集英社ゲームズより、新たなボードゲームとして『DEATH NOTE人狼』と『僕のヒーローアカデミア YOUR BEST MEMORY』、『テニスの王子様 あぁんって言うゲーム』の3本が、2024年12月24日に同時発売される。
今回発売される3本は、集英社のマンガを原作とするボードゲームブランドの「マンガボドゲ」からリリースされるタイトルだ。ゲームの中には原作マンガの中に登場する名シーンが使われていることにくわえて、パッケージもコミックと同じサイズに仕上げられているので、本棚に原作と並べることができるのだ。
『DEATH NOTE人狼』は先日開催された「ゲームマーケット2024秋」でも先行販売されたほか、同作に『僕のヒーローアカデミア YOUR BEST MEMORY』と『テニスの王子様 あぁんって言うゲーム』をあわせた3本の先行販売が12月21日と22日に開催される「ジャンプフェスタ2025」で行われる予定だ。
今回は、リリースに先駆けて『僕のヒーローアカデミア YOUR BEST MEMORY』と『テニスの王子様 あぁんって言うゲーム』を先行で体験することができた。本稿では、2作のプレイレポートとともに、プレイして感じた魅力を紹介する。
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原作イラストを使用したカードを集めて、最高の卒業アルバムを作る『僕のヒーローアカデミア YOUR BEST MEMORY』
ちょうど原作の最終話が発表されたタイミングとも重なる『僕のヒーローアカデミア YOUR BEST MEMORY』(以下、『ヒロアカ』)は、「最高の卒業アルバムを作ること」を目的としたボードゲームだ。大小サイズが異なる120枚のカードが付属しており、その両面合わせて240枚の絵柄が原作からピックアップされている。
まずは、このカードをシャッフルしてゲームを遊ぶ準備を整えていく。
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本作では、大きく分けて「カードを集めていくターン」と「卒業アルバムを編集するターン」に分かれている。
「H」「E」「R」「O」のグループの下にそれぞれ、原作のコマが描かれたカードを並べ、自分がほしいと思うグループを決める。このカードは見た目で選ぶのももちろんだが、書かれている英数字が得点にも影響するとのことなので、これも考慮して欲しいカードに目星をつけよう。
欲しいカードのグループが決まったら、「アクションカード」を伏せた状態で出す。このアクションカードは「H」「E」「R」「O」の4種類と、「SMASH!」の計5種。アルファベットのアクションカードを出すことで、自身の欲しいグループを意思表示できる。
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アクションカードを同時にめくり、このときに全員バラバラのグループを選んだ場合はそれぞれがカードをもらうことができる。アクションカードがダブった場合は、もらうことができずに場にカードが貯まっていくという仕組みだ。大きなカードの次には小さなカードを場に並べ、プレイヤーはそれぞれカードを集めていく。
アクションカードが被ったときにSMASH!のカードを出していた場合は、SMASH!を出したプレイヤーが被ったグループのカードをもらうことができる。
プレイヤーが全員同じアクションカードを出した場合は、最初に「Plus Ultra!」と叫びながらオールマイトが描かれたカードをタッチした人が、好きなグループのカードをもらうことができる(必ずしも被ったグループのカードでなくてもOK)。
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これを繰り返していき、山札の半分くらいに挟まれた「ENDカード」が出るまで続けていく。
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カードを集めるターンが終わると、次は卒業アルバム編集のターンになる。
使用できるのは、カードを取ったときの表面のみ。卒業アルバムで使えるカードは、大きなカードを1として、「3×3の正方形の形」に収まるもののみである。小さいカードは横向きだけではなく縦向きのものもあるため、サイズによっては収まらない場合も。制約の中でいちばん高得点を獲得できる組み合わせを探そう。
そしてこの卒業アルバム編集のフェーズで重要になるのが、カードに書かれた英数字だ。数字は合計した数が得点となるほか、同じアルファベットのカードを複数枚選ぶことで、その枚数によってボーナス得点がもらえる。そうして、いちばん得点の高い卒業アルバムを作成できたプレイヤーが勝利となる。
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反抗期のように、吐息まじりに、不二周助風に……プレイヤーの演技を見定める『テニスの王子様 あぁんって言うゲーム』
『テニスの王子様 あぁんって言うゲーム』(以下、テニプリ)は、『はぁって言うゲーム』をアレンジした内容のボードゲーム。プレイヤーはそれぞれ、カードに書かれたお題に沿って指定のセリフを演じきり、お題を当て合う。
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本作では、表面にキャラクター、裏面にお題が描かれたカードを場に設置、それぞれのプレイヤーには「A~Fのアルファベットのうちひとつ」が書かれたアクトカードと回答カードが配られる。
キャラクターが描かれたカードをめくると、A〜Fまでのお題が書かれている。たとえば「あぁん」というカードの裏には、「疑問系」や「反抗期のように」といった感じでお題が書かれているので、プレイヤーは自身のアクトカードに書かれたアルファベットに対応するお題に合わせた演技を行う。
そして、それを別のプレイヤーがアンサーカードで当てていく。なお、演技をするときは表情と声のみで行い、ジェスチャーは使ってはいけないとのことだ。
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自分が当てた場合と当てられた場合にポイントを獲得することができるのだが……。かといって、自分の演技が誰にも当てられなかった場合は、なんと「乾汁」カードを引いて制裁を受けなければならない。制裁によって稼いだポイントが無くなってしまう場合もあるのだ。ほどよい塩梅の演技を心がけよう。
さらに、ゴールドで縁どられたカードは、それぞれのキャラクターになりきってセリフを言わなければならない。作品ファンならば、本ゲームでいちばん盛り上がる場面になるかもしれない。
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作品の魅力がボードゲームの中に集約!
今回はふたつのタイトルについて実際にゲームを遊んでみたのだが、どちらも原作マンガの魅力がコンパクトにまとめられており、作品の魅力も大きく引き立てるようなものとなっていた。パッケージの内側も凝った作りになっており、プレイはもちろん、その前にもウキウキできるような仕掛けが施されている。
さらに、こちらで紹介した3本のタイトルは、12月24日より一般発売が開始。先ほども触れたが、3タイトルとも「ジャンプフェスタ2025」でも先行で購入ができるので、気になる人はそちらのイベントで手に入れるのもアリだ。
コミック風のボックスも相まって、「ボードゲーム」としてのコレクション性も持ち合わせる本作。作品ファンの方は、本作を通して「布教」するのもおすすめだ。
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