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巨大な少女「冴子」と暮らすビジュアルノベルゲーム『SAEKO: Giantess Dating Sim』の雰囲気が良すぎた。機嫌を損ねたら即死の文字通り命がけのデート【TGS2023】

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 小人になった「リン」となって巨大な少女「冴子」とともに生活する、ビジュアルノベルゲームSAEKO: Giantess Dating Sim。9月21日から9月24日まで幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ2023」のHYPER REALブースにて、初公開となるデモ版が試遊出展されており、試遊する機会があった。

 『SAEKO: Giantess Dating Sim』は2000年代の日本を舞台に、冴子という少女に縮められた主人公リンとなって、機嫌を損ねて殺されないように生き残るサバイバルシミュレーションゲームでもある。周りを探索して他の人と会話したり、アイテムを渡したりしてストーリーを進める昼パート、冴子の機嫌を損ねないように会話をつなげて生き延びる夜パートがある。

 今回の試遊出展では昼パート、夜パートの両方をプレイすることができた。なお、プレイレポートにつき、本文内にゲーム本編のネタバレが含まれていたりするため、ご注意いただきたい。

取材・文/はくまいさん


機嫌を損ねたら即死。巨大な女の子と文字通り命がけのデート

 体験版では、昼パートを選ぶと冴子以外の登場人物たちと織りなすストーリーを楽しむことができ、夜パートでは冴子の機嫌を取って生き残るサバイバルゲームに挑むことができる。

 今回まず選んだのは昼パート。ゲームが始まると、主人公の周囲は真っ暗で、緑目の女性に下半身を触られている。突然の展開に唖然としていると、緑目の女性に気づかれて逃げられてしまう。意識が覚醒して体を起こすと、緑目の女性「チオ」と、青目の男性「イルマ」の2人がいた。

『SAEKO: Giantess Dating Sim』巨大な少女「冴子」と暮らすビジュアルノベルゲーをプレイしてきた_001
(画像はSteamストアページより)

 話を進めていくと、リンたちはどうも冴子に縮められてしまい、学習机の引き出しの中に閉じ込められていることが判明する。チオは食べられるものを探していたため、近くにあったレーションとヘアピンをチオに渡した。イルマはなぜかソースを欲しており、渡してみると突如ソースの蓋を踏み破って子供がする泥遊びのように身体中にソースを付けていた。

 ここで、突如地面が揺れ出したが、単なる地震ではなく、体が縮まった元凶の冴子がきた合図だ。引き出しが開かれ、プレイヤーはここで初めて冴子とのご対面となる。物理的にも精神的にも押し潰されそうな絶望感溢れる雰囲気を出しているところで昼パートが終了した。

 昼パートではこのように、ポイントクリックで周囲を調べたり、レーションやヘアピンなどを他の人に渡してストーリーを進めていったりするゲームシステムの部分に触れることができる。イルマがソースを体につけた理由など、本文内に記載していない点がいくつもあるので、気になる人は、ぜひブース内に行ってプレイしてみてほしい。

『SAEKO: Giantess Dating Sim』巨大な少女「冴子」と暮らすビジュアルノベルゲーをプレイしてきた_002
(画像はSteamストアページより)

 さて、ここからは目玉となる冴子と会話していくデートパート、もとい夜パートを遊んでいく。タイトルに「Dating」と入ってるが、彼氏彼女でショッピングにいくような普通のデートではなく、機嫌を損ねたら即死の文字通り命がけのデートを行う。

 夜パートで聞ける彼女の話は、最近あった占いの出来事や最近買ったお酒の瓶の形をしたチョコレートのことなど、普通の会話をすることになる。彼女の会話に相槌をうって、彼女の求める返答ができるのであれば、可愛い少女とのデートを楽しめる。ただし、会話を無視したり彼女の機嫌を損ねる返答をしてしまったりすると、“即”お陀仏となってしまう。

『SAEKO: Giantess Dating Sim』巨大な少女「冴子」と暮らすビジュアルノベルゲーをプレイしてきた_003
(画像は公式トレイラーより)
『SAEKO: Giantess Dating Sim』巨大な少女「冴子」と暮らすビジュアルノベルゲーをプレイしてきた_004
(画像は公式トレイラーより)

 昼パート、夜パートをプレイした個人的な感想としては、不安や圧迫感といったネガティブな一面を持ち合わせていながら、どこか落ち着くような雰囲気の、BGMが非常にマッチしており、さまざまな感情が絡みあってとても一言では表せない魅力を持ったゲームだと感じた。

 プレイが終わった後に本作の開発者・kyp氏にお話を伺い、本作に対してのこだわりについてコメントを頂いている。


━━いわゆる“巨女”性癖をゲームとしてフィーチャーするのは珍しいですよね。開発メンバーの方の中に巨女が好きな方がいらっしゃるんでしょうか。

kyp氏:
 そうですね。本作はもともと僕一人で作り始めたんですけど、その時は性癖100%で作っていたんです。いまは自分を含めて3人で作っているんですけど、メンバーが加わって若干薄まってきてますね。

━━これでも薄まってはいるんですね(笑)。

kyp氏:
 そうですね、これでも薄まっていて(笑)。
 どちらかというと、もとから巨女好きな人向けに作っているというよりは、これを見て「なにこれ?」となる人に向けて作っています

━━間口を広げたい、というわけですね。

kyp氏:
 そうですね、広める方でやりたいなと思っています。

━━女性を大きく見せるところでkypさんの「こだわり」みたいなものはありますか? 本作の画面を見た時、やはり巨大な女性に見下ろされている感というか、なかなか「これは」という迫力があると思っています。

kyp氏:
 ホラーと萌えというか、美しさの中間みたいなのを攻めたいなと思っています。この女の子も、グラフィッカーの人にキャラデザをお願いするときに、「可愛いんだけど怖い」というのをこだわって作ってもらっていますね。何回か「これは怖すぎる」というのもあったんですが、そこから結構調整して今のこのデザインになっていますね(了)。


 『SAEKO: Giantess Dating Sim』は2024年にSteamにてリリースされる。9月22日現在では明確なリリース日、値段は不明となっている。ぜひ「東京ゲームショウ2023」に訪れて、巨大な少女「冴子」との会話を楽しんでいただきたい。

ライター
人生をゲームとインターネットでぐちゃぐちゃに狂わされた炭水化物。 特に『Terraria』と『Minecraft』、『SIREN』。絶対許さないからな。 電ファミではニュースライターとして活動してます。
Twitter:@0_5_m_e

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