のきっかけにしてみたり、むしろ私ぐらいの初心者の人はこれをきっかけに『ダイの大冒険』に触れてみたりしてもいいのではないかなと思います。
『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』は2023年9月28日に発売予定。対応プラットフォームはPS4/PS5、Nintendo Switch、PC(Steam)、Xbox Series X|S、Microsoft Store。また、スクウェア・エニックス e-STOREとAmazonではオリジナルブリーフケースの購入特典がついてきます。
文/Squ