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『怪獣8号』原作読者が“本当にほしかったもの”が、ゲームにあった!『怪獣8号 THE GAME』は、「キャラ同士の掛け合いをもっと見たい」「深掘りしてほしい」という飢えたファンの欲求を満たしてくれる

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『怪獣8号』原作読者が “待ち望んだもの” が、ゲームにあった。

マンガ『怪獣8号』といえば超ド級のスタートを切り、そして完結を迎えた。完結まで追った筆者としては、物語には満足していた。

しかしながらキャラクターに関しては、「供給が足りない!」「もっと絡みを見せてくれ!」と思ったのが正直なところだ。『怪獣8号』は、キャラクターに魅力があるのだと強く推したい。

たとえば筆者最大のお気に入りのキャラクターは「四ノ宮キコル」だ。彼女に関してはサブ主人公と言っていいほど作品中でもスポットを浴びていたので、めちゃくちゃ供給がある。そのため筆者はだいぶ助かっていた。

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キコルは「ツンデレの戦うヒロイン」として教科書に載ってイイと思うほど、まさに至宝の存在であると言える。

厳密には “ツンデレ” とは違うと思っているのだがそこがよくて……と、こういう話もあんまり踏み込み過ぎるとネタバレに近づいてしまうのでできれば控えたい。『怪獣8号』のキャラクターのよさは、回を重ねるごとにどんどん染み出してくるのでネタバレに配慮しつつ語りつくすのが難しくて困ってしまう。

ツンツンしたキャラクターがちょっとでも好きなら、是非ともキコルに注目していただきたい……!!

このようにキコルについては原作・アニメで供給があったものの、ストーリーの展開速度の都合で、キャラクターの魅力をもっと味わいたいと思っていた。

なぜなら『怪獣8号』の登場人物は全員魅力的だ。と言ってしまうと八方美人のように聞こえてしまうかもしれないが、筆者は全員に魅力を感じており、『怪獣8号』を読み進める原動力にもなっていた。

だから、キャラクターについて「深掘りしてほしい」「関係性をもっと見たい」という悲痛な叫びに関しては、痛いほど気持ちがわかる。

『怪獣8号』のゲーム『怪獣8号 THE GAME』は、そんな人のためのゲームだった。原作ファンがほしかったものが、ゲームにあった

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保科×鳴海の共闘が見たい? 見られる。いやしかし、オンの鳴海かっこよすぎるな。いや、本当に。オンは。

『怪獣8号 THE GAME』は、とにかく飢えている『怪獣8号』ファンにこそ届いてほしい。なぜなら原作・アニメで「もっと見たい」と思っていた欲を満たしてくれるからだ。そこで本稿では原作を追ってきた筆者が、ゲームの魅力を紹介していく。

文/囲図囿図囲
編集/柳本マリエ

※この記事は『怪獣8号 THE GAME』の魅力をもっと知ってもらいたいアカツキゲームスさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


バディを組んで戦うシステムが『怪獣8号』っぽくてアツい

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マンガ『怪獣8号』は、思いがけず特級の戦闘能力を持つ「怪獣8号」への変身能力を会得した、32歳の「日々野カフカ」が様々な障壁を乗り越え防衛隊員として仲間と共に日本の平和を守る大迫力の怪獣バトルストーリーである。マンガが5年の連載期間を経て完結済みのほか、アニメは現在第2期が放送中だ。

一方、『怪獣8号 THE GAME』は本編の世界と展開を一部共有しながらも「怪獣次元門」の登場により状況の異なったオリジナルストーリーで展開される。

本作のゲーム性に関していえば、ざっくり言うと最近では『崩壊:スターレイル』に代表されるような、タイムラインで行動順が管理されたターン性のRPGである。こちらは、戦略性が高くゲームとしてはとてもよくまとまった内容になっていた。また、フィールド探索要素などはなく、本作はストーリーの進行等はミッション選択式だ。

しかし本作は部隊編成に特色があり、ここが冒頭でも少し触れたとおり “かなりオイシイ” と感じた。ただ一緒の部隊に配置して戦わせるというだけでなく、同じ部隊でも隣り合う隊員同士は「バディ」となり専用の掛け合いや連携が発生する。

『怪獣8号』の世界では上位隊員の能力が傑出しすぎているので、基本的に少人数で怪獣に相対することが多かった。そのため「バディ」の連携が主軸になっているのは個人的にかなり『怪獣8号』っぽさを感じる。

イメージ的には、4人で連携と言うよりもふたつのバディがそれぞれ協力して怪獣と戦うといった趣だ。

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「鳴海 × 功」や「キコル × 功」など、筆者は思わず天を仰いだ。よすぎる。物語的にがっつり絡みのあるキャラクター同士で組み合わせるのも、足りなかった組み合わせを実現させるのも、意外な組み合わせを狙ってみるのも、なんでもアリだ。

アニメで追っている人が「見たい」と思っている組み合わせも、原作を完遂した人が「見たかった」と思っている組み合わせも同時に実現できてしまうという、大変に欲張りな仕様である。

原作・アニメのエッセンスがしっかりそのまま落とし込まれているという点も素晴らしい。『怪獣8号』のキャラクターが好きなら触らない理由がないと思う。

「こんな供給あっていいんですか?」のおもてなし祭り

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保科宗四郎「お手柔らかにお願いします、鳴海隊長」
鳴海弦「おいオカッパ、ボクの邪魔はするなよ」

“これ” なんですよね。

バディを組ませてこのセリフが流れたとき、もはや勝利を確信した。このふたりは作中でワケあって犬猿の仲なのだが、その理由がくだらなくもあり深いようにも感じる……。たぶん「キャラクターのどこが好きか」などでも、このあたりの味わいは変わってくるはずだ。

「市民の生活を守る」「怪獣を討伐する」という点で目的は一致しているので、“よきライバル” とだけは言えるかもしれない。

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保科はちゃんとイイヤツ、なんだけどいわゆる “いけず” な関西人なので、言葉で人を食うところがある。加えて第3部隊の副隊長なので、第1部隊の隊長である鳴海には当然敬語を使う。

鳴海は鳴海でもうめちゃくちゃな人間なので、明け透けに保科に対して強く当たる。このふたりの関係性は本当に見ていて飽きない。けど、だからこそ二人の絡みをもっと見たい。

それを実現できてしまうのがこのゲームの推しポイントだ。

また、本作ではストーリー面でもキャラクターの魅力がたっぷり詰まっている。ストーリーに関しては3種類ほど確認できた。先述した本作オリジナルの「メインストーリー」、原作・アニメのストーリーを体験できる「追憶ストーリー」、そして登場人物にスポットを浴びせる「キャラストーリー」だ。

そのほか、サイドコンテンツなどでもキャラクターの交流はたくさん描かれており、至れり尽くせりである。

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キコルのキャラクターストーリーでは、「よかった」「ありがとう」という気持ちが湧いてきて感情が飽和した。試遊している最中、目の前に担当の方がいるのに、普通に泣きそうになった。でも、ネタバレになるから、なにも言えねえ……! キコルはいい子なんです。

特にメッセージアプリで隊員と会話できるトークに関しては、筆者が求めていたものがたくさん詰まっていた。というのも『怪獣8号』は日常のコミカルな部分がおもしろかったからだ。

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鳴海へのいやがらせのダシにカフカを使おうとする保科。知っている人は鳴海がどんな反応するかが思い浮かんでオイシイ。カフカが人がよすぎて損な役回りを押し付けられるシーンに関しても、もっとたくさん見たかったという気持ちがある。

物語の後半は息が詰まる展開が長く続いたが、このような清涼剤(?)が随所にあると心が安らぐ。このあたり、ゲームではいつ触れるかを自分で自由にコントロールすることもできる。まさに、ゲームならではのよさが存分に活きている部分だ。

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キコルのいいとこ広め隊。やっぱりカフカって底抜けにイイヤツなんだなと思う反面、キコルの魅力に気づいているのは筆者だけではないということに満足。このあたりの関係性の変化の表現も、原作・アニメだと結構さりげないような気がしていてそこがイイのだが……、全部イイ。

コミカルな部分はメインストーリーでも見られたりと、とにかく『怪獣8号』の新しい物語として本作には大変満足している。

一方でメインストーリーは、怪獣9号の問題があるのに怪獣次元門とかいうダブルパンチなので、普通に本編よりしんどい展開になるのでは……? なんて心配(期待)もある。

作中の小ネタも拾う細やかさに期待感が高まる

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個人的には、カフカの人間形態で戦う姿の供給があったことも嬉しい。スタングレネードを効果的に使い、ピストルで戦う姿は本家本元の味わいである。そして、ユニットのカフカに関しては必殺技で怪獣8号に変身することができる。

また、本作では異なるレアリティなどで同名のキャラクターが別ユニット扱いで存在する。そのため、最初から怪獣8号状態のカフカも存在するのだ。自分のちょっと強めな妄想やネタバレの領域に踏み込んだりしてしまいそうなのであまり言えないが、このあたりもワカッテル感が強いと感じた。

なので、「逆に解放戦力1%を超えたカフカが見れたらな!」と勝手に期待したりしている。さすがにそれは “if” すぎるかもしれないが、キャラクターの物語や設定の、ユニットへの落とし込み方には全体的に納得感が強いので、本作に関してはいろいろと期待してしまう。

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あの保科が最初はサポートタイプのキャラクターとして登場するのは、個人的には意外 “だった”。今は納得。

たとえば保科宗四郎の場合はサポートに徹する優秀な副隊長としての側面と、接近戦のエキスパートで剣の天才というふたつの側面がそれぞれフィーチャーされている。物語的にはあんまり意外というわけではない。でも、それに留まらない魅力があるので、じゃあ「あの保科」も出てくるのか……などと妄想は止まらない。

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キコルは最初ツンツンしたイヤ~なカンジのエリートの天才お嬢様だが、この人格が、背景が、成長が、枠に収まりきらないところが魅力なのだ。確認できた限りだと2種類のキコルが本作にはいるのだが、どっちも筆者が魅力だと思っていたキコルの一面が切り取られていて、本当によかった。どちらもアタッカー扱いだが、スキルが異なっていて、スキルが……イイ。

このように、キャラクターの内面や成長の前後のギャップが強いところが魅力的な作品だからこその描かれ方をしていると感じた。しかもそのチョイスがまた、イイトコロを押さえている。

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鳴海の部下にあたる第1部隊小隊長の東雲りんは、ゴツい武器を使うという点でキコルと共通項があるが、もちろんそれだけじゃない。

個人的には「東雲りん」がキコルとバディを組むときに「きこるん」呼びをするのもアツいと感じた。筆者は当初「ふたりってそんな関係だったっけ?」と思い、漫画を読み返して「ああ──!!」となったくらいだ。なので『怪獣8号 THE GAME』には全幅の信頼を寄せていいと勝手に思っている。

“解釈一致” と言わざるを得ないキャラ推しのバトル

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本作の戦闘システムに関しては、普段あまりRPGを遊ばない筆者でもアクションのノリを感じることができて快かった。先にも述べた通りターンベースで行動順がタイムラインで管理されているのだが、たくさん操作ができて暇な時間が少ない、サクサクとした味わいだ。

行動の構成は「通常攻撃」、部隊の共通リソースを消費する「戦闘スキル」、ゲージを溜めて使用する「必殺技」とシンプルだ。キャラクターのモーションに関してはどれをとっても本当にグリグリとよく動くので、満足度が高い。

そして、本作では怪獣に設定されている耐性への攻撃を積み重ねると “核露出” 状態になり、ダメージが通りやすくなる上に予定されていた行動をなかったことにできる。また、この核露出が連携発動の条件にもなっている。必殺技も発動すれば追加で行動ができるなど、とにかくこちらができることが多い。

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たとえば、「ずっと俺のターン」ができるようになっている。画面下部は行動順を表し、赤枠が敵の行動ターンだが、もはやあとは殴り続けるだけの勝ち確だ。このビジュアルだけで気分がいい。

本作では、部隊の戦闘力がミッションに対して不足していると警告が表示されるようになっているのだが、ある程度の警告は無視しても戦える感じになっていた。より戦略的な判断は求められるが、まさに本作が標榜する ”ジャイアントキリング” を成し遂げることができる部分とにもなっている。

極端な話、自分の好きなキャラクターが敵をボコボコにしている姿は爽快だが、殴られているのはあまり見たくない。つまるところ、『怪獣8号』の魅力的なキャラクターが躍動するという部分に力を入れてくれているRPGが本作『怪獣8号 THE GAME』なのだ。

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また、ゲームオリジナルのキャラクターも、かなり好みだった……! めちゃくちゃファンアートが描かれそうな気がしているが、それはそれとしてキコルとサガンのふたりが織りなす四ノ宮家のエピソードがめちゃくちゃエモかったように、化学反応に関しても楽しみだ。

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ゲームオリジナルキャラの「スーテッド」もしっかりワルそうな感じだが、“討伐遠征” というサイドコンテンツで鳴海を口車に乗せている姿が見られる。

原作やアニメでは、一直線に結末に向かって進む関係上そぎ落とさなくてはいけない部分がある。それは仕方のないことではあるが、『怪獣8号』は、そんなそぎ落とされた部分にも、さまざまな魅力が詰まっている作品だと筆者は感じている。

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こちらはメインストーリーの一幕。物語後半はそれはそうなのだが、あんまりコミカルをやってる暇もなかったワケでとても懐かしい気持ちになった。

作品としての魅力を多角的にフィーチャーしてくれた『怪獣8号 THE GAME』は、『怪獣8号』ファンに深い楽しみを提供してくれる一作と言える。少なくとも、今回の体験プレイは1日と短い時間だったながらも、すっかり栄養補給することができたので大満足だった。

『怪獣8号』、完結して終わったと思っていたけどまた始まっていましたよ……!

ライター
ストア派とシカゴ学派の観点から人生をゲームとして生きている。ライターとしてはクラス選択したばかり。esportsは嗜む程度で、ほとんど追う専・観る専。好きなゲームジャンルは、ハクスラ・放置ゲー・宇宙ゲー・工業ゲー。特に、『Factorio』には無上の喜びを感じ、クリアまでに1000時間かかるMODを完遂することが夢。趣味は漫画を読むことと、書籍とゲームを積むこと。3度の飯ほど『弐瓶勉』作品が好き。
Twitter:@abaranche
編集
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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