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『ペルソナ』デビューをしてみたら、想像を超える “センスのよさ” に「UI愛」が爆発してしまった話。歩いてる最中にミッション名が道路に出現したり、戦闘のリザルト表示や設定画面まで凝っている。もっと早く始めておけばよかった…!

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初めての『ペルソナ』『ペルソナ5: The Phantom X』(以下、P5X)でよかった。

『ペルソナ』、ずっとずっとやりたかったんです。でも理由をつけてプレイをせずにいました。

最初に興味を持ったのは、『ペルソナ5』で筆者の好きな声優・豊崎愛生さんが双子キャラを演じると知ったとき。その後も「CEDEC AWARDS 2019 ビジュアルアーツ部門」で『ペルソナ5』のUIデザインを担当した須藤正喜氏が受賞して話題になったとき、大好きな『ゼンレスゾーンゼロ』が『ペルソナ』をリスペクトしていると知ったとき。

いろんなタイミングで「やってみようかな」と考えたものの、なかなか手を出せずにいました。

そんな私がついに『ペルソナ』デビューをした理由は、『P5X』がシリーズ完全新作かつ無料で遊べるタイトルで入りやすかったからです。

どうやら本作は完全新規のストーリー、キャラクター、システムとなっているようで、私のような『ペルソナ』を初めてプレイする人にうってつけ。

実際に始めてみたら、想像を超える “センスのよさ“ に「UI愛」が爆発してしまいました。本稿では『P5X』でシリーズデビューを果たした筆者の感想を率直に綴っていきます。

文/ことめぐ
編集/柳本マリエ

※この記事は『ペルソナ5: The Phantom X』の魅力をもっと知ってもらいたいセガさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


スタイリッシュなUIを使った演出があまりにもよすぎる

プレイしてまず驚いた点は、“UI演出のセンスのよさ” でした。

筆者は「ゲームUI」が大好きです。シンプル、すっきり、世界観にピッタリ、と三拍子揃ったものが大好物。今まで「UI買い(プレイ)」をしたゲームは数しれず。

元々デザイナーをやっていたこともあり、「デザイン」が好きなんです。今でもライターの傍ら、ゲームUIデザイナーもやりたいと思っているくらい。なので、プレイするゲームを選ぶ際は絶対に「UIのよさ」を考慮します。

「『ペルソナ』シリーズのUIがかっこいい」ということは、CEDECなどの受賞の実績などもあり未プレイの筆者でもうっすら知ってはいました。とはいえ『P5X』はスマホ・PC版ということもあり、「コンシューマーほどUIに力を入れてないのでは?」と頭をよぎったのは事実。しかしながらまったくそんなことはありませんでした。

むしろ「力を入れすぎでは!?!?!?」というレベル。メニュー画面はもちろん、戦闘後のリザルトもバチクソにかっこいいんです。想像を超えてきました。賞を受賞するのも、評判になるのも納得しかありません。

そこでここからは筆者が気に入ったUIやUIを使った演出を紹介させてください!

まず、特にお気に入りだったのが、バトルのリザルト画面。あまりのかっこよさに、これを見るために「もっとバトルをさせろー!」と思ってしまったほど。

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なんですか、このかっこよさ!!!

この一画面を見て、今までプレイしてこなかったことを本気で後悔しました。メリハリのあるデザイン。かっこいいフォント。そしてここからモノクロになる演出。あまりに興奮したのか、口にヨダレが溜まりました。本気でかっこいい。なんかもう「かっこいい」という言葉だけでは足りない。

もうUIのことだけ考えて生きたい。

そんなふうに思ってしまうほど興奮しました。そして、そのかっこよすぎるUIを使った演出もハチャメチャにしびれます。

ボスとのバトル後、主人公が指パッチンをして走るリザルトがあるのですが、それがめっちゃくちゃスタイリッシュ。

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走っている間にスコアが表示されていく演出がかっこよすぎて、録画したものを何度も何度も見返しました。今まで数多くのゲームをやってきましたが、こんなにゲーム演出を見返したことがなかったです。

街中でのUI演出にも目を奪われました。

主人公が自宅から出かけるシーンなのですが、道路に「ミッションスタート!」と、めちゃくちゃかっこいいフォントで出てきたんです。

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歩道にミッション名を出す発想はなかった。しかも、かっこいいフォントなのに、周りの和な風景にもしっかり馴染んでるんです。

……なんで? 普通浮いちゃわない?

でも馴染んでいる不思議。文字の視認性もバッチリ。これはもうデザイナーさんの努力の結晶でしょう。あぁ、『ペルソナ』のUIは奥深い。私が出かけるときも道にこのフォント出ないかなぁ。

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上記、過去のストーリーなどが見られる項目のUIもお気に入り。全体的に色数は少なめなのに、ありえないくらいカッコいい。こういうシンプルなの大好き!

設定画面も見てください。

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こんなにかっこいい設定画面、見たことありません。特に変えることもないのにUIが見たくて開いてしまう

また、『ペルソナ』と言えば、「カットイン」でしょう。未プレイでもこの特徴的なカットインだけは存じていました。もはや『ペルソナ』の象徴と言ってもいいでしょう。会話中に出てきたときは、鳥肌が立ちました。

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これほど洗練されていると、プレイのモチベーションも爆上がり。やっぱりUIってゲームをプレイする上でとても大事だと思います。

『P5X』のUI、本当にドストライクでした。シリーズを通してこのクオリティを維持しているなんて、すごすぎる。

この景色知ってる! 渋谷を探索できるのが超楽しい

筆者はRPG好きなので、探索の楽しさも重要視しています。そのうえで率直に言いますと、本作の探索、

マジで楽しい!!!

まず、スマホゲーなのに自由度がとんでもなく高い。最初に探索できるのが学校なのですが、ものすごく広い。本当に広い。スマホゲーといえばこれまでオープンワールド以外は、あまり探索できないことが多く「うーん、もう少し自由にいろいろ行けたらなぁ……」と思うことが多々ありました。

でも本作は「ここまで行けるの!?」というところまで探索できて、ものすごく満足度が高かったです。学校も屋上に行けるし、ほかの校舎にも行けるし、購買部でお買い物もできて、リアルとリンクしてて楽しい〜!

自分が学校で生活している気分になれます。探索が楽しくてゲームの中にいるみたいな感覚って大事ですよね。それを本作は叶えてくれました。

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筆者がよく行く渋谷もこの再現度の高さ。渋谷は東京のシンボル的な場所なので、ゲームの舞台にされることが多々あるかと思います。ですが、本作の渋谷がいちばん解像度が高いと感じました。

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まず、主人公のキャラクターデザインがオシャレでUIも洗練されているので、馴染み具合がすごい。もう渋谷という街が、本作の為にある場所に見えてしまうくらい。人混みを歩いていると、人々の会話が吹き出しで出てくるのも、いろんな人がいる渋谷を見事に再現していてなんだか現実味がハンパない。

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なかでも筆者がいちばん感動したのは、渋谷駅の地下。恐らく「しぶちか」がモデルなのかと思うのですが、お店がい〜っぱいあるのもそのままで、お店の並びも本物みたいで、歩くだけでワクワクしてしまいました。大好きなんですよね、しぶちか。

いろんなお店で、いろんなモノが買えてマジで楽しい。ゴチャっとしてる感じも見ていて楽しい。ホントに渋谷にいるみたいで心躍りっぱなし。

こんな感じで探索も興奮してしまいました。ほかにも主人公が住んでる雑司ヶ谷や三軒茶屋ならぬ「四軒茶屋」など、リアルにある地名がいっぱいで歩いているだけで飽きません。見知った景色をゲームで見るのって、本当にワクワクしますよね。スーパーなんかでもお買い物できて生活感があるし、ゲームの世界にいる感覚になれて没入感が半端ない。

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マップを見ると、筆者がいつも行く場所ばかりでテンション爆上がり。アキバ行きてぇー! プレイを進めるとこれからもっともっと行ける所が増えていくと思うので、今から本当に楽しみです。

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しかし主人公の家は、あまりにもデカすぎやしないか……?

『ペルソナ』特有の下まつ毛バサバサ、唇プルップル女子たちが可愛すぎる

「『ペルソナ』のキャラだ!」と見ただけでわかるキャラデザも本シリーズの魅力のひとつではないでしょうか。と言いつつも、私はどちらかというとシンプルなキャラデザが好き。なので、正直『ペルソナ』のキャラが好きになれるのか自信がありませんでした。

ところが、プレイしてみたらモブの女の子にさえ惚れてしまう始末。お恥ずかしい。渋谷に「貯金箱を持つ少女」がいるのですが、あまりの可愛さに一瞬で好きになってしまいました。

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『ペルソナ』のキャラって、バサバサのまつ毛とプルップルッの唇が印象的だったのですが、よく見たらマジで可愛い。目パチ、リップシンクもするので、キャラが生き生きしていて、現実感がすごいです。

筆者はこの子を筆頭に、女の子キャラに心を奪われまくりでした。プレイアブルキャラで好きになったのは、黒髪おさげの「野毛朋子」ちゃん。……メガネとったら絶対美人なヤーツ! 取らなくてもめちゃくちゃ可愛いんですけどね。

ちなみに、シナジーランクをアップさせ、特別な絆を築くと恋人にもなれちゃいます。

本作の舞台は、私達がいる日本のような現実世界なのですが、キャラが浮いていないのがすごいと思いました。それでいて、地味すぎない。ただ、怪盗になるとあまりにもド派手なデザインになっておもしろいですが。そこも『ペルソナ』の魅力でしょう。

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みんな怪盗になると奇抜なデザインになるの、ギャップがあって好きです。

初めての『ペルソナ』が『P5X』で良かった。

お世辞抜きでそう思っています。UIよし、探索よし、そしてキャラよし。筆者の好みの詰め合わせでした。今回は3つの魅力を挙げさせていただきましたが、オープニングもカッコいいし、ストーリーも楽しいし、BGMもかっこよすぎるし、ほかにも魅力がたっぷり。すっかりハマってしまった筆者は、今『P5X』の生放送をリアルタイムで観ながら記事を執筆しています。

『ペルソナ』シリーズから逃げなくてよかった。本当によかったです。今度こそナンバリングをプレイする決心がつきました。まずは、大好きな豊崎愛生さんが演じる看守の双子が出る『ペルソナ5』と、音楽を聴いてものすごく好みだった『ペルソナ3』をやってみようと思います。もしかすると、今後双子も『P5X』に出るかもしれない……!? うわー! 世界が広がる!

『P5X』は、筆者のように『ペルソナ』シリーズを一切触ったことがない方でも、安心してプレイできます。「ペルソナ」の意味から、しっかりと教えてもらえます。UIよし、探索よし、キャラよし、と魅力たっぷりの完全新作。きっとその魅力に心奪われること間違いなしです。

ライター
声優の豊崎愛生さんが大好き。豊崎さん演じるナヴィアがきっかけで始めた『原神』に大ハマリし、『スタレ』『ゼンゼロ』にも超ハマる。ホヨバ作品と更に関わりを持ちたく、中国語を猛勉強中。QualiArtsの超絶高クオリティアイドルゲーム『IDOLY PRIDE』激推し中。人生を変えてくれたゲームは『ロックマンエグゼ』。
Twitter:@kotomegu
編集
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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