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ウマを担いだ戦士&暗殺者(発明家志望)のコンビが戦うふたり協力2Dアクションゲーム『Brute Horse』がシュールで面白そう。皮肉たっぷりにディストピアを描いた人気作『Ministry of Broadcast』開発元の新作【gamescom 2024】

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「gamescom 2024」にて、『Ministry of Broadcast』の開発元「Place of Departure」による新作アクションプラットフォーマー『Brute Horse』が発表された。公開されたのは短い映像のみだが、そこに描かれる独特な色使いが目を引くふたりのキャラクターと、その片方が「ウマを担いでいる」というのは何ともインパクトがある。

先述した『Ministry of Broadcast』はジョージ・オーウェルの小説「1984年」をモチーフにダークなユーモアで鋭く、コミカルにディストピアを描き、高い評価を獲得した作品だ。その開発陣が贈る新作となれば、その独特の感性に期待したくもなるというもの。

今回、電ファミ編集部ではドイツ・ケルンで行われている「gamescom 2024」現地にて本作のブースを取材。ゲームを解説するプレゼンテーションをお聞きするとともに、デモ版に触れさせていくことが叶った。本稿では公式発表の情報とあわせ、『Brute Horse』に関する詳細をお届けしていきたい。


ディストピアを描いた『Ministry of Broadcast』から一転、舞台はユーモアあふれるファンタジー世界

『Brute Horse』はふたりでの協力プレイが楽しめる2Dアクションプラットフォーマーだ。開発は『Ministry of Broadcast』を手がけたインディースタジオの「Place of Departure」である。

ディストピア世界を皮肉たっぷりに描いた『Ministry of Broadcast』は「Czech game of the year 2020」でノミネートされるなど高い評価を受けたが、今作では大きく世界設定を転換し、南ブルガリアをモチーフにしたファンタジー世界を描いていくという。

一方、公式発表で「この世界では人の寿命はハトの注意力と同じくらい低い」と表現されていたり、そもそも初報の映像から「人間がウマを担いで登場」していたりと、『Ministry of Broadcast』でも存分に発揮されたユーモアのセンスは健在のようだ。

『Brute Horse』紹介:『Ministry of Broadcast』開発元の新作2Dアクション_001

物語の中心キャラクターは蛮族の戦士「Brute」と彼の親友にしてウマの「Horse」、そして熟練の暗殺者であると同時に発明家志望の「Michelle」の傭兵3人組。さまざまな危険が待ち受ける風変わりな土地を旅する彼らを描きながら、ときにコミカルに、ときには狂気も交えながら物語が紡がれていく。

アートスタイルはカートゥーンやアクションフィギュアにインスパイアされたもので、作風自体も何ともコミカル。ステージごとにカートゥーン感あふれるカットが入り、たくさんのギャグが作品を彩る。主役以外の登場人物にもシュールなキャラクターが豊富に登場するらしく、わき役たちとの会話や交流にも期待したい。

ストーリーに関してはまだ隠されている面が強いが、中心となる3人(?)の関係性の変化は見どころのひとつとなる模様。ときには敵ではなく、自分自身の欠点や、背負っている感情的な重荷などに立ち向かう場面もあるそうだ。

ウマを振り回して戦う蛮族アクション。ふたりの協力がキモのパズル&アクション

今回の取材では、実際にふたりプレイで本作に挑戦。ひとりが「Brute」、もうひとりが「Michelle」を操作する形でステージクリアに挑んだ。

「Brute」は鈍重だがパワフルで、相棒の「Horse」を振り回すワイルドな攻撃が持ち味。一方の「Michelle」は俊敏で二段ジャンプも可能な機動力の高さを誇るが、「Brute」ほどのパワーは持ち合わせていない。ちなみに「Brute」の振る「Horse」はゲームを進めると強化も行われるとのことだった。

ステージ中にはふたりで協力しないと解き明かせないパズルも配置され、各キャラクターの能力を有効に活用することが求められる。バトルのペースはなかなかに早かったが、限られた試遊時間でも大まかな感触はつかめるくらいには分かりやすい内容となっていた。

余談だが、開発元の「Place of Departure」が公式X上で投稿している動画がこちら。恐らく「gamescom 2024」にあわせて公開されたトレーラーと同じものだが、画面全体に強いモザイクがかかったように編集されており、もはや何が映っているのかまるでわからなくなっている。


まだ明らかにされていることの少ない新作『Brute Horse』だが、ここまでの公式の動き、そして今回の試遊からはすでに「シュールで面白そう」な雰囲気がたっぷり感じ取れる。高い評価を記録した『Ministry of Broadcast』開発元が贈る新たな作品だけに、いっそう期待も高まるというものだ。

『Brute Horse』は2025年にプレイステーション、Xbox、Steam向けの発売を予定している。記事執筆時点では発表されている情報は限られているため、気になる方はPlace of Departureの公式Xアカウントをフォローするなどして、そのユーモアと一緒に最新情報も楽しみにしておこう。

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