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このゲームで、初めて泣いた。『崩壊:スターレイル』のピノコニー編が面白すぎたので、語らせてくれませんか

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みんな、ピノコニー楽しんでる!?

「ピノコニーでなにかを書く」ことになった時、意外と不安だった。だって、実際リリースされるまで何もわからないから。本当にピノコニー編面白いんですか? なんかPVとかすごいけど……本当にやれるんか!? また中途半端に終わらないよね!?

「夢の地」とは言われたけど、全然想像がつかない。というか、ホヨバのゲームを遊んでいるといつも同じことを思う。「リリースされるまで内容が全然想像できない」。デフォでイメージが湧かない。

どうしよう、土壇場で「いやぁ、正直書くことないっスね」とか言い出したら周りの大人たちから寄ってたかって弱点撃破されるんじゃないか。だから、もうこっちの選択肢としては「ホヨバを信じる」しか存在していない! どうか面白く作ってくれ! 面白くなかったら俺が困るから!!

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……で、もうめちゃくちゃ面白い!!!!!

杞憂、杞憂でしたね! 完全に杞憂!!
だから今回はもう、「ピノコニーの感想」だけでお送りします! クリアした時、「あ、これもう1章の感想だけで記事1本行けるわ」と思わせられました。

ちなみに上の画像、一番好きなシーンですね。
ホタル………ホタル────!!!!!

※この記事には『崩壊:スターレイル』のピノコニー編のネタバレがだいぶガッツリ含まれています。未クリアの方は、ピノコニー編1章をクリア後に読むことを推奨します。クリアしてないのにネタバレ喰らったとか言われたら焦土作戦実行しちゃうぞ☆

文/ジスマロック
編集/実存

※この記事は『崩壊:スターレイル』の魅力をもっと知ってもらいたいHoYoverseさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


黄泉先輩の蕎麦がいい!

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芽衣先輩!? 何してんすか!?
ヨルムンガンド帰んないとマズいですよ!!

実は最近、『崩壊3rd』も遊び始めたんです。
いろんな人から「原神とスタレやってるのに3rdは無視ですか?」とか言われるから。しかも、ちょうど芽衣先輩が膝の律者に覚醒する17章をクリアしたあたりでピノコニーを遊び始めたものだから、余計にバッタリ出くわしてしまった感がある。「どこかで会ったことがある」っていうか最近よく古の楽園でお世話になってますって感じだよ。

でも、ピノコニー編ってこの導入の時点で「面白そう」感がすごい。

どこかの妖精王よろしくな赤文字セリフといい、漠然とした「面白そう」感を引き立たせてくる。流石に初手で「雷電族」をぶっこんでくるとは思わなかった。この「漠然とした面白そう感」を最初に出してくるストーリーは、決まって面白い。ちなみに私は黄泉ピックアップに向けて石を貯めています。

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と思ったけど、やっぱりアベンチュリンが来たら回すかもしれない。

早い、浮気が早すぎる。もう「0行」で気が移っているじゃないか。イカン、これでは黄泉先輩から顔面に膝蹴りを受けてしまう。てか「今回は男キャラの話は抑えよう」とか思ってたのにもう男子の話してるじゃないですかヤダ──! だってアベンチュリンがえっちだから!! コイツ、コイツが悪い!!!

まぁ、わかってたんですよ。
事前にピノコニーのキャラ一覧をバッと見た時、「あぁ……多分自分はアベンチュリンが一番好きだな……」とは思ってたんですよ。でもやっぱ生で見ると違うね。よくテレビの街ブラかなんかで一般の方が「テレビで見るよりずっと綺麗ね~♥」とか言ってるのを見るけど、あれってゲームでも発生することなんだなって。

もう事前に発表されたビジュアルを見た段階で即座に「今回のスケベ男枠はこいつか」と。このハート形に開いた胸元がね。なんで? なんでスタレすぐ男の胸元開けたがるん? 丹恒・飲月といい、衣装のスタッフに「ちょっとここ(胸元)開けときますね~」と胸元だけ破り捨てられているんだろうか?

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で、特に好きなのはこの「眼」です。

そう、「眼」。アベンチュリン、「眼」がいい。まぁ……そうですね……私は勝手に「エロ催眠にかけられてるみたいな眼」と呼称してるんですけど……。

この眼のセクシーさ、実際にゲーム内で見るまであまり把握していなかった。アベンチュリンはここの印象が180度変わりましたね。すぐ目に飛び込んでくるのは胸元の開いた服だけど、いざゲーム内で見てみると「眼」のインパクトがすごい。

しかも、元「奴隷」を匂わせるような設定も持ってるし……首元にコードみたいなの付いてるし……あとDr.レイシオとも絡んでるし……明らかにあのふたりスメールでの戦闘データを元に開発された感あるし……レイシオとの絡みもっと見たいし……。

エッチすぎんだろ……!!
お゛お゛お゛お゛ー!!
ごはぁぁっ!!
『鵺の陰陽師』3巻、好評発売中!

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このひとりだけ『FF14』開発チームが作ったんじゃないかって人もいいと思います。

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そして、「ホタル」
彼女、ピノコニー編最大の伏兵なんじゃないでしょうか? ホタルが……ホタルがここまですごいとは思わなかった。ホタル……ホタル────!!!!! さっきから天城カイトくらい叫んでる気がする。

これは……これは良いCV楠木ともりだよ。友達に「楠木ともり The Music Reverieで言ってたんだけど……」と言うたびに「声優のラジオしか生き甲斐ないんですか……?」と返されている私が認めるナイス楠木ともりだと思う。いや、別に変な目的で楠木ともり The Music Reverie聞いてないし……。

どけーっ! オレは『ガンゲイル・オンライン』の頃から楠木ともりを応援してるんだーっ!! ……などと、意味不明に古参ヅラしている自分も認めざるを得ないナイス楠木ともりだと思います。

あと、キャラデザも最高。
あの……ホタルって平たく言うと「ホヨバが好きそう」なデザインですよね。ちょっと主語がデカすぎるかもしれないけど、「ホヨバのメインヒロイン像の最大公約数」みたいなビジュアルだと思います。ホタルの「最終兵器」感がすごい。「これでダメだったらウチはもう終わり」みたいな覚悟を感じる。

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細かいんですが、時計屋が「夢を開拓した人」と言われているのが結構好きです。
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ホタルの一人称が「あたし」なのもいいですよね。ジスロマックはここの画像下に文章を入れられる場所を「本文に入りきらなかった感想をぶち込める場所」だと思い込んでいます。とりあえず場所余ってるから入れとけ。

そしてここ、冒頭で触れた一番好きなシーン。
私、「スタレで泣いた」のはここが初めてでした。たしかにこれまでも「すごいシーン」はたくさんあったけど、「心が震えた」とまで断言できるのは、個人的にはこのシーンが初めてでした。

「見て、この夢の地ではすべてが許され、あらゆる可能性がある。振り返りたくない過去は泡のように消えて、向き合いたくない明日は永遠に訪れない。」

「人々はなぜ眠ることを選んだのか?あたしはね……」
「夢から覚めるのが怖いからだと思う」

あらゆる可能性、あらゆる希望が許容される夢の地「ピノコニー」。
実は「ロストエントロピー症候群」という青春開拓野郎はバニーホタル先輩の夢を見ない的な謎の病を抱えていたホタル。現実では医療カプセルの中での生活を余儀なくされている彼女は、このあらゆる「夢」が許容されている国の中でのみ、「普通の少女」として生活できる。

ウッ……………
ホタル……ホタル────!!!!!

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この星が降り注ぐロケーションも、より感傷的にさせてくれる。
逆に「このロケーションに泣かされている」と言っても過言ではないかもしれない。

まさに「夢」の景色。ただ同時に、「こんなに素敵な夢も、いつかは醒めてしまう」と惜別の感情も抱かせる幻想的な光景。こんなにも美しいのに、どこか寂しい。どこかに「終わり」を感じさせる。

ピノコニーは、「夢」の惑星。
表面的には人々の欲望と希望を実現した世界。しかしそれは、永遠に「明日」が訪れない停滞の世界でもある。醒めない夢の中で、それでも病に侵されない「夢」を見続けていたホタルは……ハァ………。さっきからテンションの乱高下が激しすぎるな。でも、ピノコニー編ってリアルにこんな感じですよ。

「アベンチュリンえっちだなぁ……」
 ↓
「ホタル────────!!!!!」
  ↓
「アベンチュリンえっちだなぁ……」
  ↓
「ホタル────────!!!!!」

……を繰り返してる内に1章終わってる感じなので。

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俺の休暇……終わっちゃった……

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最初に書いていた「ピノコニーのイメージが湧かなかった」ことについて、もう少し詳しく説明しよう。端的に言えば、これは「“夢の地”と言われて、それがRPGの世界として出力されている絵面をパッと想像できるか?」という話である。少なくとも私は、あまり想像できなかった。

個人的に、「RPGの世界」には一定の「枠」が存在していると思う。
中世ファンタジー的な世界観から、近未来のサイエンスフィクション的な世界観まで……その「枠」は無数にあるものの、やっぱりある程度の範疇に留まってしまう。だって、本当の意味で「どこにも存在しない世界」は誰にも描けないから。無限に広がる想像の中でも、「人間が理解できる限度」は存在する。

逆に「RPGの和風の世界」と言われたら、結構想像しやすいのではないだろうか?
「稲妻」、「ウータイ」、「イーラ」などなど……あなたの脳裏を、これまでの冒険で訪れた和風な国の数々が駆け巡っていくのではないだろうか。他にも「砂漠の世界」や「雪の世界」など……なんとなく「RPGで訪れる世界」には、みんなが想像しやすい一般的なパターンやお約束があると思う。

そしてここで話を最初に戻す。
「次の世界は、夢の地だ!」と言われて、その世界をパッと想像できるだろうか。

「ピノコニーは夢の地」
「テーマパークのような世界」
「ホテルのバスタブで眠ることで夢の世界に突入する」

……などなど、テキストでの情報はいくらでも知り得る。だけど、そのどれもが脳内で構築する「ピノコニーのイメージ」に結びつかない。そもそも現実に本物の「夢の世界」は存在しないのだから、当たり前のことだ。「遊園地」は存在していても、地球上に「夢の地」は存在しない。当然の帰結である。

だけどいざ来てみたらピノコニーめちゃくちゃ「夢の地」してるじゃんって話ですよ!!!!!

え、フィールドの完成度を褒めたいだけなのに前置きが長い?
すいません、完全に悪い癖です。

でも、言葉通りに「夢の地」を出現させたフィールドは本当に衝撃的でした。
「なんだかよくわからん……夢の地……?」と疑心暗鬼になりながらも、夢境に入ってみたら、この大通りに出る。第一声として、普通に「うわすっげ!」が出ました。もう言葉通り、「夢の地」を作り上げてしまったのだと。

かつて誰もが夢見た世界。
いつか誰もが訪れたいと思う楽園。
やがて誰かが辿り着くかもしれない理想郷。

そんな現実には存在しないはずの「世界」を描けるのが、空想の強み。
ただ空想には限度があって、本当に「現実にないもの」は描けるはずがない。いや、そんなのピノコニーの前では破綻する理論だった! つまり、ここまで長々と書いていた文章は全部無駄! 「ピノコニーはちゃんとありました」の一文だけで、すべて瓦解してしまったのです!! あったよ、夢の地! でかした!

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これズルいよね?

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へへっ、ホタルをパシらせながら回すスロは最高だね!
うちの開拓者はCRF戦記絶唱シンフォギアの大当たり音を演奏できると思う。

『崩壊:スターレイル』と言えば、街中に配置された「変なもの」の数々。ゴミ箱とか、パズルとか、ゴミ箱とか、看板とか、ゴミ箱とか……今作がこの「街に置かれたオブジェクト」に対して尋常じゃないこだわりを向けているのは、さすがにもう説明不要ではないだろうか。

そしてこの「変なもの」、ピノコニーでさらにパワーアップしている。むしろ、この「変なもの」こそがピノコニーの「夢の地」らしさを補強している……気がする。

手足の生えたゴミ箱、巨大なガチャガチャ、「クロックボーイ」を導くパズル、NPCの感情を操作してシチュエーションを変える「クロックトリック」……もはや、無限に「サブ要素」が存在している。この夢の地には、もはや気が遠くなるほどの「変なもの」と「お遊び」がある。これぞまさに「遊園地」

そしてピノコニー編を遊んでいて気づいたことがひとつあって……ピノコニー進めてる最中の気持ち、かなり『キングダムハーツ』やってる時に近くないですか? 実際狙ってるかどうかはさておき……とにかく遊んでる時に「あ、これキンハやってる時の気持ちに近いわ」と気づいてしまったのです。

あんなに「ピノコニーのイメージが湧かない」とか言っといて申し訳ないけど、冷静に考えてみれば「RPGに夢の地を落とし込む」という挑戦の先駆者として『キングダムハーツ』がいた。「RPGで夢の地を描く」ことに踏み切ると、狙ってるか狙ってないかはさておき自動的に『キングダムハーツ』に雰囲気が近づいていくのは結構面白い現象な気がする。あ、これ全部私の脳内の話ですからね。

スキャラカバズが倒せない

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実はこの記事、「プレイ日記」らしい。
なので、ここからは「近況報告」のターンだ!
どうでもいい方はここだけ読み飛ばしてください。

少し前、「豊島園 庭の湯」にて開催されていた『崩壊:スターレイル』とのコラボイベント(現在は終了)に行ってきました。そう、なんと「温泉」とのコラボイベントである。なぜ温泉とコラボしたのか? 理由は簡単。Dr.レイシオがお風呂好きだから…………。は?

見てくれよ、この温泉の看板の横にデカデカとDr.レイシオの光円錐が飾られている光景。どうなってんだこれ。それだけの理由で銭湯とコラボしてもいいのだろうか。しかしこうして、私のような「もはやただ風呂に入りに来ているだけ」のプレイヤーを生み出している。怖い、アタシもうスタレが怖いわ。

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そして庭の湯に入ると、またしてもデカデカとDr.レイシオがプレイヤーを待ち構えている。隣に居るのはカフカ。なぜカフカなのか? 理由は簡単。光円錐でお風呂に入っていたから……。は?

なんか、すごくないだろうか。ただ「光円錐で風呂に入っているから」という理由でカフカが選抜されているこの状況。普段「豊島園 庭の湯」を利用しているお客さんはこの光景をどう思うのだろうか。もしかしたらこのふたりが『崩壊:スターレイル』の男主人公と女主人公だと勘違いされるんじゃないか?

そして、あとはひたすら風呂に入る……。
「豊島園 庭の湯」、気持ちのいいお風呂でした。

たしかこの日、海浜幕張ではブルアカふぇす!が開催されていたのにも関わらず結構な開拓者のみなさんが来ていた。お前ら剛の者すぎる。ブルアカふぇす!にも行かず、わざわざ風呂入りに……? なにか特別なゲーム内アイテムがもらえるわけでもないのに、わざわざ風呂入りに……?

とにかく、良いお風呂でした。
「豊島園 庭の湯」、みなさまもぜひ。

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そして「Dr.レイシオ」に関して、もうひとつ書きたいことがある。実は私……開拓クエスト・幕間の「砕星王虫・スキャラカバズ」を未だに倒せていない。

だから、「わくわくワンダーペット」も遊べていないし、Dr.レイシオの詳細なストーリーも未だに見れていない。いや、「見れていない」というより「見れない」。この虫を倒せていないから。2023年の年末に実装されたver1.6「只人と神の栄冠」でこの虫が出てから、およそ2ヶ月間敗北し続けている。

大勢の方が「嘘だろ……?」と失望しているかもしれない。
いや、待ってほしい! コイツ、いくら何でも強すぎないだろうか!?

白状しよう。私はこのスキャラカバズに10~20回くらい挑み、未だに倒せていない!ここから語るのは、私とスキャラカバズの血で血を洗う凄惨な戦いの歴史……。

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初見で挑んだ時のパーティーは、「白露」「ルアン・メェイ」「鏡流」「ヴェルト」の4人。まず、負けた。ただその時は、あまり脅威には感じていなかった。「おっとコイツは強いな」くらいだった。

あの時の私はまだ心に余裕があったというか……「頑張っていればいつか行けるんじゃないか?」みたいなノリだった。しかし倒せない。何度やっても倒せない。何回やっても「味方ひとりが行動不能」→「湧いてきた虫に袋叩きにされて死亡」のパターンにハメられる。

だけど不屈の心……ド級のリトライで、ついにスキャラカバズのHPを削り切った! 心が強い! だいたい2時間くらい挑み続けて、ようやくHPを削り切ったのだ!! しかし私は気づいていなかった、「いま削り切ったのはスキャラカバズの第一段階でしかない」ことに。

つまり、あれだけ必死になって削ったHPは、ただの前座だった。
HPを削り切ったのにも関わらず、普通に戦闘が続行した時に漏れ出た「あ……」の絶望感、未だに忘れられない。そして私は、心が折れた。なぜ年末年始にこんな気色の悪い虫と戦わなきゃいけないのか? きっといつかはコイツも秒殺できるようになるだろうと、そう信じて……。

平たく言えば、「諦めた」。
いや、「寝かせた」。
「寝かせた」と言わないと私のプライドが持たないから!!

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そんな「寝かせた」状態から2ヶ月ほど経ってピノコニー編が始まり、ストーリー進行中にルアン・メェイを使っていて……ふと思った。「ウチのルアン、なんか弱くないか」と。

それもそうである。よく見ると、追加能力を解放できていない。そしてルアン・メェイの追加能力を解放するには、スキャラカバズの素材が必要になる! ああっ、なんてことだ!! 最悪だ!!

あの虫と……あの虫と本気で戦わなくてはいけないのか!?

だけどピノコニーも始まったし、パーティーを本気で強くしたい。
じゃあやるしかないか!
「スキャラカバズ討伐作戦」を!!

ここから、「なぜスキャラカバズを倒せなかったのか」を徹底的に洗い出した。
まず、最初のパーティーはヒーラーとして「白露」を起用しているのが明らかなミスである。彼女は純ヒーラーだから、あの虫の凶悪な行動不能デバフを解除できない。しかし私は、羅刹もフォフォも持っていない。最悪だ。なぜ羅刹とフォフォを引かなかったのか? 今すぐ過去の自分を叩きのめしたい。

代案として、星4のリンクスを起用した。ここでリンクスが強すぎて「なんで白露はデバフ解除もできないんだよ……初期はあんなに強かったのに……」とか思ったのは内緒である。全然内緒にできていない。マジで白露どうにかしてくれ。

ここで気づき始める、私の手持ちが、思ったより強くないことに。
これが模擬宇宙も遺物厳選も適当にやっていた人間の末路だ。

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結果的にリンクスの可愛さに気づけたのは数少ない僥倖だったかもしれません。

ここで私は、さらなる「ないない地獄」へと突入する。

ヒーラーはデバフ解除の羅刹かフォフォが最高!
→どっちも持ってない。符玄もいない。

周りの雑魚を倒すためにアルジェンティがおすすめ!
→アルジェンティ持ってない。

高火力で一気にケリをつけるなら飲月がおすすめ!
→飲月持ってない。

クラーラのカウンター戦法もあり!ブローニャのバフはどう?
→初期星5でクラーラとブローニャだけ持ってない。

最近流行りの持続ダメージもいいぞ!
→カフカとブラックスワン持ってない。

地獄だ。
俺はこの1年間何をしていたんだ? いや、「サボってた」とかじゃないんです。本当に性能を度外視して「好きなキャラ」だけ引いていたら、こんなことになりました。そして今、あんなキャラもこんなキャラもスルーした結果として、「いつか回す用」の石が24000個溜まっています。わしゃ赫足のゼフか?

みんな、羅刹とフォフォだけは絶対に引こう!

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そして研究を重ねた結果として産まれたのが、新生殺虫パーティー。
「鏡流」「リンクス」「ジェパード」「ヴェルト」の4人です。

結論から言うと、このパーティーも全然ダメでした。
「第二段階」に入るまでが楽になっただけで、結局勝てない。

多分みなさん、既に言いたいことが無限にあるのではないでしょうか。
「ヘルタを使えばいいのでは……?」とか「三月なのか忘れてる……?」とか。なんと困ったことに、この4人を育てるために育成リソースをほぼまるっと持っていかれました。本当にバカですね。でも、ここまで来たら変に新キャラ育成するより既存の手持ちだけであの憎きスキャラカバズを叩きのめしたいッ!

もう意地だ、これは俺の意地とプライドの戦いなんだ!
ここまで来たら、引くに引けない!!

今からなのかを育成したら、それはもう「参りました、スキャラカバズさんのために専用のメタキャラを育成してきました」と両手を挙げて投降しているようなものではないか!? そんなの許せんッ!! 自分は絶対ギャンブルに手を出さない方がいい。

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とうとう私は、YouTubeで「攻略動画」を見始めた。
ここでひとつ、私は大きな「勘違い」をしていたことに気がつく。

基本的にどの動画も、パーティー編成は大きく違う。普通にガチPTで攻略している人から、星4縛りで攻略している人まで、たくさんの攻略動画を見た。しかしそのどれにも共通していたのは、「凶禍を呼ぶ外殻」【※】の発動時に、みんな普通にスキャラカバズ本体を殴っていることである。

※「凶禍を呼ぶ外殻」
スキャラカバズの行動のひとつ。この外殻の発動中にスキャラカバズを攻撃すると、取り巻きの「蝕蟄虫」を召喚する。この行動だけは本当に許せない。なぜ殴ったら虫を増やすのか。

これまで私は、「虫が増えると大変なことになるから、凶禍を呼ぶ外殻発動中はスキャラカバズを殴ってはいけない」と思い込んでいた。だから、ジェパードやヴェルトを入れて、「とにかく耐えに耐えまくって地道に倒す」ことを攻略方針としていた。でも、これこそが最大の勘違いにして、最大のミスだった。

取り巻きの虫を撃破することで、スキャラカバズには被ダメージUPのデバフを付与できる。さらに撃破時に敵全体へダメージが入るのだから、「外殻」発動中だろうがガンガン殴りに行って速攻で勝負をつけるのが効率のいい攻略方法なのだ。あ……ああぁぁぁぁ~~~~~~っ!!!

この「そもそも方針を勘違いしていた」ことに気づくまでに、あまりに膨大な時間を要した。もう、みんなが「最初から攻略動画見ればよかったじゃん!?」と思っているでしょう。笑えよ。笑ってくれよ。こんなの笑ってくれなきゃ報われないよ。これまでの時間は……ジェパードを育成したリソースはなんだったのか!?

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そしてこれが現在の攻撃的殺虫パーティーです。
ようやく話の時系列が「↑いまココ」になりました。

結果から言うと、未だに倒せていません。
すごい絶望感。ここまでやって倒せないのか?

ただ、なんとスキャラカバズのHPを残り10%にまで追い詰めることには成功しているのです! これまでとは明らかに「流れ」が違う! 「あとちょっとで倒せる」ところまで何度も追い詰めてる! そして同時にあの「残り10%」の壁がデカすぎる。なぜだ、なぜあの「残り10%」の壁を越えられない。

つまり、この記事を書いている2月14日の時点で、未だに私のルアン・メェイは追加能力を解放できていません。これが「血のバレンタイン」ってか。

本当に、本当に倒せるのか!?  一応これ「プレイ日記」なので、Season2が終わるまでには決着をつけたい! つけられるのか!? もうみんな「まだスキャラカバズの話引っ張る気か!?」と思っているだろうに!!

アナイアレイトギャング(笑)

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で、ピノコニー編に話を戻すとなんやかんやあってホタルちゃん刺されちゃいます。
一瞬でも「スキャラカバズは殺せないのにホタルは死にましたね」とか思ったやつ、覚えとけ!

ただこれ……正直「ここで退場はないだろ!?」と思ってます。これで本当に退場してたら逆に伝説。もし死んでたとて……死んでたとて、まだなんかあるでしょう!? 超メタ読みで申し訳ないけど、ホタルの制作にかけてそうなリソースに対してガチ1章で使いきりはあまりにもSDGsの精神に反するので。

え、巷で話題の「ホタル=サム」説?
いや、個人的な意見ですけど流石にないと思ってますよ!?
だって……だってサムの中からホタル出てきたら面白さが勝っちゃうでしょう!?

ただ、どちらに転んでも伝説にはなると思います。
サムと全然関係なくてもそれはそれで3年後には「サム=ホタル説とかあったよなw」とネタにできるし、本当に中身がホタルだったら「ウソダ──!!!」と剣崎一真ばりに絶叫できる。もうそれ仮面ライダーホタルじゃん。笑えないジョークだ……。

ちなみにこの日記、一応Ver2.0の終了時まで続くらしいので……私と賭けましょうか!? サムの中身がホタルじゃなかったら私の勝ち! サムの中身がホタルだったら……なんか罰ゲームします! いいね、まさにリアルタイムだ! やっと「日記」という媒体の強みを活かせている気がするぜ!!

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でもここは普通に泣く。ホタル……ホタル──!!!

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というか、正直「割とホタルの退場どころじゃない」くらい畳みかけてくるのがピノコニー編1章の終盤だと思います。まずホタルが退場しちゃってから、割とすぐに星核ハンターの「サム」との戦いが始まる。疑惑のサムとの戦いが。

だけどサム……めちゃくちゃカッコいい。
鋼の肉体といい、本気を出すと身体から炎が噴き出すギミックといい、「焦土作戦実行!」と言いながら突撃してくる必殺技といい……もうロマンの塊だと思う。中身は一旦置いといて、一刻も早く実装してほしい。味方キャラとして「焦土作戦実行!」させてほしい。

既に事前PVでサムの姿は発表されてはいたけど、やっぱり「動いてる」ところを見ると最高にカッコいいですね。だいたいこれ新しいガンダムか仮面ライダーへの感想だな。動くとさらにカッコいい。サム、カフカとは別の意味で「フィギュア」が求められているキャラな気がする。

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この「身体から炎が噴き出す」ギミックが良い……

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そして個人的な最大の衝撃は、「アナイアレイトギャング」が出オチ集団だったこと。自分の中では、この「あんなに煽っていたアナイアレイトギャングが始まる前に盤面上から消えた」面白さのせいで、衝撃的なイベントの数々が吹っ飛んでいった気すらしてくる。アナイアレイトギャングが全部持っていった。

一応説明しておくと、ピノコニー編が始まる前に公式YouTubeやらSNSやらで、「アナイアレイトギャング」という集団の紹介が行われていたのです。冥火大公「アフリート」を中心に結成された悪者チームで、もう思いっきり「ピノコニー編の敵はコイツらだ!」みたいな宣伝のされ方をしていました。

だからもう、あのPVを見ては「おおお……星核ハンター以外にも敵役出すのね……」と、素直にワクワクしていた。俺のワクワクを返してくれよ。声優とビジュアルまで用意しといてアベンチュリンの「アフリート死んだよ☆」のテキストだけで済ませちゃうの剛腕すぎるだろ。「ナレ死集団」とか言われてるのなんぼなんでもすぎる。

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YouTubeより

いや、このPVマジでなんだったの!?

まぁ、普通に後半あたりでうっかり生きてたアフリート以外の4人が出てくる可能性はなきにしもあらずですが……「あんなに煽っておいてナレ死する」のが面白すぎた。声優も用意してこの仕打ちか。既に私の中では「アナイアレイトギャングのみなさん(笑)」になっちゃってるんですけど大丈夫ですかこれ。

普通、黄泉とアナイアレイトギャングが戦ってる一枚絵でも出して「それはそれは壮絶な戦いで……」みたいな演出入れてくれてもいいじゃん。本当に絵すら与えられずナレ死することあるかよ。なんならこの人たちホタルよりヒドイ目に遭ってるでしょ。ホタルより「ワンチャンなさそう」感がすごいよ!

アナイアレイトギャング……どうなる!?

って感じで、アナイアレイトギャングのみなさんに追悼の意を捧げつつ今回の日記は終わります。もうギチギチに詰め込みました。「スキャラカバズの話が一番長くない?」とか言うな。これでもまだ「花火」とかの話はしてないので……本当にピノコニー編は話題が尽きなさそうで何よりです。

じゃあ、とりあえず「追加ストーリー、はよ!!!」とだけ言って終わります。
次回も、暇だったら読んでください。

ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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