3月18日は『塊魂』シリーズ第1作目がPlayStation 2で発売された日だ。
『塊魂』は、2004年3月18日にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)よりPlayStation 2で発売された。塊をゴロゴロと転がして周囲のモノを巻き込んでいき、塊をどんどん大きくしていくアクションゲームだ。

大コスモの王様は、酔っ払って星空を破壊してしまい、暗闇にしてしまった。ちいさな王子は親の尻ぬぐいをするために、地球へと飛ばされてしまう。王子は周りに散らばっているいろんなモノを塊に巻き込んで、大きくなった塊(星)を暗闇の夜空に浮かべていくのだが……。

『塊魂』では、2本のアナログスティックを操作して王子と塊を移動させて、周囲に存在しているモノをどんどんと巻き込んでいく。
最初は食べ物や日用品のような小さなモノしか巻き込めないが、いろんなモノを巻き込んで塊が大きくなっていくと、看板や自転車、動物や人間など、巻き込めるモノのサイズもスケールアップ。最終的にはビルやタンカーといった、超巨大なモノまで巻き込めるステージも用意されている。


さらに、1000種類以上ある巻き込んだモノをカテゴリ別に閲覧できる「素敵コレクション」モードもあるほか、2人のプレイヤーが同じステージで塊を転がして、どちらがより大きな塊にすることができるかを競う対戦モードも楽しむことができる。
また『塊魂』では、「ナナーナナナナナーナーナ、ナーナーナナナー」というフレーズが耳に残るメインテーマの「塊オンザロック」をはじめ、本作オリジナルのボーカル曲が多数制作されている。
「ステキソング」と呼ばれるこれらの楽曲には、松崎しげる、新沼謙治、浅香唯、チャーリー・コーセイといった豪華アーティストが参加。後に制作されたシリーズ作でも、YOU、カヒミ・カリィ、斉藤由貴などのアーティストとのコラボレーションが行われている。

カラフルでシュールな世界観と、直感的に楽しめるゲームプレイが非常にインパクトのある本作は、発売後に口コミで人気を獲得。後にシリーズ化されてさまざまな機種で新作が発売されるようになった。さらに『塊魂』のユニークさは日本のみならず、世界的にも高く評価されている。
2005年には、PS2での続編となる『みんな大好き塊魂』と、PSP用ソフト『僕の私の塊魂』が登場。2007年にはXbox 360で『ビューティフル塊魂』、2009年にはPlayStation 3で『塊魂TRIBUTE』、2011年にはPlayStation Vita『塊魂 ノ・ビ~タ』と、約2年ごとに異なる機種で新作がリリースされた。
さらに、携帯電話やスマートフォンのアプリゲームとしてもシリーズが展開されたほか、2025年4月3日より、Apple Arcadeで約8年ぶりとなる新作『塊魂 Rolling LIVE』の配信が開始されることが発表された。

2018年には『塊魂』シリーズ第1作のリマスター版となる『塊魂アンコール』が、Nintendo SwitchとPC(Steam)でリリースされた。さらに2020年には同作のPS4とXbox One版も登場している。
またシリーズ第2作目のリマスター版である『みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー』も、PC/PS4/PS5/Xbox/Swicthでリリースされている。

2025年はリマスター版2作に加えて新作の登場も決定したことで、『塊魂』シリーズが久々に大きく動き出した感がある。誰もがカジュアルに誰楽しめるゲームだけに、この機会にそのユニークな気持ち良さをぜひ体験してみよう!