『塊魂』といえば、「ナナーナナナナナーナーナーナ」のBGMでおなじみの、塊を転がしてでっかくしていく名作ゲームシリーズ。2004年にシリーズ初作が発売され、その後さまざまなゲームハードにてシリーズ作品を展開。リメイク版なども合わせれば10本以上のタイトルが発売されている人気シリーズだ。
そんな『塊魂』だが、2025年10月23日にシリーズ最新作『ワンス・アポン・ア・塊魂』が発売されることが決定。家庭用ゲーム機向けの完全新作としては、2011年の『塊魂 ノ・ビ~タ』以来、じつに14年ぶりとなるファン待望の作品だ。
˗ˏˋ 🌏イマもムカシも、
— 『塊魂』【公式】 (@katamariseries) July 31, 2025
塊といふものありけり。💚ˎˊ˗
14年ぶりの #塊魂 完全新作
『ワンス・アポン・ア・塊魂』
10月23日(木)発売決定🌟
今度の舞台はいろ〜んな時代と
いろ〜んな地域🌈
新たなステージ・メイツ・素敵ソングを
イツモノコロガシで楽しもう🙌#ワンス・アポン・ア・塊魂… pic.twitter.com/gEbzZAidlA
9月25日から28日にかけて幕張メッセにて開催された「東京ゲームショウ2025」(以下「TGS2025」)では、そんな『ワンス・アポン・ア・塊魂』の試遊版が一足先にお披露目された。
ブースには「王子」たちの着ぐるみも参戦し、踊ったり絡んだりカタマリを転がしたりとおおはしゃぎの様子も。この記事では、TGS2025の『ワンス・アポン・ア・塊魂』試遊レポートと、ブースの様子についてお届けする。
文/逆道
もはや王様というよりお殿様?「王様」のフリーダムは最新作でも健在だった
TGS2025の試遊版では、『ワンス・アポン・ア・塊魂』の「ムカシニホン」ステージのひとつをプレイすることができた。
プレイを開始すると、まずは「ムカシニホン」のセレクト広場に。どうやら今作では、時代や国によってセレクト広場が変わるようだ。セレクト広場内は歩き回ることができ、お相撲さんや妖怪など、「昔の日本」らしいものがあちこちに散りばめられている。

ビックリマークを出している人がいるので話しかけてみると、「田んぼの収穫を手伝ってほしい」と頼み事をされた。どうやらこの人は王様にお願いをしているようだが、王様は当然のごとく王子に手伝いを丸投げしてくる。うーん傍若無人。
ちなみに、今回の王様は服装も頭の模様も和風チックな殿様仕様。金の扇子をはたはたと振りながら王子を見下ろす姿はいかにも暴君といった感じだ。ところで、服装はどう見ても着物なのに、脚の部分はいつも通りのタイツで美脚をしっかりお見せしてくるのは王様のこだわりなのだろうか……?

気を取り直して、ステージに出撃。今回は「いそいで大きく」ステージなので、できるだけ早い時間で、カタマリを規定の大きさにするのが目標だ。
出撃した王子が到着したのは、長屋とイチョウやモミジの並木が立ち並ぶ、江戸の「ジョウカマチ」。なんかデカいキノコも生えているが、そこは『塊魂』スタイルということだろう。「絶景かな、絶景かな」と時代劇の殿様のセリフを言えて、王様もご満悦の様子。
いつものように王様の指示をもらったら転がしスタート。あとはとにかくモノを巻き込み、カタマリを大きくしていくだけだ。
『ワンス・アポン・ア・塊魂』からの新要素として、フィールド上に落ちている「アイテム」を使うことで、より効率的にカタマリを転がすことができるようになった。アイテムは拾うとストックされ、プレイヤーが任意のタイミングで発動することができる。

例えば、今回の試遊では「ロケット」を発見。拾って使ってみると、カタマリが一定時間、ハイスピードで転がり続けるという効果が。高速移動という点では、アイテムがなくても「王子ダッシュ」を使うことができるのだが、こちらは持続時間が短いうえに王子が疲れてしまう。かなりの時間走り続けられるロケットは、長距離の移動や大量にモノを集めたいときに便利そうだ。
また、フィールド上には王様がなくしたという「予備のクラウン」があちこちに配置されている。これらを集めることで、セレクト広場がよりにぎやかになっていくとのこと。プレイ中は右上にクラウンの数が表示されており、探す際には参考にするのがよさそうだ。

そんなことを考えながら転がしていたら、あっという間に目標の30mに到達。波模様で和風になった「王様レインボー」で回収され、リザルト画面へ。
リザルト画面では歌舞伎よろしくポーズを決めた王様が出迎えてくれるのだが、よく見るとさっき転がしていたカタマリが王様の傘の上でグルグルに回されている。とはいえ、王様も上機嫌のようだし、しれっと「王妃」へのろけも挟んできたりして、これは結構良い感じなのでは……
えー。

という訳で、筆者の試遊は微妙なランクであったが、実は今作ではカタマリを転がしている最中にも目標タイムが常に画面に表示されている。王様に褒められたいという人は、このタイムを意識して転がすのが良いだろう。
王子とメイツたちが大集合しておおはしゃぎ。TGS2025のブースの様子をお届け
TGS2025では、『ワンス・アポン・ア・塊魂』のブースに何やら広めの空間が。……というか、バンダイナムコのブースはホールの角にあったので、ホールの出入口を通ろうとすると絶対に目に入ってくるものがあった。
わーでっかいカタマリ。
見上げるほど大きいこのカタマリ、裏側までみっちり作り上げられており、このまま転がしても大丈夫そうなしっかりした作りになっていた。よく見ると、シリーズファンならクスっとできるようなものが巻き込まれていたりも。
そしてブースには「王子」をはじめ、入れ替わりでメイツたちの着ぐるみが登場。閉場間際には「イチゴチャン」「ディップ」「ジュン」「ホルモン」を合わせた5人が勢揃いし、にぎやかにはしゃぐ様子を見ることができた。

実は『ワンス・アポン・ア・塊魂』のブースでは、今回すべて新曲となっている「素敵ソング」の数々がローテーションで流れている。王子たちは曲に合わせて踊ったり、カタマリを転がしてみたりと思い思いの姿を見せてくれたのだが、面白かったのはこっちのけんと氏の提供楽曲「ええじゃええじゃないか」が流れた時だ。
公式PVでダンスが披露されているこの楽曲が流れると、王子たちも曲に合わせて踊り出す。……が、そのダンス、よく見ると地味に個性が出ていてすごいのだ。
フレーズが連続していることを忘れてうっかり終わっちゃう王子。

カメラも気にせず後ろで控えめに揺れているイチゴチャンと、その前で懸命にお手本のようなダンスを見せてくれるジュン。

すっごいノリノリでこっちまで来るディップ。近い近い!

そしてホルモンはいつもの「ウシ」ポーズを見せてくれた。

5人が集合した際には、全員でカタマリを転がそうとする1シーンも。進まない、進まないよ!
最後には全員で曲に合わせて思い思いのダンスを披露してくれた。王子たちの着ぐるみはブース以外にも出没していたようなので、気になる人は公式Xの投稿をチェックしてみてほしい。
ゲームだけでなく、ブースでも楽しませてくれた『ワンス・アポン・ア・塊魂』。今から発売が楽しみで仕方がない。
というかリベンジさせてくれ王様。もっと上手く転がせたはずなんだ!!
『ワンス・アポン・ア・塊魂』はNintendo Switch・PS5・Xbox向けに10月23日発売予定。Steam(PC)版のみ10月24日の発売予定となっている。
Once upon A KATAMARI™ & ©Bandai Namco Entertainment Inc.