「例年より時間がある師走になるかな」と、あたたかな陽気を感じながら、ぼんやりと考えていた春。
その予想に反して、ありがたいことにずっとうっすら忙しく、目はぐるぐるだし、あっちこっちに駆け回る足もぐるぐるです。
気がつけば、冬がやってきていました。
ここ数年間「秋がない、秋はどこだ」とブーブー言っていた人を何人も見てきたけれど、今年の秋は、ほどよい長さでちゃんと感じられた気がします。
上がったり下がったりを大きく繰り返す気温に辟易しつつも、段階を踏んで慣らしてくれた秋に感謝です。
ただ、十二月というのは、やはり寒くて堪えますね。
わたしは、ファッションが好きな癖に、気温を加味したコーディネートを考えるのは少し苦手で、十月には、着込みの甘さにより何度もユニクロへ駆け込みました。
そこそこの値段で、機能性があるし、シンプルなデザインが多いから、その日着ているものに合わせても変にはならない。
急場凌ぎで選ぶには、十分な条件が揃っていますよね。
そんな風に、ユニクロで日々買い物をしていたのがクセになったのか、通販でも大量に服を買いました。
カジュアルなものは、自分のアパレルコラボの仕事で作った服たちがあるので、ちょっと綺麗めなものを多めに選んでみたり。
…寒くなると、お姉さんな印象になりたくなるのは何故なんでしょう。わたしだけかな。
クローゼットに並ぶ新しい子たちを見るたびに心がキュンとして、より服装に悩むようになったのも意外と悪くないです。
年末に向けて華やかな生放送が増えるだろうし、この服たちをすぐにでも着られるな〜と思っていたのですが…。




このように、お衣装が用意されているものが多くて、私服の出番はあまりなく…。
とってもありがたい話ですが、私服…可愛い私服も…着たい!
このウズウズを解き放ってくれたのが、『忘年会』です。
今年を忘れるには少々早い日時設定だった気もする絶妙な時期に、昨年と同様の場所でそれは開催されました。



酒が入る前からみんな声が大きくて、ペースが早いのも、ズバズバ言うのも、それぞれ変わらないところばかり。
そういえば、「四人で揃うのはいつぶりなの?」と先生たちに聞かれて「年始にみんなで飲んだぶり〜」なんて返した気がするけれど、よく思い出してみれば、水族館に行ったぶりでした。
マイメンはみんな適当です。
そんなメンバーたちから次々と飛び出す懐かしい話と近況報告を聞いていると、時間はあっという間に過ぎてしまい…。
最年長の甘えんぼ(酒好き)が帰りたがるわけもなく、二軒目へと向けて、街灯の少ない道をゆっくりと歩きました。
なんか、冬の夜道って、いいですよね。
わたしは、最年長とともに先頭を歩きました。
腕は、珍しく組んでいなかった気がします。
酔っ払いの記憶なので曖昧ですけど。
後ろに続く人たちと、振り向かずに声だけで会話するあの感じ、わたしは結構好きです。
オシャレをして、かつての仲間たちとお酒を交わす。
世の大人たちは、こういう瞬間のために、日々のやるべきことをがんばっているのかもしれません。
先生たちの声を聞きながら、そんなことが頭をかすめました。
よいお年を、と笑いながら言える人たちがいることを噛み締めながら、残りの十日間も過ごしていきます。
みなさまも、どうかよいお年を。
編集:川野優希
