『ダンガンロンパ』シリーズ15周年を記念して開催されたイベント「ダンガンロンパ15周年フェス -超高校級の大感謝祭-」にて、シリーズ最新作『スーパーダンガンロンパ2×2』の試遊版がお披露目された。
同作は2012年に発売された『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』のリメイク作品であると同時に、同じ舞台・キャラクターで異なる展開の発生する新シナリオも収録。元作品とは異なるキャラが生き残ることもある……という、シリーズファンにとってはワクワクせざるを得ないタイトルになっている。
そんな同作の試遊版、今回はおよそ15分ほどのプレイ時間で、事件発生から捜査~学級裁判までを一通りプレイ可能、また本編とは異なる専用のオリジナルストーリーになっているらしい。
『ダンガンロンパ』シリーズでは過去にも本編と全然違う体験版をお出ししてきたという前例があるため、全く信頼できない……という意味では信頼できる。一体今回はどんな事件が起こるというのか……。
って死んでるの、またおまえかよ!!!!
執筆/恵那
『ダンロン』新作の試遊版では、やっぱりアイツが死ぬ
ということで試遊版のプレイを開始。
スタートすると、何やら見覚えのある顔と構図とセリフが登場する。オリジナルストーリーって聞いていたけど、最初から全部違うってわけじゃないっぽい様子です。
会話を進めると、どうやら主人公は気を失っていた様子。一体何が起こっていたのかと思いきや、なんと既に誰かが被害者になってしまっているらしい。
確かにたった15分程度の試遊時間で事件から裁判まで含めようと思ったら、このくらいインスタントに人が死んでいかないとだよな……。
なんてことを思いながら被害者を確認するところで、冒頭のシーンに戻ります。「またお前かよ!」と思わずツッコミが入っている体験版プレイヤーの顔が目に浮かぶな……。
ご存知ない方のために簡単に補足しておくと、この被害者は「超高校級の占い師」こと葉隠康比呂。本作の元になっている『スーパーダンガンロンパ2』のキャラクターではなく、初代『ダンガンロンパ』の登場キャラだ。
もちろん『2』には登場しないのだが、実は過去にも本編には登場しないのに体験版では被害者役になるという展開があり、今回もわざわざ死体役として登場したっぽい。なんでだよ。やっぱり名前が「死ぬことと見つけたり」【※】だから??
※『葉隠』
武士の心構えを説いた昔の書物。「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」の一節で有名。
なお『2』のメンバーは誰も彼のことを知らないので、「誰コイツ……」みたいな雰囲気に。それはそう。
のっけから完全に出オチみたいな始まり方をしてしまったので、なんだかもうこれで十分では……みたいな気持ちになりつつも一応ゲームを続けると、そのまま証拠や証言を集めていく捜査パートに入ります。
試遊版では自由に歩くこともでき、それほど広い範囲を動けたわけではないものの、なんとなくゲームの奥行きが広がりそうな雰囲気だ。
あと静止画のスクリーンショットでは1ミリも伝わらないのですが、今作は要所要所でキャラの立ち絵が動いて、それが結構面白い。YouTubeでダイジェスト映像が配信されているので、気になる方はそちらもチェックしてみるといいかもしれない。
せっかくなのでもう1点静止画では伝わらない話をすると、今作からモノクマの声が大山のぶ代さん→水田わさびさんに変更。すでに発表されていた情報ではあるのですが、ゲーム内で実際に声を聞くと、正直めちゃくちゃ面白い。
おふたりの声、決して似ているとかタイプが近いとかそういうわけではないんだけど、なぜだか不思議と違和感がない。不思議とね。
そんな感じで捜査をしつつ、いよいよ学級裁判パートも開始。
こちらは『スーパーダンガンロンパ2』の学級裁判と同じように、リアルタイムで進んでいくキャラクターたちの証言に矛盾を見つけ出し、対応したコトダマをぶつけていくという流れ。
システム自体はあまり変わっていないように感じるものの、演出が現行機向けにアレンジされてより派手になっており、過去作のプレイヤーでも新鮮な気持ちで楽しめそうだ。
被害者も被害者なので、「こんな知らんやつ殺す動機なんかある……?」みたいなことを言われる葉隠かわいそう。
とまあこんな感じで、とあるキャラクターの証言を撃ちぬいたところで試遊版は終了。ゲームプレイの雰囲気をある程度感じさせてくれつつも、試遊版らしいおちゃめな茶番を感じる内容になっていた。
なお先ほども書いた通り、今回プレイした試遊版はこの会場専用のもので、本編とは(おそらく)無関係。内容が知りたければ会場で実際にプレイするしかない……というわけではなく、YouTube上で配信された会場のステージ映像の中にダイジェストで収録されているので、気になる方はそちらを見てみるといいだろう。
特設ステージやファンからの寄せ書きなど、15周年イベントも大盛況
「ダンガンロンパ15周年フェス -超高校級の大感謝祭-」では、試遊版のプレイのほか、特設ステージやさまざまな展示なども行われていたので、次はそちらもご紹介しておこう。
というわけで、まずはこの手の会場で一番気になる場所、すなわち物販コーナーからです。
わりにそのまま着て外を歩けそうなおしゃれ感のあるTシャツとか各キャラのアクスタなんかも良いのだが、「バカで生まれてきてスミマセン」のモノクマのマグネットとか、使いどころがよくわからないグッズが並んでるのを見るのが楽しい。
会場内にはコスプレイヤーさんやモノクマも登場し、一緒に写真撮影をお願いしてるひとたちも多かった。きぐるみになったモノクマ、にじみ出る邪悪さが全くないので、単なるカワイイマスコットになっていて面白かったですね。
15周年記念らしく、これまでの歴代キャラクターたちが並ぶ巨大看板も。こちらも人気の撮影スポットになっていた。推しキャラとのアップショットを撮ろうと頑張るような方もいたようだ。
入り口付近には『ダンガンロンパ』15年のシリーズを振り返る展示も。過去作品のパッケージなども用意されており、懐かしいね~と声を上げている方もちらほら。
15周年らしい展示としては、多くのお祝いコメントが書き込まれたボードも印象的だった。こちらは実際にペンが用意されており、来場者の方たちが思い思いに作品へのコメントを書き綴っていた。
ちょっとしたイラストを描いてる人も多かったのだが、たいがい上手くてびびるな……。
ちなみに今回のイベント、事前にweb上での登録が必要だったのだが、登録を済ませると入場チケットとして学生証が発行。氏名や生年月日のほか「超高校級の〇〇」という肩書ももらえた。これってやっぱり参加者ごとに違う名前だったのかな……?

会場にはこの事前登録したマイページを使ったコンテンツもあり、「謎解きスタンプラリー」なるものが登場。
会場内に散らばった謎解きボードから答えを集めていく、というちょっとしたお遊び企画だ。スタンプをすべて集めると学級裁判ステージの被告人席に入ることができ、そこでオリジナルのコースターをもらうことができた。
会場には特設ステージも設置されており、開発者の方や声優さんたちによるトークショーなどが開催。回によってはミニライブなども行われていたらしい。
筆者は4回目のステージを見たのだが、トゥーキョーゲームスの小高氏からのビデオメッセージや新作についての公開インタビューのほか、先日発表されたばかりのモノミ役:大代キヌ太さんが登場するというサプライズもあった。

なかでも会場でひときわ大きな声が上がったのが、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』の全章配信解禁の発表。
もう10年以上前のタイトルながら、ネタバレを避けるためにこれまで冒頭までしか配信が解禁されておらず、待ち望んでいたファンの方は多かったようだ。ちなみに同作は現在Steam版が80%オフという破格のセールも行っているため、事前にプレイして予習しておきたいという方はPCで遊んでみるのもおすすめかも。
ということで、駆け足ながら会場の様子についてもレポートをお届けさせていただいた。遠方にお住まいなどで参加が難しかった方にも、会場の熱気を一部だけでもお伝えできていれば幸いだ。
『スーパーダンガンロンパ2×2』は現在リリースに向けて鋭意開発中とのこと。もうしばらくは、やきもきしながら本作の登場を楽しみに待ちましょう。






























