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『仁王3』先行プレイで徳川竹千代が幕末にタイムスリップしたら、徳川慶喜の侵攻を受けて京都が地獄絵図だった。沖田総司は怪物を率いて暴れ回ってるし、坂本龍馬はもう死んでるし、どうなってんの!?

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キャラクタークリエイトでは、「サムライ」「ニンジャ」それぞれのデザインを極端に差別化可能!

今回の『仁王3』は、オープンフィールドの探索に並ぶセールスポイントとして、戦闘中に「サムライ」と「ニンジャ」の異なる2種類のスタイルへと瞬時に切り替えられるシステム「転心」がある。

「サムライ」は攻撃力の高い技で敵を打ち破ること、「ニンジャ」は素早い立ち回りを得意とすることを持ち味としているほか、いずれも「スタミナ」を全く消費せずに転心できる仕組みのおかげで、気兼ねなく各種動作と戦術を試せるのが魅力となっている。

『仁王3』先行プレイレポート:徳川竹千代が幕末にタイムスリップしたら、徳川慶喜の侵攻を受けて京都が地獄絵図だった_016

転心はスタイルを切り替える以外にカウンター技の機能も存在。敵が赤く光った時に決めてくる大技がプレイヤーに命中する瞬間、転心を発動させると「大技返し」なるカウンター技が発動し、相手に決まるのだ。

同時にスタイルの切り替えも実施されるのだが、設定画面に切り替えを無くす機能もあるため、ひとつのスタイルにこだわってプレイするということも可能だ(これはα体験版でプレイヤーから出たフィードバックを反映したものとのこと)。

本編もどちらかのスタイルの使用を強制する場面はないとのことなので、お好みの楽しみ方で進めていけるようになっている。

また、今回の試遊では「サムライ」と「ニンジャ」それぞれの体格、顔つき、声色などを自由に設定・調整できるキャラクタークリエイト機能も体験できた。このキャラクタークリエイトで特に目を引いたのが、サムライとニンジャそれぞれで全く違った容姿にできることだ。

 

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『仁王3』先行プレイレポート:徳川竹千代が幕末にタイムスリップしたら、徳川慶喜の侵攻を受けて京都が地獄絵図だった_018
今回の記事では、容姿の違いはほとんどわからないが……。

「サムライ」は見た目中年の風貌にするのに対して「ニンジャ」は若々しい青年の風貌にするといった、別人同然の姿にする極端な差別化が図れるようになっている。見た目のみならず身長、声色、髪型などまでちゃんと固有のものを設定可能。どちらかになると急に身長が伸びたり縮んだりする、みたいな感じにもできてしまうようだ。

逆にあえて双方のデザインの差別化はせず、統一させる機能も備わっている。また、「サムライ」は男性で、「ニンジャ」は女性というような差別化は不可能とのこと。これはタイプ別でキャラクリデータの構造等が変わるため変更できない形になっているという。

スタイルそれぞれで違うデザインを形作れるのもあって、人によっては数十時間、下手すれば本編開始が大幅に遅延する勢いで没頭してしまいそうな中毒性も秘められていそうに感じたこの要素。

特に身長差まで再現できる点からは、製品版の発売後に数多くのネタ的な組み合わせがお披露目されたりするのではないのかと、ちょっと期待させられてしまった次第だ。

「戦国死にゲー」の異名を持つ『仁王』を初体験して感じた、根気と創意工夫次第で多様な攻略が実現する高難易度

『仁王』シリーズと言えば「戦国死にゲー」の異名を持つことで知られる。要は極めて難易度が高いということだ。

過去の『仁王3』のレポートでも苛烈さについては伝えられているが、幕末の時代でもそれは変わらない。加えて筆者は『仁王』シリーズの未経験者。

一応、同種のアクションRPGの経験はあるものの、当日の対戦では厄介な敵の攻撃に翻弄されたり、スタミナの状況に目を配るのを忘れて大きな隙を生んでしまうなど、何度も失敗を繰り返した。

『仁王3』先行プレイレポート:徳川竹千代が幕末にタイムスリップしたら、徳川慶喜の侵攻を受けて京都が地獄絵図だった_019

正直、「Team NINJAが『Rise of the Ronin』に続いて描く新たな幕末を見られる!」という軽い気持ちで挑むのは危険と言わざるを得ないだろう。ただし、操作練習を始めとする実戦形式のチュートリアルが備わっており、未経験者へのフォローは万全。

また、前述したように敵は倒すたびに装備品を落とし、時折レアで強力な武器や防具が手に入る機会もある。ゆえに仮に戦闘に敗北してやり直しとなっても、それらの装備品を手に入れるチャンスを再び得られるというメリットがある。

『仁王3』先行プレイレポート:徳川竹千代が幕末にタイムスリップしたら、徳川慶喜の侵攻を受けて京都が地獄絵図だった_020

場所によっては強力なネームドのNPC「すけびと」を呼び出したり、オンラインに接続していれば他のプレイヤーの助力も頼めたりと、いざという時の救済措置もバッチリだ。

今回の試遊はオフラインだったが、強力なすけびとである吉田稔麿【※】を呼び出せる場面があったため、「島原遊郭」のボスである高杉晋作との戦闘時にはその恩恵にあずかることができた。

※吉田稔麿(よしだ としまろ):幕末の長州藩士。吉田松陰の弟子で、高杉晋作、久坂玄瑞とともに「松陰門下の三秀」と称された(さらに入江九一を加えて「松門四天王」とも称されている)。元の名は栄太郎だが、稔麿(年麻呂)に改名している。1864年の「池田屋事件」において戦死。

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すけびとこと吉田稔麿が高杉晋作相手に大暴れする図

結果、自分の出る幕が無くなるという無双事態を招いたりもしたが……。

ほかにオープンフィールドでは、さらに装備品集めと「アムリタ」を稼いだ上でのレベル上げも自在にこなせるようになる。

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なので、根気と創意工夫次第で数多くの突破口が作り出せる難易度という感じだ。それでも厳しいことに変わりはないが、選択肢は豊富なので、こうした点に惹かれるものを感じたのであれば、未経験者でもチャレンジする価値は十分にあると言えるだろう。

同時に過去の『仁王』シリーズにハマり倒した人には、今回の『仁王3』における特徴はより魅力的なものとして映るはずだ。

実際、オープンフィールドでさまざまな攻略を実践できる幅の広さには、その可能性を強く感じられた。再びよりよい攻略法を編み出し、強敵を打ち倒すひと時を味わいたいなら、今回の『仁王3』は間違いなく注目の新作と言える。

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本記事執筆時点で、ここまで取り上げた幕末のオープンフィールドを筆頭とする要素を体験できる手段はないが、いずれ時が来たら存分に堪能してみていただきたい。禍々しさと苛烈さ、そして混沌も混ぜ合わさった地獄があなたを待っている。

ちなみに、この地獄の幕末を通して『仁王3』への関心を高めた方に耳よりの情報がある。なんと、記事執筆時点でコーエーテクモセールが実施されており、一部プラットフォームでは期間限定で『仁王』シリーズ2作品のダウンロード版がセール中なのだ。

地獄の幕末に訪れる前に『仁王』シリーズ特有のアクションやシステムの感覚を掴んでおきたいなら、この機に挑んでみるのもオツです。

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ライター
新旧構わず、色々ゲームに手を伸ばしては積み上げるひよっこライター。アクションゲーム(特に『メトロイド』、『ロックマン』)とストラテジーが大好物。フリーゲーム、VRゲームの動向もひっそり追いかけ続けている。
Twitter:@shelloop
編集者
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

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