東京・原宿にあるLacoste Harajuku店内に、VR/MRヘッドセットのMeta QuestとプレミアムファッションスポーツブランドのLacosteがコラボしたポップアップスペース「世界最小のゴルフ場by Meta Quest」がオープンした。本イベントは、4月12日(金)から4月26日(金)までの期間開催されるとのこと。あわせて、初日となる4月12日(金)に、プレス向け発表会が同スペース内で開催された。
Meta Questは、手軽な価格で入手できるオールインワンのVR/MRヘッドセットだ。2020年に発売されたMeta Quest 2で日本に本格上陸して以来、ゲームやエンターテイメントなど様々な用途で愛用するユーザーが増加している。また、昨年10月にはVRに加えてMR(複合現実)にも対応した新モデルMeta Quest 3が発売されている。
Meta Questのプラットフォーム上には、500を超える様々な体験が取り揃えられており、中でも人気なのがスポーツのコンテンツだ。VRの「バーチャル空間の中に入り込んで遊ぶことができる」という特徴がスポーツ系のゲームとマッチしていることで、高い人気を誇っているようだ。
今回ポップアップスペースとして展開されるLacoste Harajukuは、「コネクト」をテーマに昨年12月にオープンしたばかりの店舗。また、Meta Questがこうしたファッションブランドとコラボレーションするのは初の試みとなっている。Reality Labs 日本マーケティング統括のPierre Kiang氏によると、こうしたブランドとコラボレーションするのは、「ファッションやスポーツに感心の高い若年層にアピールするのが狙い」だという。
そうして生まれた企画が今回の「世界最小のゴルフ場by Meta Quest」なのだ。本企画のもっとも大きな特徴は「Meta Questと2×2メートルのプレイエリアさえあれば、いつでもどこでもゴルフ場に変えることができる」という点だ。そのため、店舗内であってもこういった企画を実現することができたのだ。
今回のプレス向け発表会では、平成ノブシコブシの吉村崇さんと池田美優さん(以下、みちょぱさん)がゲストとして登壇し、VRでのゴルフプレイの体験も行われた。こちらの記事では、その模様をレポートしていく。
『みんゴル』のクラップハンズが手がける最新ゴルフVRゲーム『アルティメット スイング ゴルフ』を先行体験。「どこまでリアルなゴルフに近づけることができるのか」という究極のテーマに向き合って開発された作品
「世界最小のゴルフ場by Meta Quest」は、4月12日(金)から4月26日(金)までの期間に開催される。本イベントで体験できるのは、今回のプレス発表会で披露されたクラップハンズの最新作『アルティメット スイング ゴルフ』だ。本作は5月17日(金)に発売を予定しており、それに先駆けてこちらのスペースで実際に体験できることとなる。
本作を開発したクラップハンズは、これまで『みんなのGOLF』シリーズや『いつでもGOLF』など、ゴルフゲームを25年以上にわたり作り続けてきている老舗メーカーだ。今回発表された『アルティメット スイング ゴルフ』は、そうした知見を集めた最新のタイトルとしてリリースされる作品である。
クラップハンズ プロモーションディレクターの八木宏之氏によると、ゴルフゲームの究極のテーマは「どこまでリアルなゴルフに近づけることができるのか」というものとのこと。本作はこのテーマに向き合って開発し、Meta Quest上で限りなく本物のゴルフに近い体験ができるタイトルに仕上げられている。
本作のもっとも大きなポイントは「場所や天候に左右されることなくいつでもプレイ出来る」というところ。同社としてはVR用ゲームで初の試みとなる、オンラインによる対戦プレイにも対応している。そのため、世界中のプレイヤーたちといっしょにラウンドを回ることも可能だ。
コースは18ホールで男女4名のキャディが登場。キャディはラウンド回数によってボイスのパターンが増えたり、特定の条件をクリアすることでコスチュームの種類やカラーが増え、プレイヤーの分身となるアバターも、自分の好みに合わせたものを選ぶことができる。
ゴルファーがプレイすれば、プレイスタイルをゲーム内でも再現できちゃうほどのリアルさ。でも、難易度を調節することで初心者も楽しめるゴルフゲームになる間口の広いタイトル
『アルティメット スイング ゴルフ』では、VR空間内でゴルフが楽しめるというだけではなく、リアルなゴルフをプレイしているような気分を味わうことができるのもポイントだ。たとえば、ボールを打つときはMeta Questのコントローラーをクラブに見立てて、実際にスイングしてプレイしていくことになる。
ショットは現代のゴルフ理論に基づいて、正確にシミュレーションされる。そのため、本作をリアルゴルファーがプレイすると、自身のスタイルをゲーム内でも再現することができるのだ。
しかし、リアルすぎると、ゴルフ初心者は手が出しにくくなってしまうというジレンマも。そこで、本作ではリアルなゴルフを未経験のユーザーでも楽しめるよう、難易度バランスも調整できるようになっており初心者も安心だ。
用意されているゲームモードは4種類。「トレーニング」では、ひとりでじっくりと練習することができる。「チャレンジ」は、初心者用のチュートリアルから始まり、様々なミッションをクリアしていくタイプのゲームモードだ。難易度は徐々に上がっていくほか、1度クリアしたミッションは何度もプレイすることができる。そのため、プレイヤーのスキルに合わせたスタイルで楽しめるようになっている。
さらに、Meta Quest用のゲームならではのモードとして収録されているのが「MRプレイ」だ。こちらは、Meta Questに搭載されているカメラで現実世界の映像を取り込み、そこにゲームのグラフィックを重ね合わせて遊ぶことができるというもの。飛距離を競うドライビングコンテンストやパッドゴルフなどがあり、VRでのゴルフとはひと味違ったプレイが楽しめるところが特徴だ。
先この『アルティメット スイング ゴルフ』の中で、最大のセールスポイントは先ほども紹介した「オンライン対戦」に対応している点だ。Wi-Fi接続で最大4人まで一緒に遊ぶことができるほか、ボイスチャットをしながら一緒にラウンドを回ることも可能。通常のストローク形式のものだけではなく、様々なモードを収録している。
さらに、用意されている文字パレットを選ぶことで、文字を入力することなく簡単なコミュニケーションもとれるのだ。なお、文字パレットのテキストは日本語と英語に対応しており、それぞれのプレイヤーごとの言語で表示することができる。
コントローラーをクラブのように手に持ってスイングすればOK。シンプルな操作で、奥深いゴルフの世界を堪能できる
プレス発表会の様子に先んじて、午後に開催された「世界最小のゴルフ場 by Meta Quest」の体験について紹介させていただく。こちらのスペースで使われているデバイスはMeta Quest 3。なお、『アルティメット スイング ゴルフ』はMeta Quest 2やMeta Quest Proにも対応しているとのことだ。
実際に使用するコントローラーは右手側のみ。トリガーボタンはメニューの決定に使用、十字キーの上下でクラブの変更が行えるほか、左右で方向も切り替えられる。グリップボタンはショットを打ち直したいときに使い、Aボタンでカメラの視点を切り替えることができる。つまり、基本的に使うのはトリガーボタンぐらいで、あとはコントローラーをクラブのように手に持ってスイングすればOKだ。
こちらで体験したのは、4つあるゲームモードのうち「トレーニング」モードだ。最初にリアルゴルフの経験の有無を尋ねられたので、「ない」と答えたこともあってか、ゲームはよりエンタメ寄りのバランスでプレイすることができた。
実際にコントローラーを手にしてスイングしてみると、最初は空振りばかりでボールを飛ばすことができなかったものの、慣れてくると次第にボールに当てることができるようになっていく。ボールは複数のカメラアングルでどのように飛んでいったかが表示されるほか、次のショットを打つ前にホールまでのコースの形状などが俯瞰的に表示されるので、状況も把握しやすい。
ゴルフ未経験者ということもあってプレイ前に難易度を調整してくれたのか、ボールに当てさえすれば比較的スムーズにホール目指して打っていくことができる印象だ。リアル寄りなゴルフゲームなら左右のどちらかに飛んで行ってしまうことが多いが、今回はそうした場面はほとんどなかった。そのため最初こそダブルボギーだったものの2度目にプレイしたときはパーで終えることができ、ゴルフの爽快感の一端を味わえた。
初心者であればリアルな難しさを経験する前に楽しい部分を味わうことができるうえ、難易度を調整すればよりリアルなプレイもできることを考えると、ゴルフの入り口としてもオススメできるタイトルだと感じられた。
ゴルフ好きで知られる平成ノブシコブシ・吉村さんとみちょぱさんが『アルティメット スイング ゴルフ』を体験。いつまでもプレイをやめない自由すぎるふたりにMCは困惑
ゲームやコラボの紹介が終わった後、今回のスペシャルゲストとして登壇したのが、お笑い芸人平成ノブシコブシの吉村崇さんとみちょぱさんだ。ふたりともおそろいのゴルフウェアを身に付けて現れたこともあり、MCの「ふたりともカップルみたいですね」という問いかけに対して、「それだけはやめてください」とみちょぱさんが即座に否定するユニークなコメントも飛び出した。
吉村さんとみちょぱさんはふたりは日頃からゴルフをしていることでも有名。特に吉村さんは今月はその回数が増えたということで、「4月の改編期に思ったほど番組が始まらず、比較的スケジュールが空いてしまって。全部千鳥さんに取られました」と、その理由を赤裸々に明かしていた。一方、みちょぱさんの方も最低でも月に1回程度のペースでゴルフを楽しんでいるそうだ。
日本国内だけではなく、ハワイやフィリピンなど海外でもゴルフをプレイする機会があるというおふたり。今回は、先ほど紹介した『アルティメット スイング ゴルフ』を使ってVRの世界でゴルフを体験することに。ゲームプレイ前に意気込みを聞かれた吉村さんは、「マスターズも始まりましたし、18ホールという長い時間、皆さんにお付き合いいただき……」というボケを繰り出し、会場に訪れた報道陣からは笑いがこぼれた。
Meta Quest 3を付けた瞬間、吉村さんは「わっすげぇ!」と、驚いた様子。しかし、直前までスタッフが身に付けながら調整を行っていたこともあり、VR機器に少しぬくもりが残っていたことに戸惑っているようだ。プレイがスタートすると最初は操作に戸惑っていたふたりだったが、徐々にゲームに慣れてきたのか細かな数値も気にしながらプレイを進めていった。
特にふたりが苦労していたのが、最後のパターだ。吉村さんはなんとかダブルボギーで終了。みちょぱんさんは、+4で終了となった。これで体験プレイは終了の予定だったのだが、プレイが楽しかったのかまったくゲームをやめようとしないふたり。自由過ぎるスタイルに、MCもかなり戸惑っている様子だった。
プレイ後、吉村さんとみちょぱさんが、今回の「世界最小のゴルフ場by Meta Quest」の感想を語り、イベントが締めくくられた。
吉村さん:めちゃくちゃ楽しかったですね。もうちょっとラグがあるのかなと思っていましたが、全くなく楽しめました。めちゃくちゃ楽しいゴルフから始まるので、初心者の方はこれでいいかもしれないですね。ぜひプレイしていただきたいです。
みちょぱさん:今までやってきたゴルフゲームの中で、一番リアルだったので難しかったです。私みたいな始めたばかりの人はもちろん、細かく鮮明なプレイは忙しくてなかなかラウンドできない方にとってはいい練習にもなります。オンラインで普段いっしょに行けない人とラウンドを回れたりもしますし、すごく楽しかったです。
今回ポップアップスペース期間中、「世界最小のゴルフ場by Meta Quest」を体験した人全員に「Lacoste」のオリジナルステッカーがプレゼントされる。それに加えて、リジナルポロシャツとMeta Quest 3が1名にプレゼントされるキャンペーンも実施されるので、ゴルフが好きな方や興味を持った方はぜひこの機会に本作を体験してほしい。