最大4人協力プレイが楽しめるアクションRPG『Towerborne』の早期アクセスが9月10日(火)に開始することが、「gamescom 2024」のオープニングナイトライブで明らかにされた。
電ファミ編集部はドイツ・ケルンで行われている「gamescom」現地で、本作のブースを取材。実際にゲームに触れ、あわせてゲーム内容に関するプレゼンテーションを拝聴することができた。本稿ではその内容と公式発表をベースに、本作に関する詳細をお伝えしていきたい。
なお、『Towerborne』は9月10日(火)に有料の早期アクセス版を配信するが、その後には「基本プレイ無料」の形で正式リリースを迎えることがアナウンスされている。正式リリースの細かなスケジュールはまだ未確定だが、4人協力アクションを無料で楽しめる作品となるため、気になる方は続報にも注目しておこう。
文/久田晴
4人協力プレイが楽しそう&カジュアルな近接アクション。キャラクリも豊富で嬉しい
『Towerborne』は先述の通り、最大4人での協力プレイが可能なオンラインアクションRPGだ。物語の舞台はファンタジー風の世界で、中心となるのは人類最後の聖域である「ベルフリー」。「エース」と呼ばれるプレイヤーは霊界から新たに産まれた存在であり、塔の周辺にはびこるモンスターたちと戦い、ベルフリーで暮らす人々を守り抜かなくてはいけない。
「ベルフリー」はプレイヤーにとっての拠点ともなる場所であり、クエストの報告や防具の鍛造などが行える。一方で「ベルフリー」の外には六角形状のマスで区切られたフィールドが広がり、スクリーンショットでは宝箱やモンスターなどのオブジェクトが点在していることが確認できる。
戦闘は奥行きのある2Dアクション。明らかにされている情報によると、ゲーム中ではおもに「戦棍」、「両手ガントレット」、「双剣」、「剣と盾」の4種類の武器をそれぞれ扱うクラスから自由に選択できる。また「アンブラ」と呼ばれる霊の仲間を戦いに参加させ、それぞれの霊が持つスキルや独自の能力を活用することもできるという。
実際のゲームプレイ画面を見ていると、4人での協力プレイはMMORPGのバトルを思わせるものであり、同時にカジュアルさも感じさせる内容だった。冒険に出る際には「危険レベル」を変更することにより、ゲーム体験を自由に切り替えられるとのこと。
Xbox Wireの公式記事によれば「どんなスキルレベルでも遊びやすく、やりがいのあるゲームになるよう設計されています」とのことであり、アクションが得意なユーザーからカジュアルに協力プレイを楽しみたいユーザーまで、幅広い層をターゲットにしていることがうかがえる。
キャラクターカスタマイズの豊富さも特徴のひとつ。アニメ風のグラフィックで描かれるプレイアブルキャラクターは、髪型、肌の色、顔のパーツの形、フェイスペイントなど非常に多岐にわたる項目でメイキングが行えるようだ。
装備品にはステータスはもちろん、さまざまな効果が付与されているものもあるらしく、狙ったアイテムの入手を目指して何度もプレイする遊び方も楽しめそうな雰囲気。やり込みを通じて自キャラを鍛え上げていくのが好き、という方にとっては時間泥棒な作品になるかもしれない。
高評価タクティクスRPG『The Banner Saga』シリーズ開発元が考えた「友だちや家族と楽しく遊べるゲーム」
開発元のStoicは北欧神話の世界設定が特徴的であり、高い評価を獲得したタクティクスRPG『The Banner Saga』シリーズでも知られる。
ゲームディレクターのDaniel McLaren氏がXbox Wireで語るところによると、「前回の『The Banner Saga』が終わったときには、精神的な疲労があった」という。その上で「『The Banner Saga』とはまったく逆の、友だちや家族と楽しく遊べるゲームを作りたい」といった思いから、今作『Towerborne』は生まれてきたそうだ。
『Towerborne』は運営型のゲームとして展開を続けていくことがアナウンスされており、シーズンが進むにつれて敵や地域、能力、物語が追加され、「ベルフリー」のストーリーが紡がれていく。
なお本作は9月10日(火)より、Steam上で早期アクセスを通じて配信を開始する予定であり、早期アクセスの終了後には基本プレイ無料の形態を取る。課金要素についてはゲームプレイに大きな影響を与えない範囲に留める姿勢を示しており、主要なゲームコンテンツにはすべてのプレイヤーがアクセスできるという。
早期アクセス版への参加には「ファウンダーズ パック」の購入が必要となり、このパックにはキャラクターのビジュアルを変更できるコスメティックセットやエモート、ゲーム内アイテムなどがふくまれている。
早期アクセス期間中にも新しいバイオームやボスバトル、アイテムが次々と導入されていく予定であり、早期アクセス版のボリュームは30~60時間程度と見込まれている。2025年ごろには基本プレイ無料の形で正式リリースを迎える流れだ。
「友だちや家族と楽しく遊べるゲームを作りたい」というMcLaren氏の言葉の通り、複数人の協力プレイで遊ぶ『Towerborne』はにぎやかで、楽しそうに見えた。手ごわい敵への挑戦を生きがいとするゲーマーから、フレンドとわいわい遊びたいライトユーザーまで、さまざまなプレイヤーが集まるゲームとなることに期待したい。
Xbox Wireでは「『Towerborne』は気分が乗ったときに簡単に始められる“ふたつ目のゲーム”にもなる」と紹介されているように、ちょっとした空き時間や、ほかのゲームの息抜きにプレイするタイトルとしても適した作品になるだろう。
『Towerborne』は9月10日(火)より、Steam上で早期アクセスを通じて配信開始。気になる方はストアページからウィッシュリストに登録し、続報にも備えておこう。