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「プレミアム席が3秒で完売した」という『SIREN』のイベント「異界入り万博」とは? 出演者や制作スタッフ陣が繰り広げるトークは“裏話の宝庫”だった

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 8月2日から5日にかけて新宿ロフトプラスワンおよびオンライン配信にて「【異界入り万博】-SIREN 20th ANNIVERSARY-」(以下、「異界入り万博」)が開催されています。

 本イベントの主催は『SIREN』の主人公・須田恭也役を務める篠田光亮さん。『SIREN』シリーズの出演者や制作スタッフ陣が日替わりで出演する、同窓会のようなイベントです。

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 電ファミは今回、8月3日の「異界入り万博」夜の部を取材させていただく機会をいただきました。出演者は下記のとおり。主催の篠田さんによると、19999円のプレミアム席はおよそ3秒で完売したそう。

 篠田光亮さん(須田恭也 役)
 満田伸明さん(宮田司郎・牧野慶 役)
 土倉有貴さん(神代淳 役)
 小代恵子さん(美浜奈保子 役)
 佐藤一信さん(キャラクターデザイン)

 本稿では、8月3日夜の部の「異界入り万博」の様子をお届けいたします。

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左から満田伸明さん、小代恵子さん、佐藤一信さん、土倉有貴さん、篠田光亮さん

文/柳本マリエ


同時に収録していたという宮田と牧野の “ひとり双子”

 イベントが開始されると出演者全員での乾杯があり、ひとつ目の企画「ゲームシーンの生アフレコに挑戦!」が始まりました。これは、ゲーム内で演じた自らのキャラクターのセリフに合わせて生でアフレコをしいくというもの。

 どうやら出演者のみなさんはまったく練習などはしていないようで、どのシーンをアフレコするのかも知らされていない様子でした。まずは主人公役を務める篠田さんが見本を披露。

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アフレコ再現シーンが始まる前のこの画面で観客から歓声があがる

 須田恭也の初日の不入谷教会といえば、こちらのシーンです。八尾比沙子とのやり取りが生アフレコで再現されました。

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服装まで須田恭也を完全再現している篠田さん

 なかでも盛り上がりを見せたのは、満田伸明さんによる “ひとり双子”。満田さんは宮田司郎と牧野慶という双子を一人二役で演じられています。生アフレコは宮田と牧野が対話をするシーンでした。つまり、満田さんは声色で演じ分けながら、ひとりでひっきりなしに対話をしなければなりません

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 驚いたのは、実際の『SIREN』もこの方法で収録されていたという事実。宮田のセリフと牧野のセリフを別々に収録したのではなく、満田さんがひとりで同時に宮田と牧野を演じ分けていたそうです。

 この、瞬時にふたりの人物を切り替えながら演じる収録はディレクターを務めた外山圭一郎さんの指示とのこと。そういった裏話がたくさん出てくるところがイベントの醍醐味ではないでしょうか。

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 生アフレコは “ファンが聞きたいであろうあのシーン” がつぎつぎと再現され、大盛況でした。

出演者よる『SIREN』実況リレー

 つづいての企画は「ゲーム実況リレー」。こちらはイベント出演者が実際に『SIREN』をプレイするというもの。制限時間内に最低でも1ステージのクリアを目指します。

 ゲームオーバーとなる “終了条件未遂。” になったらコントローラーを渡していく形で、満田伸明さん→小代恵子さん→佐藤一信さん→土倉有貴さん→篠田光亮の順で実況プレイが始まりました。

 ここで大活躍していたのが小代恵子さん。周囲からのナビゲーションの助けもあり、スルスルと屍人から逃れながら進んでいきました。

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美浜奈保子が操作する竹内多聞

 やはり屍人が出てくると悲鳴が響き渡ります。だれのプレイでも盛り上がってしまうのが『SIREN』。

 この「ゲーム実況リレー」は「異界入り万博」のイベント内で8月3日から5日までリレーとして繋がれていくとのことなので、最終日にどこまでたどり着けているのかが見どころとなっています。

予想外の質問に驚くイベント出演者

 つづいては『SIREN』ファンから事前に募った質問に出演者が答えていくという、先ほどの実況プレイの緊張感から開放されるような企画が始まりました。

 なかには「笑顔を取り戻すにはどうしたらいいか?」という『SIREN』とまったく関係のない質問も飛び出します。

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予想外の質問に驚く土倉有貴さん

 ここで満田伸明さんがキャラクターデザインを務めた制作スタッフの佐藤一信さんに当時のオーディションについてうかがう場面があり、佐藤さんから「満田さんは宮田・牧野以外の役の可能性もあった」という事実も明かされました。それは悪い意味ではなく、「満田さんがどの役でもこなしてくれそうだから」だそう。

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 こうして、最後はさまざまな質問に答えながら、あっという間に約2時間のイベントは幕を閉じました。

 プレミアム席は即完売となってしまった本イベントですが、オンライン配信は枠に限りなく視聴可能となっております(有料)。『SIREN』出演者と制作スタッフのみなさんが楽しそうに話している姿は、いちファンとしてとてもうれしくなりました。

 間もなく20周年を迎える『SIREN』の20回目の異界入りを「異界入り万博」で体験してみるのはいかがでしょうか。

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編集
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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