もしも目が覚めた時、自分の体が指先でつまめるくらいの大きさに縮んでしまっていたら、普段見ている光景はどのように映るだろうか──。
『リリのワールド』は、そんなミクロ視点の暮らしから始まるゲームであり、クラフト要素あり、冒険要素ありと、多彩な遊び方が詰め込まれた作品となっています。
しかしなにより特筆すべきは本作の持つ「癒し」の魅力です。動画やスクリーンショットですでに伝わっているかも知れませんが、キャラはもちろん地形から雰囲気に至るまで、画面内のすべてが可愛すぎる!

本稿では、東京ゲームショウの試遊で悶えるほど癒された『リリのワールド』の感想を綴っていきたいと思います。
※この記事は『リリのワールド』の魅力をもっと知ってもらいたいLinkworldさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
ミクロ視点では家具も日用品もまるでビル群。机の上が小さな都市に……って、ちょっと待って! 家具も日用品も可愛すぎない!?
ある日突然、目が覚めたら体が小さくなっていた……というところからゲームが始まる本作。縮んだ体で歩き回ると日常の風景が一転して、机の上も都市のように広がります。
デジタル時計はまるで電光掲示板、ただのライトスタンドもそびえ立つタワーそのもの。TVなんかもはや映画館のスクリーンにしか見えません。見慣れた何気ない家具や日用品なのですが、そのどれもが巨大な建造物のように感じてワクワクしますね。

そして広大な部屋を歩くうち、否応なく気付かされることがあります。それは、インテリアから小物に至るまで、とにかく画面上のすべてが可愛いという事実です。
見てください、この可愛い空間を!
机の上に無造作に置かれた日用品でも、それをミクロ視点で見ると、まるで色とりどりの建物が立ち並ぶ街並みに感じます。
というかミクロ視点云々の前に、配置されている日用品そのものも可愛い。趣味がいい。何そのカラフルキーボード。
こんな場所を小人サイズの主人公でトコトコ走り回ると、それだけでもう癒し効果がすごい。無意味にウロウロしたくなりますね。
そして移動手段は徒歩だけではなく、なんと空中遊泳もできてしまいます。

画面上でプレイヤーキャラクターが握りしめている丸々とした物体は、本作における相棒的な存在「ウーパ」です。
可愛すぎ。
見てください、このフォルムを! 丸くて、フワフワしてて、しかも主人公の体が縮んだおかげで、自分と同じぐらいのサイズになっています。こんな生き物と一緒に冒険出来たら、めちゃくちゃ楽しいし癒されること間違いなしでしょう。
冒険の舞台は外の世界へ。何気ない草も石も、小人サイズで挑めば大冒険のフィールドに早変わり。クラフト要素もミニチュアサイズならではの魅力が盛りだくさん
もちろん本作の舞台は机の上だけではなく、外の広い世界へ冒険に出かけることも可能です。

外の世界も可愛い。絵本の中に迷い込んだかのようにファンシーな雰囲気が全開です。
ここでは様々な道具を駆使して花などから素材を集めるのですが、外の世界でも縮んだ体のサイズはそのままなので……
花に掴まるとこうなっちゃう。とても可愛い。
息継ぎする暇がないくらい可愛さが次から次へと押し寄せてきますね。
また、クラフト要素も本作における重要な魅力のひとつ。先述の通り、キャラクターが小人サイズなので、ミニチュアライフならではの一風変わったクラフトが楽しめます。
たとえば普通の目覚まし時計も主人公からしたら見上げるほどの巨大サイズとなるので、中をくり抜いて「目覚ましソファ」にしちゃったり。

筆者は元々、このようなクラフトできるゲームや家具を自由に配置できるゲームをすると決まって「散らかせるだけ散らかして屋内外問わずメチャクチャにする」「可能な限り不潔感を出そうとする」などといったセルフ荒らし行為をする謎の習性があります。
ですが、なんと本作においては無意識のうちに「さーてどんな可愛い家作りをしようかなあ」という至極真っ当なプレイングをしておりました(そのことに気が付いて自分で驚いてしまった)。
さらに本作では、自分の家だけでなく、この世界での生活を共にする「リリ」という仲間たちの家作りをすることもできます。要するに友だちの希望を聞き、デザインなどを考えてマイホームを建ててあげる感じ。
驚くべきことに、ここでも筆者は「よ〜し、素敵なマイホームにしてあげるぞ」と一生懸命可愛い家作りに励んでおりました。今まではこういった状況で要望をガン無視してメチャクチャにする衝動が抑えられなかったのに!
あらゆるゲームでセルフ荒らしを発症するため、この意味不明な習性はもはや不治の病かなにかだと思い込んでいたのですが、本作のあまりに愛くるしい雰囲気に包まれたことで浄化されたのか治りました。
可愛い家を真面目に作るのって楽しかったんだ!!(今更)
奇妙な習性すら治ってしまうほどの可愛さと癒しに満ちた『リリのワールド』、ぜひ一度触れてみてほしいです。
本作はPC(Steam、Epic Games Store、macOS)、PS5、Nintendo Switch 2へ向けてのリリースを予定していますが、9月25日から28日にかけて幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2025」の展示ホール6 (06-S02)では、ゲーム内の雰囲気をイメージした装飾が施され、とても素敵な出来栄えとなっておりますので、気になった方はぜひお立ち寄りください!