いま読まれている記事

リマスター版『幻想水滸伝I&II』は1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。美少女吸血鬼、不運イケメン、ムササビ(?)──なんでもいるから“推しキャラ”がきっと見つかる

article-thumbnail-250305g

「108人を仲間にできるRPGがある」

中学生の頃に友人からそう言われた時、そんな夢のようなゲームがあるとは、とても信じることができませんでした。

この時に友人がオススメしてくれたゲームの名は、『幻想水滸伝II』

「108人仲間にできるんだ」、「シエラが良すぎるんだ」、「ブタは死ね!」と、熱をもって語ってくれる彼の話を聞けば聞くほど「そんなゲームが本当に存在するのか?」と、期待半分、疑念半分の気持ちが湧き上がったことを、今でもハッキリと覚えています。話を盛っているんじゃないか……とすら思いました。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_001

だって、当時の私が持っていたソフトや有名RPGたちを心の中で列挙していっても、10人も仲間にできれば多い方。とても、そんなゲームが実在しているとは考えられなかったのです。

それから時は流れ、2006年。PSPにて、本作の移植版が発売されました。それをキッカケに初代と『II』をプレイした私は、“本当に”多数のキャラクターを仲間にできるゲームプレイと重厚な物語に衝撃を受け、心を奪われたのです。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_002

そんな、私にとっての神ゲーである『幻想水滸伝』と『幻想水滸伝II』のリマスター版『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』が、3月6日(木)に発売されます。

本作で仲間にできる108人は、老若男女を問わず多彩で、全員がそれぞれ異なる魅力を持っています。つまり、プレイをした全ての人が、好きなキャラクター、いわゆる「推しキャラ」をきっと見つけることができるゲームです。

『幻想水滸伝』が発売されてから、30年近い時が流れました。令和の時代に蘇った本作について、その魅力を改めて振り返っていきます。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_003

文/DuckHead
編集/anymo

※『幻想水滸伝』、『幻想水滸伝II』のネタバレを含みます。


Q.108人を仲間にできるRPG……って本当? A.本当だし、各キャラがかなり濃い

「幻想水滸伝」シリーズ最大の特徴は、仲間にすることができるキャラクター数の多さでしょう。その数はなんと最大で108人

長編小説『水滸伝』の梁山泊よろしく、初代『幻想水滸伝』おいて、主人公は帝国軍と対立する軍隊のリーダーとなり、様々な理由から集った多くの仲間たちを従えて、強敵たちに挑むこととなります。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_004

本作では、全員がストーリーに深く関わるわけではありません。108人の仲間というのはあくまで努力目標で、ただクリアを目指すだけであれば、全員を仲間にする必要は全くありません。

でも、だからこそ。重要キャラクターではない、一般的なRPGでは仲間にならないような、脇役キャラクターまで幅広く仲間にすることができるのです。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_005

登場キャラクターたちを仲間にするためのヒントは、ゲーム内である程度は提示されます。ですが、攻略情報なしでその全てを引き入れるとなると、かなりのやりごたえ。

中には「そんなん分かるか!」と叫びたくなってしまうような加入条件のキャラも……。だからこそ、108人全員を仲間にすることができた時の喜びは、他のRPGでは味わうことのできない唯一無二のものです。

吸血鬼美少女、借金取り、からくり人形(?)──。もはや、やりたい放題なまでに幅広い仲間たちから「推しキャラ」が必ず見つかる

本シリーズに登場する108人のキャラクターたちは、全員が魅力的で個性的。

キャラクターのグラフィックや絵が個別に用意されているのは当然のこととして、パラメーターや使う武器、人間関係からバックボーンに至るまで、各キャラクターのプロフィールが非常に丁寧に作り込まれているのです。

例として、ごく一部の仲間たちを挙げてみましょう。

『I』主人公の世話役係兼教育係である、女性剣士クレオ
・名刀キリンジを愛用する武人であり、妻の身の危険には何があろうと駆けつける愛妻家イケオジのレパント
・借金回収のために主人公一向にくわわる、借金取りのカミーユ

……これだけで、とにかく本作は「幅広い」ということがお分かりいただけそうです。

ちなみに、ここに挙げたのは私の心に刺さったキャラクターたちです。ゆえに、セレクトに若干の偏りがあることは否定できません。

でも、ご安心ください。これらのキャラクターが刺さらなかった方でも、ゲームを進めていけばいずれは必ず趣味にぶっ刺さるキャラクターが目の前に現れます。そう言い切れるほどの懐の深さが、「幻想水滸伝」シリーズにはあるのです。

それに、仲間にできるのは人間だけではありません。背中に羽をもつウィングホードや、獣人のコボルトなども登場します。助かる。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_009

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_010

特に『II』で仲間になる、吸血鬼の長老であるシエラ・ミケーネは人気が高いキャラクターです。銀色の髪に深紅の瞳、可愛らしい少女の見た目でありながら悠久の時を生きている彼女に脳を焼かれたプレイヤーは少なくありません。私の身近にも、心に吸血鬼が住み着いてしまったやつがいます。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_011

美少女吸血鬼のシエラに友人が心を奪われている一方、私は別のキャラクターに脳を焼かれていました。

それがこちらの狼犬、シロ

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_012
かっこいい!
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_013
かっこいい!
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_014
かっこいい!
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_015
かっこいい!
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_016
かっこいい!
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_017
かわいい!
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_018
かっこいい!
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_019
かわいい!
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_020
かっこいい!
『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_021
かわいい!

とにかくデカくてカッコいい!!
とにかくデカくてかわいい!!

動物好きの筆者の中では、カッコいいとかわいいを兼ね備えた最強の存在が狼。つまり、シロはドンズバ。高潔さがありながらも、触れたくなるふわっふわの白い毛。感情豊かな鳴き声や遠吠え。そのすべてが、すっごく「ツボ」です。

他のキャラと違って防具を装備することができないなど、若干の取っつきにくさはあるものの、その程度の使いにくさは凄絶なキャラ愛の前では無に等しいものです。加入からゲームクリアのその時まで、私がシロをパーティから自主的に外すことはありませんでした。

実は、もはや生き物ですらない仲間もいます。それがからくり人形の「からくり丸」です。人形でありながらも知能を持ち、人間の言葉を真似た愛らしい喋り方の彼もまた、私のナニカに深く突き刺さったキャラです。もちろん、彼もパーティから自主的に外すことはありませんでした。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_022
これが、私の趣味なのです。

まだまだいるぞ!『幻想水滸伝』シリーズの個性的すぎる仲間たち。ムササビ、クールな風来坊、不運なイケメン、ハードボイルドな探偵

フィールド上でのモンスターすらも仲間になるのが『幻想水滸伝II』の面白いところでしょう。ゲーム中ではムササビのムクムク・マクマク・ミクミク・メクメク・モクモクの5人を仲間にすることができ、主人公以外は全員ムササビの、移動動物園のようなパーティーで戦うこともできたりします。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_023

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_024
ちなみに、ムクムク・マクマク・ミクミク・メクメク・モクモクの5人は仲間としてのカウントは「ひとり分」です。決して水増し要員ではありません。

『幻想水滸伝II』の舞台は、『幻想水滸伝』のエンディングから3年後。そのため、『II』で仲間になる108人の中には『I』で登場したキャラクターも含まれています

両作品に登場するキャラクターの中で特に印象的なのが、ビクトールです。
彼は『I』と『II』の両方でゲーム序盤から主人公と出会い、親密な関係を築いていく主要キャラクターです。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_025

その性格は、豪快でありながら狡猾。口は悪いが、面倒見はよく情に厚いお人よし。男が惚れてしまうような風来坊、ビクトールはストーリー上でそのカリスマ性を遺憾なく発揮しているため、「こんなん好きになっちゃうだろ!」と言いたくなるようなシーンが、ゲーム内の至る所で見られます。

また、ビクトールは、『I』と『II』の両タイトルをまたぐ形で、故郷の仇である吸血鬼のネクロードとの因縁の対決ストーリーが展開。両タイトルに登場するキャラクターの中でも、ここまでしっかりとしたシナリオが用意されているキャラは、多くはありません。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_026

ビクトールの相棒であるフリックも、カッコいいやつです。見た目の雰囲気そのままの真面目さを持つ彼は、細身のイケメン剣士である上にステータスも高く、色々な意味で使いやすいキャラクターのひとり。

完全無欠に見える彼ですが、運のステータスだけは低いのが玉にキズ。強いわりにステータス異常などの不運に見舞われることがしばしばあるのですが、この不運属性こそが、フリックというキャラクターの可愛げになっているのです。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_027

ステータスからもキャラクター性が見えてきて妄想し甲斐があるというのも、『幻想水滸伝』シリーズを遊んでいて楽しいポイントのひとつです。

仲間には戦闘要員だけでなく、戦略を立てる軍師や、お店の店主なども引き入れることができます

そういった非戦闘要員の中でも、『II』に登場する探偵のリッチモンドは格別。どこか刑事コロンボを思わせる見た目をしていて、お世辞にも二枚目とは言えない風体の彼ですが、この見た目からは信じられないほどカッコいいキャラクター。

そのカッコよさは、「キャー!」と黄色い声をあげて崇め奉るようなカッコよさではなく、ハードボイルドでため息が出るようなカッコよさ。いぶし銀な渋さをまとい「仕事はパーフェクトに……だ。」と呟く彼は、どことなくコブラにも似た雰囲気があり、「幻想水滸伝」シリーズでは珍しいタイプの色気を放っています。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_028

そんな彼は、仲間にすると探偵としてキャラのプロフィールや仲間にする条件のヒントを集めてきてくれるなど、働きぶりもパーフェクトなんです。

吸血鬼美少女、狼、からくり人形、ハードボイルド──いかがでしょうか。この、ちょっとやりすぎなくらいの幅広さ。
プレイすれば、あなたにとっての「推しキャラ」が見つかる。その理由がお分かりいただけたと思います。

「推し」を組み込んだパーティーでも、強敵に立ち向かえる

108のキャラクターが仲間になるとは言っても、実際に戦闘に参加するのはたったの6人だけです。主人公を除けば、空いている枠は5つしかありません。

使用武器、ステータス、キャラ愛……。パーティ編成において考えなければならない要素はさまざまですが、さらに新たな要素として「特定の仲間」がパーティにいることで発動可能な協力攻撃、“いっしょに” が存在しています。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_029

この “いっしょに” が発動する「特定の仲間」のくくりは、兄弟や親戚、友達などの分かりやすい関係性から、美青年・美少女・犬といったザックリとしたつながりまでさまざま。「この組み合わせなら協力技が発動できるんじゃないか?」と、色々な組み合わせを試してみたくなり、理想のパーティを追求すると時間があっという間に溶けていくのです。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_030

また、“いっしょに” を含め、全体のバランスをしっかりと考えてパーティを組めば、程度の差はあれど、強敵たちを相手に十分戦うことができます。『幻想水滸伝』シリーズでは、推しキャラを入れたパーティでの攻略が可能となっているのです。
筆者のような、強さよりもキャラ愛を優先したいプレイヤーにとって、非常に嬉しいポイントです。

無論、ステータスや使いやすさ重視でガッチガチに固めたパーティも大正解。

むしろ、『幻想水滸伝』シリーズのパーティには不正解の概念はほぼ存在せず、プレイする人によって最終的なメンバー構成が大きく変わるのも、ゲームとしての大きな特徴であると言えます。

実際、最初に『幻想水滸伝II』をクリアした時に、最終パーティメンバーを友人と照らし合わせてみたところ、なんと主人公以外は全員違うキャラでした。こんなゲーム、他にないと思います。

私と友人の場合、向こうがフリック(美男)とシエラ(美女)を基調とした「ビジュアル特化型パーティ」だったのに対し、こちらはシロとからくり丸を基調とした「人外オッサンパーティ」……あまりの差に驚くかもしれませんが、これこそまさに『幻想水滸伝』シリーズのパーティの自由度の高さを物語っています。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_031

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_032

帝国の腐敗や戦争をテーマとした、重厚なストーリー。「ブタは死ね!!!」悪虐非道の限りを尽くす、強烈な名悪役・ルカを避けては通れない

ここまで、多くのキャラクターを仲間にできることやパーティ編成の面白さなど、「幻想水滸伝」シリーズのシステム面での魅力についてお話してきました。ですが、本シリーズには「重厚なストーリー」というもうひとつの武器があります。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_033

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_034

帝国の腐敗や戦争をテーマとしたストーリーは、悲壮感が強く全体的に重め。『I』では、親友を守ろうとした結果お尋ね者となったり、『II』では、主人公の所属する少年兵で構成された軍隊が裏切りによって壊滅状態になるところから物語が始まるなど、サラッとえげつない展開も多いです。

中でも、『幻想水滸伝II』のストーリーを語る上で絶対に避けては通れないのが、ルカ・ブライトです。

その圧倒的な武力と残忍すぎる性格から「狂皇子」の異名を持つ彼は、その二つ名が示す通りの狂いっぷりを持った人物。襲う街は全て跡形もないほどに焼き尽くし、女性や子供も容赦なく斬り捨て、最狂の悪役として主人公たちの前に何度も現れるその姿、そして「ブタは死ね!!!」のセリフはあまりにも強烈。本作をプレイした多くの人々の脳裏に焼き付いて離れないことでしょう。

はらわたが煮えくり返るほど憎くて、怖くて、強い。これらの要素をここまで突き詰めた名悪役は、そうそういないのではないかと感じさせます。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_035

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_036

シリアスなシーンも多い『幻想水滸伝』ですが、ユーモアあふれるイベントや、なんだか意味深すぎるイベントなど、様々なシナリオも用意されています。

物語の続きが気になっていても、道中で新しいキャラクターを見つけたとなると話は別。自然と足が新キャラの方へ動いていき、メインストーリーからは離れ、彼ら彼女らを仲間にする方法を模索したくなってしまうのです。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_037

初代の顔グラフィックをすべて一新。手がけるのはオリジナル版でキャラデザを担当した河野純子氏

今回記事を書き進めるにあたってプレイしたリマスター版では、ゲームとして遊びやすくなっている部分が多数確認できました。

まず、プレイを始めてすぐに目についたのが、『幻想水滸伝』の顔イラスト。オリジナル版でキャラクターデザインを担当されていた河野純子氏によって、『幻想水滸伝I』の顔イラストがすべて一新されています。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_038

また、「倍速モード」や「おまかせモード」も搭載。戦闘中には、これらのモードをワンボタンで切り替えることができます。まさにこの機能のおかげで、レベルアップ作業を効率的に進めることができました。

『幻想水滸伝 I&II HDリマスター』レビュー・評価・感想:1作あたり108人、計「216人」を仲間にできる。推しを見つけよう_039

どう考えても最高の作品なのに、初代プレイステーションやプレイステーションポータブルで発売された「レトロゲーム」であった『幻想水滸伝』と『幻想水滸伝II』。本体を持っている歴戦のプレイヤー、あるいはレトロゲーム好きでなければ触れることが難しかった

本作が、このリマスター版の発売によってグンとプレイしやすくなること、一ファンとして非常に嬉しく思います。

ゲームを進めれば進めるほど、その独自の魅力の虜になること間違いなし。オリジナル版を楽しんでいた方はもちろん、『幻想水滸伝』シリーズをプレイしたことがない方にも、ぜひともオススメしたい作品です。共に、推しキャラまみれのパーティを作りましょう。

ライター
レトロゲームから最新ゲームまで、面白そうだと感じた家庭用ゲームを後先考えず手当たり次第に買い漁る男。500を越えてから、積み上げたゲームを数えるのは止めました。 ディズニーアニメ・お笑い・音楽・漫画などにも広く浅く手を伸ばし、動画投稿者としても蠢いています。
Twitter:@DuckheadW

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ