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『MtG』✕『FF』コラボ発売記念イベントで即席『FF14』デッキを作ったら、ゴルベーザさま(本物)と対戦できてしまった話

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ついにこの日がやってきた! 2025年2月のファーストルック公開から4ヶ月の時を経て、『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』の正式リリースが、もう目の前に迫っています!

2025年6月13日の本発売を控えた今月6日には、全国のWPN店舗(いわゆる公認店)ではひと足早くが開催されました。待ちきれず、早速ブースターパックを買いに走ったプレイヤーも多いはず。

筆者も例外ではなく、我慢できずにプレイブースターを1ボックス剥いてしまいました。

Magic Creator Summit 2025レポート:即席『FF14』デッキを作ったらゴルベーザさま(本物)と対戦できた話_001
(画像は『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』をコレクションする:特に知っておくべき4つのことより)

予約段階で『マジック』史上最高売上を叩き出したとも言われるこの歴史的コラボレーションは、『マジック』ファンだけでなく、『FINAL FANTASY』シリーズのファンも巻き込み大きな熱狂を生んでいます。

本記事では、そんな熱い注目を集めるコラボセットを軸に両者をつなぐ特別なイベント「Magic Creator Summit 2025」【※1】の様子をレポートします。

なお、イベント内のリミテッド戦【※2】で筆者は《異邦の詩人》と《光の戦士/統べるもの、ジョダー》を軸としたデッキで遊んでいたのですが、対戦していただいた方のなかにはなんと『FINAL FANTASY XIV』でゴルベーザを演じる星野貴紀さんの姿が……。

 ご、ゴルベーザさまと対戦を!?

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いいですとも!(画像はYouTube – 「FINAL FANTASY XIV Letter from the Producer LIVE Part LXXVII」より)

というわけで、波乱万丈すぎた公式イベント「Magic Creator Summit 2025」の様子をお届けします!

取材・文/Squ
編集/うきゅう

※1
Magic Creator Summit
『マジック:ザ・ギャザリング』新製品を先行体験しながら、クリエイターや業界関係者が交流することを目的としたイベント。参加者は普段から『マジック』を遊ぶユーザーから、本イベントではじめて『マジック』を体験するユーザーまで様々。今回で2回目の開催となる。電ファミ編集部は今のところ皆勤賞。

※2
リミテッド戦
その場で剥いたプレイブースター6パックから入手したカードだけでデッキを構築して戦う限定構築戦。90枚前後のカードから40枚のデッキを作ることになるので、実は奥がメチャクチャ深い。


イベントスタートは『FFVII エバークライシス』市川氏による「今回のコラボは新たな家族の誕生であり、新しい門出」という熱すぎるコメントから

イベントの開会では、『FINAL FANTASY VII EVER CRISIS』のプロデューサー・市川翔一氏が登壇。

「ゲーム開発者として、自分が担当したタイトルを子どものように例えることはよくあるが、今回のコラボセットは単なる子どもというより、新たな家族の誕生のような特別な意味がある」という胸が熱くなるようなコメントとともにイベントは幕を開けました。

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『ファイナルファンタジー』は偉大な先人が築き上げた大切なシリーズであり、『マジック:ザ・ギャザリング』もプレイヤーに長く愛されてきた特別なタイトル。そのふたつのIPが融合する本セットは「まるでふたつの家族が結びついたような、新しい門出に匹敵する出来事だ」と、市川氏は語りました。

また、その融合はカードのアートやフレーバーテキスト、さらにはカードの能力ひとつひとつに丁寧に反映されているとも強調。「会場の反応を特等席から楽しみにしている」と締めくくりました。

6パック剥いて、最強のデッキを作り出せ! 限定構築・リミテッド戦!

イベントのメインパートはここから!

プレイブースターを6パック剥き、そのカードたちだけで戦う限定構築・リミテッド線の開幕です! 参加者のもとにはすでに6パックが配られており、各々が開封をしていきます。

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開封時の様子もお届けできればよかったのですが、次から次に出現する『FINAL FANTASY』のカードを見るのが楽しすぎて……開封中の写真を撮影しそこねてしまいました。バカです。ごめんなさい。

開封結果を見ながら、使いたいカードをぼんやりとピックアップした結果がこちら。ジタンとか、ルイゾワ様とか、シャントットさんとか、この画面だけ見てもおなじみのキャラがたくさん……! もうすでに楽しいっ!

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なお、リミテッド戦におけるデッキ構築の流れは前回の記事で詳しくご紹介していますので、興味のある方はあわせてごらんください。

じつは『マジック』というゲームは、こういった未開封の製品をその場で開封して遊ぶ楽しみをとても重要視しているゲームです。そのため、この配色にすると、こういったプレイングができるよ!というある程度の指標が存在しています。

なるほど~、大体2色がベースなんですね~~。

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(画像は『マジック:ザ・ギャザリング』公式Xアカウントより)

……今回筆者が引いた強そうなカードは……!

5色!!!

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(画像は『マジック:ザ・ギャザリング——FINALFANTASY』カードイメージギャラリーより)

えっ! カードプールが限られるリミテッドで5色デッキを!?

場に並んでいる伝説のクリーチャーの数だけパワーとタフネスがアップする超強力カードなのですが、さすがに使いにくいかも……。そんな事を思っていると、なにやらもう一枚。ジャラジャラしていそうなカードを発見しました。

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(画像は『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードイメージギャラリーより)

吉田Pだ!!(敬称略)

失礼、興奮してしまいました。なにを隠そうこの《異邦の詩人》というカード、元ネタは『FF14』に登場する同名NPCなのですが、なんと同作のプロデューサーを務める吉田直樹氏がモデルとなっているのです。

『FF14』プレイヤーの筆者にとっては、並々ならぬ思い入れがあるお方と言えます。なんとかして、使いたい……!

なになに、土地が全部アンタップ状態で戦場にでて、5色マナ+3マナで全体に街の数だけ修整をかけるとな……?

・5色の伝説クリーチャー《光の戦士/統べるもの、ジョダー》を持っている。
・街が6枚くらいある。(多色が良さげに出る)
・《陽気な義賊、ジタン》をはじめとした、伝説のクリーチャーを複数引いている。
・《異邦の詩人》を引いた。

組むしかねぇ! 5色デッキを!!

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たった3体の伝説のクリーチャーを横に並べるだけで、4/7の吉田と、8/8の光の戦士を軸に、重めの伝説のクリーチャーが相手に襲いかかります。そう、「ヒカセン吉田ミッドレンジ」なデッキが爆誕した瞬間でした。あまりにも『FF14』ネタ過ぎる。

ゴルベーザ様(本物)に敗れた話。

デッキがある程度完成したので、対戦相手を探して放浪中……。

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サボテンダーと3 on 3できそうなエリアや展示コーナーを眺めていると、何やら底しれぬ空気を察知。そこには『FINAL FANTASY XIV』でゴルベーザや、時神アルジクなどを演じる声優の星野貴紀さんの姿が……! タイミングも噛み合い、対戦させていただけることに。いいんですか!?

いいですとも!

ということで、ゲーム開始。筆者は早々に《異邦の詩人》を展開することができたものの、《光の戦士/統べるもの、ジョダー》がまったく引けません!!

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星野さんの盤面には、コスト4以上のクリーチャーでない呪文を唱える度に+1/+1カウンターが乗る《猛火のボム》やクリーチャーでない呪文を唱える度にダメージを与えるウィザードを生成する《ミシディアの長老》といったクリーチャーが並びます。

そして登場する《武人ギルガメッシュ/山賊の頭、伍堂》。各ターン内で初めて攻撃すると追加の戦闘フェイズが得られる強力なクリーチャーカードです。ま、まずい!!

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エンチャントしたクリーチャーをアンタップ出来なくする《睡眠魔法「スリプル」》で《武人ギルガメッシュ/山賊の頭、伍堂》をなんとか無力化出来ましたが、赤らしい強烈な殴りの連続に耐えきれず、あっけなく敗北。

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(画像は『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードイメージギャラリーより)

くやしい! くやしい~~!!

本物のゴルベーザに負けることができたというのは、ある意味で超幸せなのかもしれませんが、それはそれとしてものすごい悔しいので『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』から構築戦に取り組んで強くなろうと心に誓いました。

いまが『マジック』を始めるチャンス!

今回の「Magic Creator Summit 2025」は『マジック:ザ・ギャザリング』と『FINAL FANTASY』の世界が真の意味で融合する。まさに夢のような体験が実現されていることに対する感動が、ひときわ大きく感じられるイベントでした。

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会場も前回より広く、大きく!参加者も大幅に増えていました。

違和感なく『マジック』の世界に溶け込む『FINAL FANTASY』の存在は、両作品のファンにとって忘れられない新たな遊びの世界を見せてくれるはず。

まだ触れたことがない方にとって、この特別なセットから『マジック』の世界に飛び込むことは非常に大きな意味を持つと思います。

『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』は、WPN店舗でのプレリリースイベントがすでに開催中。2025年6月13日からは本発売が始まります。

また、この夏にはプレイ・ブースター、統率者デッキ(全4種・通常版)、スターターキットの追加生産が予定されているので、このチャンスに『マジック』の魅力をぜひ体験してみてください!

ライター
最近ゲーム業界にサメ映画ブームが来ている気が・・・え? 『スター・ウォーズ』のゲームが出すぎて手が回らない毎日。1日36時間欲しい。
編集者
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

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