ミステリーアドベンチャーゲーム『都市伝説解体センター』の発売1周年を記念した、体験型ポップアップイベント「都市伝説解体センター 発売一周年記念 全国解体大巡廻」が、2月20日の東京会場を皮切りに、大阪、愛知、福岡、北海道と全国5ヵ所で順次開催される。
今回のイベントでは、これまでの歩みをまとめた年表やゲーム中のシーンをモチーフにしたフォトスポット、登場キャラクターたちの情報をまとめた紹介ボードなど、ファンなら一度は見ておきたい貴重な資料が豊富に展示されていた。
東京会場は、東京都千代田区にある有楽町マルイ 8階 イベントスペース「SPACE 4」にて、3月8日までの期間限定で開催中だ。体験展示エリアのみ入場が900円必要となっており、物販コーナーは無料で入場が可能だ。
今回のイベント開催に先駆けて、前日の2月19日にメディア向け内覧会が開催された。今回はイベントスペース内の取材にくわえて、本作の開発を担当した墓場文庫のスタッフとプロデューサーの集英社ゲームズ 林真理氏への囲み取材も行われている。こちらの記事では、そちらも含めてご紹介していく。


5人のキャラクターが入れ替わりで来場者をお迎え!
まずは、展示体験エリアからご紹介していこう。
真っ先に目に飛び込んでくるのが、「入れ替わりウェルカムメッセージ」だ。この取材時には廻屋渉になっていたが、このキャラクター自体は期間中に5人のキャラクターが入れ替わるようになっている。
背景とダイアログの間には人が入れるスペースもあるので、キャラクターと一緒に写真が撮影できるフォトスポットとしても利用することが可能だ。自分が会場に訪れたときに、どのキャラクターが迎えてくれるのかも楽しみのひとつだ。

その隣には、作中に登場するキャラクターの情報をまとめた「キャラクター徹底解体」と題された紹介ボードが設置されていた。こちらには福来あざみと廻屋渉、ジャスミンといったメインのキャラクターに加えて、各シナリオに登場する人物たちを含めた全14名を網羅。
キャラクターへのインタビューや開発陣のコメントなど、キャラクター制作でこだわったポイントがわかる内容になっていた。
続いて観られるのが、2021年9月の開発開始から発売以降のできごとまでを含めた、ここ数年間の活動を開発年表としてまとめた「墓場文庫&制作秘話 徹底解体」のコーナーだ。どのようにプロジェクトが進んでいったのかなどが簡潔にまとめられており、読み物としても楽しめるようになっていた。
遊び要素も盛り込まれたフォトスポットも登場
この会場内にはいくつかフォトスポットが用意されている。中でもユニークなコーナーが「あざみの“仮説”を疑似体験できる特別フォトスポット」だ。ゲーム中、いくつかの候補の中から選択肢を選んで仮説を組み立てていくという場面が登場するが、まさにあのシーンが再現できるようになっている。
あざみが描かれた仮説の場面の下には、いくつか選択肢が並べられている。こちらは自由に取り外せるようになっており、そこから好きな物を選んで貼り付けて自分だけの仮説を組み上げることができるのだ。
うまく仮説を組み上げたら、「GOOD!」と描かれたフォトプロップスを手に持って、記念撮影を楽しもう。


昨年開催された「ジャンプフェスタ2026」でも展示されていた「あざみの念視フォトスポット」が、こちらの会場にも登場。作中のシーンである「念視」をイメージしたものだが、今回は「全国解体大巡廻」にパワーアップしている。こちらには、あざみと廻屋が描かれており、そちらをバックに中に入って写真撮影ができるようになっていた。
もうひとつ、比較的広いスペースが用意されていたのが「でっかいトシカイくん」のコーナーだ。こちらはトシカイくんと一緒に記念撮影が撮れるスペースなのだが……運が良ければ極まれに動くトシカイくんが登場することもあるそうだ。
今回のイベント開催前に、「ようこそ都市伝説解体センターへ feat.KAITO」と「にっちもさっちもミステリー△」、「白昼夢」の3本のミュージックビデオが公開されている。そちらの映像と合わせて、楽曲のコンセプトや歌詞、クリエイター陣のコメントなどが読めるコーナーも設置されていた。
ミュージックビデオごとにコーナーも3つに分かれて設置されているので、じっくりと楽しむこともできる。映像はもちろんのこと、一緒に描かれている画像も含めて、かなり作りこまれている印象だ。
作中の「特定」パートなどで表示される廻屋のコメント「Great!」が押せるスタンプ台も用意されていた。会場に訪れたときは、こちらも忘れずに押しておくといいだろう。さらにその奥には、本作がこれまで受賞してきたトロフィーなども設置されていた。


このトロフィーが飾られているすぐ隣に設置されていたのが、「感謝とお祝いのクローゼット」のコーナーだ。こちらは本のような形状になっており、そちらをめくることで開発陣の墓場文庫や林プロデューサーからの感謝のメッセージが読めるようになっていた。

そして、ここから先に設置されているエリアが「口に出しても存在しない部屋」である。もちろん今回は撮影NGで内容についても明かせないのだが、実際にどんなものが展示されているのかということについては、ぜひご自身の目で確かめてみてほしい。

物販コーナーでも特別な演出が楽しめる!?
「口に出しても存在しない部屋」のコーナーを通過すると、最後に物販コーナーへと到達する。
こちらでは、『都市伝説解体センター』解体新書&アートブック【全国解体大巡廻 Ver】や『都市伝説解体センター』終末音源 改【全国解体大巡廻 Ver】、『都市伝説解体センター』異界誘拐【全国解体大巡廻 Ver】などに加えて、アクリルスタンドにトレーディング缶バッジ、Tシャツ、ポストカードなど一般販売のグッズも大量に販売されている。

そして、ここで販売されているのが今回のイベントの最大の目玉ともいえる「Fabulousくじ」だ。価格は990円で、1回の入場に付き最大3回まで購入することができる。特賞からA~F賞まで用意されているのだが……なんと、くじ引きの方法が、作中で廻屋が本をパラパラとめくりながら怪異を特定するシーンを再現したものとなっているのだ。
なお、こちらのくじは東京会場では完売、後日オンラインでの受注販売を予定しているとのこと。くじの在庫には限りがあるため、詳細はマルイ公式サイトを確認してほしい。
こちらは実際にページがリアルタイムにパラパラとめくられていき、ボタンを押して開いたページでくじの賞がわかるというもの。特定を行っているところもフォトスポットとして利用できるので、友人と一緒に訪れたときはぜひとも押さえておきたいコーナーでもある。

ユーザーの反応が驚きを飛び越え「心の行き方がないから助けてくれ」に──『都市伝説解体センター』開発陣インタビュー
メディア向け内覧会の冒頭に行われたのが、開発陣への囲み取材である。こちらには、ゲームの開発を担当した墓場文庫からグラフィックのハフハフ・おでーん氏とプログラマーのモチキン氏、デザイナーのきっきゃわー氏、サウンドのあだP氏が参加。それに加えて、プロデューサーの集英社ゲームズ 林真理氏も参加している。

──『都市伝説解体センター』が2月13日に発売されて、1周年となりますがお気持ちをお聞かせください。
ハフハフ・おでーん氏:
1年とは思えないような、長かったような短かったような1年でした。
その間に、ノベライズがあったりたくさんの経験ができました。ありがとうございます。
モチキン氏:
1年でまさかこんな企画を出し切ってイベントができるなんて思っていなかったので、あまり実感がわかないです。これから時間をかけて実感を出していこうと思います。
きっきゃわー氏:
この1年間、ずっとタイムラインと一緒に生活をしているみたいな状態でした。ファンの皆さんからの反応をもらいつつ、小説やマンガ、グッズなど外からの刺激を受けるたびに、ちゃんと自分に返ってくるという感覚がある1年間でした。
この先もいろんな展開をさせてもらえるのかなと期待しつつも、そのためには頑張らなきゃなと思っています。
あだP氏:
関係者の方々に支えられまして、こうした素晴らしいイベントができました。
個人的にはこの1年間でいろいろありましたが、一番大きかったのは「PlayStation Game Music大賞2025」を頂いたことです。これも皆さんのお支えがあってのことだと思っています。まだ次回作品がどうなるのかということもありますが、これからもやっていきますのでよろしくお願いします。
林プロデューサー:
1周年経ってしまった……という感じのスピード感でした。
小さく始めたプロジェクトでしたが、ここまで大きく成長してきたのは、ひとえにファンの方々の支えがあってのことだと思っています。SNSでファンの皆さんの反応を見ることが多いので、常にお客さんの反応を見て楽しませていただきました。
そしてそれが力となり、こうしたイベントや小説、漫画などの展開に情熱を傾けて進められているのかなと思っています。
──ファンからのコメントや反響で印象に残っているものや、予想外だったものがあればお聞かせください。
ハフハフ・おでーん氏:
『都市伝説解体センター』はオカルトをテーマにしたアドベンチャーだったので、どれぐらいの人に遊んでいただけるのか不安でした。
反応を見ると「70代の父親にやらせました」とか、「家族で遊んでいます」とか、「夫婦で遊んでいます」とか、多くの幅広い人に遊んでいただけたというのが、僕らとしては非常に驚きでもあり、感動でした。
モチキン氏:
推理アドベンチャーゲームの『和階堂真の事件簿』という作品も出させていただいておりまして、僕自身もミステリーが好きなんです。
できるだけユーザーの方に驚いてもらいたいという意識があり、『都市伝説解体センター』もそうした思想から作り上げていきました。
でも、ユーザーの反応が、驚きを飛び越えて「心の行き場がないから助けてくれ」みたいになっていたのは予想外でした(笑)。
きっきゃわー氏:
我々としても、その衝撃を受けてもらいたいという気持ちがありました。「SNSで情報を出すときは配慮をお願いします」とお願いすることしかできなかったのですが……遊んでくださった方たちが、「fusetter」を使って秘密の合言葉みたいなのを共有してくれるようになったんです。
表に出し切れない叫びや助けをそこにいっぱい書き連ねて、プレイヤー同士でそれを共有し合うという。秘密の共有というか、新たな文化というか。こういったことが起こってくれたのが、自分の中では大きな驚きでした。
あだP氏:
廻屋が登場するときの曲があるのですが、この曲のイントロは電話の着信音を模したものになっています。
それにちなんで、待ち受け画像を廻屋くんにしてくださっている方もいます。それ以外にも、自分でリミックスしてYouTubeに上げて下さる方もいて、自分としては初めての体験でした。また頑張っていこう、と思いました!
林プロデューサー:
集英社ゲームズのプロデューサーとしては、多くの人に遊んでいただけるということが目標出した。「日本ゲーム大賞」を含めいろんな賞をいただけまして、この作品に対する支援ができたのではないかなと思っています。
皆様の支援のおかげでこうした賞が取れましたというご報告も含めて、今回のイベントでもトロフィーを展示していますので、ぜひ見ていただければと思います。

──今回のイベントの見どころを教えてください!
ハフハフ・おでーん氏:
都市伝説を特定するシーンを模した「Fabulousくじ」です。本当に目の前で本がべらべらベラとめくれて面白いので、ぜひ皆さんにやっていただきたいです。
モチキン氏:
一番奥に「口に出しても存在しない部屋」というシークレットな部屋があります。この部屋は最初、ネタバレ要素を扱う部屋として企画してきました。
中に入るには合言葉を言わないと入れないという形になっていますし、このために用意したコンテンツなどもあります。ゲームのラストを見たときのような感覚に陥っていただけるんじゃないかなと思って用意しました。
中で見たことは、絶対に喋らないでくださいね。
きっきゃわー氏:
一発目に見えるキービジュアルのキャラクターたちが描かれたパネルです。今回のイベントでキービジュアルを描くことになったときに、可能な限りファンの皆さんの推しをひとりでも描けたらというのがありました。
「私の推しはなかなかこういう部分に出てきてくれない」という嘆きをよく聞きますので、ひとりでもメインではないキャラクターを多く描けたらという想いがありました。
その想いを詰め込んだのが、今回のキービジュアルです。
あだP氏:
僕はMVですね。「全国解体大巡廻」の宣伝用に様々なクリエイターとコラボをして作成しました。
今回のMVはどういう風に作られたのか、どういう内容なのかなども詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください。
中でも、僕が担当した「白昼夢」というジャスミンのキャラクターイメージMVがあります。SNSでは「人の心がない」とも言われていましたが……あったかもしれない日常が聴けます。
林プロデューサー:
僕はプロデューサーとしても全力でこのイベントをやっているので、見所はぜんぶです……というのが正直なところですが、トシカイくんも来てくれているので、見どころはトシカイくんかな(笑)。
──最後にファンにメッセージをお願いします!
ハフハフ・おでーん氏:
『都市伝説解体センター』1周年に迎えて、本当に多くの人に愛されたタイトルになりました。皆さんとここで気持ちを共有できたらなと思っています。
あと、「ハフハフ・おでーん デザインTシャツ」というものがありまして、これが売れないとチーム内ヒエラルキーが最下位になってしまいます(笑)。ぜひ皆さん買ってください!
モチキン氏:
1周年を迎えられたことが本当に幸いで、ファンの皆様のおかげだと思っています。
今回はその気持ちを、できるだけファンの皆さんに還元したいという気持ちで用意しています。とにかく楽しんでいただけたら嬉しいなと思っています。
きっきゃわー氏:
いろんな形でこの1年間ファンの皆さんから反応をいただけて、「何かを受けたらその分何かを返したい」という気持ちがすごくありました。それが爆発したのが、このイベントだと思います。
こういうリアルイベントだと直接の参加ができる人もいれば、できない人もいるかもしれません。みんなが写真撮ってお土産話的にタイムラインに大量に流してもらえると、来られなかった人も雰囲気を楽しめるかなと思います。
あだP氏:
細かい話なのですが、『都市伝説解体センター』のイベントに出ると、「特装版の再販はないんですか?」と聞いてくる方が何十人もいらっしゃいました。
なんとかならないかということでチーム内でも話しあい、集英社ゲームズさんにも相談させていただきました。全てではありませんが、その中に入っていたものをある程度再販できたのは個人的に嬉しく思っています。
林プロデューサー:
できるだけ多くの方にこのイベントに参加していただきたいですし、そのために今回は全国5ヵ所で行います。
全国全県は難しいものの、できるだけ多くの場所で開催するため努力いたしましたので、ぜひ足を運んでいただければなと思っております。
──ありがとうございました!
©Hakababunko / SHUEISHA, SHUEISHA GAMES.






















