2026年2月27日にカプコンより発売されるサバイバルホラー『バイオハザード レクイエム』の完成披露発表会が、発売前日となる2月26日に都内にて開催された。
イベントにはディレクターの中西晃史氏、プロデューサーの熊澤雅登氏をはじめ、夢グループの石田重廣社長と保科有里さん、さらにゲストとしてお笑い芸人の狩野英孝さん、日本語吹き替え版レオン役の声優・森川智之さん、そして本イベントで初公開となった日本語吹き替え版グレース役の俳優・貫地谷しほりさんが登壇。MCは、好きなバイオハザードのキャラクターはレオン・S・ケネディだという宇内梨沙さんが務めた。
『バイオハザード レクイエム』は30周年の節目に届ける自信作
イベント冒頭では、中西氏と熊澤氏が登壇し、作品の概要が紹介された。中西氏は「こうして完成を披露できる日がちゃんと来たことをまず安心しています。関係各社の皆様はもちろん、支えていただいているファンの皆さんにも感謝したいです」と挨拶。
熊澤氏も「この日を迎えられたことを非常に嬉しく思っています。非常に多くの反響をいただいて、実の入った開発ができました」と語った。
熊澤氏によれば、バイオハザードシリーズは世界累計売上1億8,000万本を突破。2026年3月にシリーズ30周年を迎えるという節目にふさわしい、自信のある内容に仕上がっているとのこと。海外での反響も大きく、ドイツで初めて試遊イベントを実施した際には、6時間待ちになったという驚きのエピソードも明かされた。
本作の主人公は、FBI分析官のグレース・アッシュクロフトと、シリーズおなじみのレオン・S・ケネディの2人。
グレースは連続変死事件を調査する中で、かつて母親が殺害された現場にたどり着き、そこで自身も襲われてしまう。一方のレオンは、バイオテロ容疑者を追跡しており、その捜査線上でグレースを襲った勢力と結びついていく。一見別々に見える2人の物語が次第に交錯し、思いもよらぬ展開を見せるストーリーになっているという。
本作の舞台は、シリーズの原点ともいえるラクーンシティ。1998年当時は10万人が暮らす街として栄えていたが、ゾンビパニックが発生し、その後政府の滅菌作戦(ミサイル爆撃)により壊滅。2026年の現在は廃墟として政府に隔離区域として管理されている。シリーズとしてもあの事件以来、約28年ぶりに描かれることになる。
中西氏は「レオンもこのこのラクーン事件(バイオハザード事件)に巻き込まれた数少ない生存者。それ以降バイオテロと戦うことになったきっかけの場所に、成長したレオンが帰ってくるというのも見どころ」と語り、ストーリー面での充実ぶりをアピールした。
ゲーム体験についても詳しく語られた。グレースのパートでは、シリーズ一の“ビビリ主人公”という設定を活かし、戦う手段をほとんど持たない中で恐る恐る進んでいく「じわじわ、じっくり」のホラー体験が楽しめる。一方のレオンパートでは、ベテランなので襲い来る敵と「やるかやられるか」の緊張感ある戦闘が主体になる。
中西氏は「2つの全く違うホラー、温度差の違うホラーを1つのゲームで体験できる。その温度差自体が、今までになかった緩急で、レクイエム独特の魅力になっています」と自信を見せた。
また、本作ではシリーズで初めて1人称と3人称のカメラ視点をいつでも切り替えられる仕様を採用。中西氏は「ファンの皆さんの中にも1人称が苦手、3人称がいいなど好みがありました。今回は両方選べるようにしました」と説明。ホラーに没入したい場合はグレースで1人称、アクションを楽しみたい場合はレオンで3人称といった遊び方も可能だ。さらに、1人称だと怖すぎるという人は3人称にすることで「ちょっとだけマシになるかもしれません」とも。
難易度についても幅広く用意されており、もっとも簡単な難易度では照準が自動になり、体力も自動回復するなど、誰でもクリアできる設計になっている。初めてシリーズに触れるプレイヤーにも配慮したタイトルとなっているようだ。
グラフィック面では、肌の表現やキャラクターの感情表現が大幅に進化。ハリウッドでCGを手掛けていたメンバーも開発チームに参画しているとのことで、最新のゲームとして自信を持って届けられる内容になっているという。
夢グループとの衝撃コラボ「恐怖の悪夢セット」は即日完売
続いてのコーナーでは、SNSでも大きな話題となった夢グループとのコラボレーション企画が紹介された。夢グループの石田重廣社長と保科有里さんがステージに登壇し、コラボ商品「恐怖の悪夢セット」について語った。
このセットは、バイオハザード レクイエムのゲームソフトに夢グループ販売のぶら下がり健康器と限定オリジナルボックスを同梱したもの。2月20日8時から予約受付を開始したところ、即日完売したという。石田社長は「うちの商品は完売がない。在庫ばかりあるもんです」と笑いを誘いつつ、「何百万人もが期待をしているんだなという思いでいっぱいです」と反響の大きさに驚きを見せた。
保科さんも「ぶら下がり健康器とゲームをよくセットにしてくださったな」と話す。自身もゲームをプレイするという保科さんは、「ゲームをプレイすると体があちこち固くなってしまうので、ぶら下がり健康器と相性が良いんです」と、このセットの魅力を語った。
この企画が生まれた経緯について、熊澤氏は「コラボレーションにおいて、皆さんが見たことがない新しい価値を提供しようと考えています。サバイバルホラーの緊張感と、夢グループさんの柔らかく温かいイメージを掛け合わせたらどうなるんだろうと思い、カプコンの方から提案させていただきました」と明かした。
当初は動画でのコラボ紹介のみの予定だったが、話が進む中で実際の商品販売やセット企画へと発展していったという。カプコン社内のプロモーションチームで夢グループの商品ラインナップを検討した結果、「一年中使えるし、ゲームと健康というのはこれ以上ない組み合わせ」としてぶら下がり健康器が選ばれたとのこと。
石田社長も「このアイデアはすごい。正直言って悔しくて悔しくて眠れなかった」とカプコンの発想力に脱帽した様子だった。このコラボレーションは日本国内だけでなく、海外にも波及し大きな話題を呼んでいるという。
さらに、熊澤プロデューサーが着用していたオリジナルボックスのデザインを模したコラボTシャツも披露。こちらは2月27日よりバイオハザード公式Xで開始される発売記念キャンペーンの賞品のひとつとして、抽選で50名にプレゼントされる。
日本語吹き替え版グレース役は貫地谷しほりさん! ゲーム声優初挑戦
ここからはゲストコーナーとして、バイオハザード大好き芸人こと狩野英孝さんが進行役として登場。続いて、日本語吹き替え版レオン役の声優・森川智之さん、そして日本語吹き替え版グレース・アッシュクロフト役を俳優の貫地谷しほりさんが演じていることが初公開され、貫地谷しほりさんも登場した。なお、貫地谷さんにとってゲームの声優は今回が初挑戦となる。
キャスティングの経緯について熊澤氏は、「レオンは森川さんの頼もしく正義感のある声があり、対照的にグレースはバイオハザード事件(ラクーン事件)に初めて関わるキャラクター。そういう意味で、これまでバイオハザードに関わってこなかった方を起用したかったんです」と説明。
さらに「グレースはものすごく怖がりで、今までのシリーズにないセンシティブな感情を表現しなきゃいけないキャラクター。貫地谷さんの演技を拝見して、お願いできないかと思いました」とオファーの理由を語った。
貫地谷さんは「こんなにもファンの方がたくさんいらっしゃる作品に挑戦させていただいて光栄です」と喜びを述べつつ、収録の苦労についても言及。「色々なパターンを撮る中で、さっきのと違いがあったかな? と自分でもわからなくなってくる」とゲームならではの難しさを振り返った。
また、息遣いの演技が多いキャラクターだったことから「リアルに息苦しかった」というエピソードも飛び出した。
一方、森川さんはゲーム声優デビューの思い出として、1990年代にカプコンの『ストリートファイター』のシリーズ作でリュウを演じたことを告白。「まだ絵がドット柄だった頃、音声が4秒ぐらい入れられるようになったので、声優さんにお願いしたいということになり、大阪のカプコン本社まで新幹線で行って『昇龍拳!』と『竜巻旋風脚!』というセリフを収録した」という秘話に、会場は大いに盛り上がった。
映画や他のシリーズでもレオンを演じる森川さんは、今作のレオンについて「毎回大変だが、今回は過去一大変。かなり追い詰められる」とコメント。レオンの時間軸が作品ごとに異なるため、収録前にディスカッションしてチューニングすることが重要なポイントだったという。
一方で「年齢を重ねたレオンは結構渋い。かっこいい。やっぱレオンはこうでなくちゃという感じのかっこよさをぜひ堪能してもらえたら」と、ファンへの期待を煽った。
イベントの目玉のひとつとして、貫地谷さんと森川さんによる生アフレコが披露された。演じられたのは、グレースとレオンがゲーム中で初めて出会うシーン。収録は別々に行われているため、2人がバイオハザードのキャラクターとして共演するのはこの日が初めてとなる。
終了後、狩野さんは「鳥肌が立ちました。感動しか覚えていない!」と絶賛。森川さんも「初めてなのにスムーズにできました。素晴らしいコンビ」と貫地谷さんの演技を称えた。
狩野英孝さんも思わず絶叫。チェーンソーを拾い大暴れ
続いて、狩野英孝さんによるレオンパートの実機プレイが行われた。プレイしたのは、病院のような施設でチェーンソーを持った感染者が暴走するシーン。プレイ前の狩野さんは「行けるかな!?」と期待と興奮を隠せない様子だった。
荒廃した様子が見られないこの施設を見た狩野さんは「時代背景が違うのか?」と考察も挟みつつ奥へと進んでいく。そして、感染者と対峙した狩野さんは「先生がチェーンソー!? 嘘だろ!」、「ヘッドショット、ヘッドショット!」、「パリィ! タイミングあわせてパリィ!」と大絶叫。スリルと迫力をそのリアクションで伝えた。
パリィに失敗してゲームオーバーになってしまった狩野さんに対し、中西氏は「チェーンソーをパリィするとゲージが消耗するので、ちゃんと研がないとパリィができないんです」とアドバイス。このアドバイスに対し「先に言ってくださいよ!(笑)」と狩野さんは思わずツッコんでいた。
再開後のプレイでは、敵が落としたチェーンソーをレオンが拾って使えるという衝撃的な要素を発見。狩野さんは「反撃開始ぃ!」、「おら! よし! なるほど! 食らえぇ!」と感染者相手に大暴れするゲームプレイを見せた。
プレイ後に感想を聞かれた狩野さんは「チェーンソーで相手を倒す爽快感は新しかった。スカッとした。ただ、チェーンソーの一撃でやられるという緊張感はドキドキしました」と語った。
USJコラボ、30周年コンサート、アミーボなど最新情報も続々発表
本作に関連した、さまざまな最新情報も公開された。
まず、2026年に25周年を迎えるユニバーサル・スタジオ・ジャパンと、30周年を迎えるバイオハザードのコラボレーションが決定。本作の世界をリアルに体感できる大型プロジェクトが2026年に開催予定とのこと。詳細は続報を待ちたい。
また、2月27日に公式テーマソング「Through the Darkness」のミュージックビデオが公開されることも発表された。グレースとレオンの2人の主人公にちなみ、男性と女性の2人のボーカルによる楽曲となっている。
シリーズ30周年を記念したスペシャルコンサート「BIOHAZARD 30th Anniversary Concerts -Symphony of Legacy-」は、2026年3月7日・8日に大宮ソニックシティ大ホールで開催。MCおよび公演サポーターは宇内梨沙さんが務める。コンサートでは「Through the Darkness」のオーケストラバージョンも演奏されるとのことだ。
さらに、バイオハザードシリーズ初となるアミーボの登場も発表。グレースとレオンの2体で、ゲーム中で読み込ませることでそれぞれ特別な武器スキンが使用可能になる。今夏発売予定。
イベントの最後には、ゲスト3名からメッセージが贈られた。
森川さんは「バイオハザードファンの皆さん、とうとうこの日がやってきました。レオンとともに、グレースとともに、思いっきり楽しんでいただければ」と呼びかけ、最後にレオンの決め台詞を彷彿とさせる「泣けるぜ」で会場を沸かせた。
貫地谷さんは「グレースというキャラクターは最初すごくビビりながら始まるが、最後は成長して違う一面も見られる内容になっていますので、ぜひ最後まで楽しく怖がりながらプレイしてください」とコメント。
狩野さんは「配信でも視聴者の皆さんと一緒に楽しみたいです。本当は今日の夜からプレイしたいのですが、明日は朝から仕事なので、仕事をまず第一優先にして、リフレッシュとして思いっきり楽しみたいです」と、ゲーム実況への意気込みを語った。
『バイオハザード レクイエム』は2月27日発売。シリーズ30周年の節目にふさわしい、2つの異なるホラー体験が1本に詰まった意欲作だ。ラクーンシティに帰還するレオンと、新たな主人公グレース・アッシュクロフトが織りなす物語に、ぜひ注目してほしい。
ゲストへのインタビュー
──森川さん・貫地谷さんへ質問です。今回、ご自身が声優として参加したゲームを狩野さんにプレイしていただきましたが、そのプレイを見ていていかがでしたか?
森川さん:
ゲーム実況といえば狩野くんがプロフェッショナルなので、ダブルですごく嬉しく思いました。やっぱり楽しいですね。ゲームが好きでやり込まれてる方の実況は、楽しむ部分を心得てるというか。僕が実際にゲームしたら多分無口になっちゃうと思うんで(笑)。狩野くんがプレイしている横にずっと座って見ていたいなという感じがしました。楽しかったです。
貫地谷さん:
収録の時には怖い世界観だなと思ってたんですけど、狩野さんがプレイしてるのを見てたら「あれ、こんなに面白い感じだったんだ」と思って、すごく楽しかったです。狩野さんのリアクションにも圧倒されてたんですけど、完成した映像をちゃんと見たのは初めてだったので、こんなにリアルなんだということにもびっくりしました。
──狩野さんへの質問です。普段はYouTubeで多くの方が画面の向こう側で見ていると思いますが、開発者の方や声優さんの前でプレイするというのはいかがでしたか?
狩野さん:
最初は不安でした。いつもは自分の部屋で自分しかいない空間でやってるのに、何百人もいらっしゃる前でゲーム実況やれって言われて。でも実際に『バイオハザード レクイエム』の画面を目の前にしてコントローラーを持ったら、申し訳ないですが皆さんのこと完全に忘れてました(笑)。
バイオハザードの世界に没頭しすぎて、完全に僕の中では一人きりでした。それぐらい集中できる世界に入れる作品だなと改めて感じました。
──今回のバイオハザードをプレイして刺激を受けたと思いますが、ゲームを制作する側への興味はありますか?
狩野さん:
ゲームに携わりたいとか、脚本をやってみたいという気持ちはいつも思ってるんですけど、毎年カプコンさんをはじめ、優秀なゲームがどんどん出てきて、面白いゲームをプレイしていく中でその心はポキポキ折られていきますね(笑)。なので自分はプレイヤーに徹しようという気持ちでやっています。
ただ、実はたまたま昨日、カプコンさんの『逆転裁判』の朗読劇に初めて参加させていただいて、成歩堂龍一役をやらせていただきました。衣装を着て声もちょっと寄せて演じた時に「楽しいな」と感じました。オファーが来たら喜んでやらせていただきたいという気持ちはあります。
もしやるなら、ホラーゲームの世界で「この程度か」みたいに余裕のあるかっこいいレオンみたいなキャラクターをやってみたいですね。それが夢です。
──狩野さんがバイオハザードシリーズで好きなキャラクタートップ3を教えてください。
狩野さん:
ナンバーワンは圧倒的にレオンですね。一時期ちょっと髪型も寄せてた時期もありました。横分けのストレートで憧れてた時代も(笑)。ナンバーツーはクリス。バイオハザード1を中学1年生の時に初めてクリスでプレイした時の衝撃と感動、怖さを味わったのが大きいです。
そしてナンバースリーは、バイオハザード1でストーリーを序盤進めていく上で一番最初に遭遇するゾンビです。振り返ってこっちに来るあのゾンビは、いまだに衝撃的です。
カプコンさんに制作のお話を聞いた時に、バイオハザードの場合は出てくる敵やゾンビたちもバックダンサーではなく主役として作っていると聞いて、すごく納得しました。敵もそれぞれがインパクトがあって、印象深いキャラクターだなと。
──世界が注目するバイオハザードのイベントに出演して、いかがでしたか?
狩野さん:
正直、ちょっとアウェイかなとも思いました。僕は何かに携わっているわけではなく、ただバイオハザードが好きなだけの人間なので、ここに立っていいのかなと。でも制作の方に「盛り上げてくださってありがとうございました」とお礼を言っていただいて、来てよかったと思いました。
バイオハザードの生配信を始める時、実は最初に懸念があったんです。ストーリーが素晴らしいし、謎解きやボスの攻略もある。配信することでネタバレになって制作の皆さんにご迷惑をおかけしないかと。カプコンさんに連絡したら「どうぞやってください」と。
後日、改めてネタバレについて聞いたら「それで視聴者さんが満足したらそれまでのゲームですよ」とおっしゃってくださったんです。「見るのとやるのでは全然違う。実際にプレイしないと味わえないものがあるから、狩野さんの配信を見て自分もプレイしてみようという人が増えるなら、ぜひやってください」と。その言葉をいただいて、自信を持って配信させていただいてきましたし、自信を持ってこのステージにも立たせていただきました。
──夢グループの石田社長への質問です。カプコンさんとの以前のつながりはあったのでしょうか?
石田社長:
今回が初めてでした。かなり注目していただいたということで、第2弾、第3弾のグッズコラボもしたいという気持ちはあるのですが、自分の頭がついていきません(笑)。
保科さん:
全く真逆のコラボで「いいのかしら」って。うちの会社は中高年層が対象ですから。
石田社長:
正直に申しまして、まだゲームをしたことがないんです。初心者として自分がゲームをしたらどうなるか、YouTubeで公開したいなと思ってます。
狩野さん:
社長がレクイエムを生配信したらみんな見ると思いますよ。めちゃくちゃ見たいですもん。
保科さん:
5秒でアウトです(笑)。
石田社長:
僕、まだガラケーなんですよ。「ガラケーの僕でもできるぞ、楽しめるぞ」っていうゲームの良さをYouTubeで生配信したいですね。
狩野さん:
生配信ならコメントで「社長、ここ右ですよ」「ここアイテム取って」ってアドバイスもらいながらできますからね。
石田社長:
アドバイスもらっても考えるまで2秒かかるんですけどね(笑)。
──では狩野さんと石田社長のコラボ配信の可能性もありますか?
狩野さん:
社長、本当にやりますか?
石田社長:
勝負です!
狩野さん:
勝負じゃなくて協力で(笑)。じゃあやりましょう。
──コラボ商品のパッケージや販売動画は、どのようなコミュニケーションで具体化したのでしょうか?
石田社長:
ぶら下がり健康器は昭和の40年前にブームを起こした商品なんです。ですので、新しく始まる企画になぜこの商品が選ばれたのか、自分でも不思議でした。企画は基本的にカプコンさんからのご提案がベースですが、最後の演出は保科さんと僕がいたからこそできたんじゃないかなと思っています。
保科さん:
私は「すごい、すごい」って言うだけでございます(笑)。
狩野さん:
でも魂がこもってましたよ。
開発者へのインタビュー
──スコア付きレビュー記事が公開され、90点前後という高いスコアを獲得したことを、どのように受け止めていますか?
中西氏:
もう「イエスイエス! よかったよかった」という感じですよ。昨日の夜はレビューが公開される12時をドキドキしながら待って、2時間ぐらいしか寝てないです。まずは一安心。開発チームも安堵していると思います。改めて皆さんにありがとうございますですね。
熊澤氏:
長い時間をかけた甲斐がありました。レビューが出るとずっと見ちゃいますね。
──発売まであと12時間ほどですが、今の心境は?
中西氏:
開発としてはレビューが出て、発表会も終わったら本当に一段落で、しばらくYouTubeでも見て過ごそうかなという気持ちです(笑)。ゆっくりプレイヤーの反応を見させてもらおうかなと。
熊澤氏:
僕も一緒ですね。「ここで驚いてほしいな」とか「この仕込みにどう反応するんだろう」というのがすごく気になっています。一人ひとり反応が違うのを見るのが楽しみですし、「こういうふうに感じるんだ」という発見は我々としても勉強になります。
──今作は『バイオハザード7』や『ヴィレッジ』と比べると、もともとバイオハザードが持っていたDNAにかなり忠実な印象です。新規性と原点回帰のバランスはどのように取りましたか?
中西氏:
方向性として、今回は7やヴィレッジがちょっとシリーズの従来路線から離れていたので、”従来のバイオらしいもの”を作ろうというのがまず優先でした。もちろん7やヴィレッジで培った要素も入ってはいますが、トータルのコントロールとしてはそちらの方向でやっています。
熊澤氏:
7とヴィレッジでは一人称視点にしてみたり、四貴族というボスを登場させたり、ゴシックホラー風にしたりと、シリーズとしての新たな挑戦をしてきました。その上で、この辺りで一度戻ってみようかと。シリーズを続けていく中で、新しい気持ちで体験していただくためには、いろんな方向性を模索した方がいいという考えです。
中西氏:
レビューでも、7・ヴィレッジとリメイクシリーズのそれぞれで毛色が違う部分を今回うまく混ぜているという点を拾ってくれている方がいて、ちゃんと伝わってよかったなと感じています。シリーズの”いいとこ取り”という言い方になりがちですが、僕らとしては過去シリーズをしっかり掘り下げた上でのことなので、そこが伝わっているのは嬉しいですね。今回、古くからのファンも新しいファンも含めて、どういうフィードバックをもらえるかは注目していますし、今後の方向性の参考にもなると思います。
──今回のレオンのデザインコンセプトについて教えてください。
中西氏:
アートディレクターを代弁する形になりますが、アートのコンセプトとして「フィルムノワール」というのがまずありました。そして、アラフィフのレオン、現代の成長したレオンをどう描くか。この2つのコンセプトからデザインを起こしています。苦労したというか、結局そのコンセプトを引き出すところが一番いつも時間がかかるんですよね。
レオンがいつもよりちょっと殺伐としている感じ、荒い感じがするじゃないですか。あれが出したかったことなんです。「レオンどうした?」と、なんならお前の方が殺人犯っぽくないか、ぐらいに思ってもらってもいいかなと(笑)。それに見合う黒のコートや斧、白を含めたデザインにしています。
熊澤氏:
いろんなバイオハザード事件を経験してきた50代近いレオンが何を思うのか、というところから着想しています。プロモーションの初出しの段階からお客さんがそれを感じ取ってくれていたのは、ちゃんと伝わっているなと。
──貫地谷さんのキャスティングに驚きましたが、実際の収録はいかがでしたか?
中西氏:
本当にうまいです、さすがです。ゲームの声優に慣れていない部分はあったものの、全然器用に対応されていました。僕が立ち会ったのはゲームモーション系の収録で、死亡パターンが右・左で違ったり、ゾンビが持っている武器によって注射器だったりと、それぞれ異なるリアクションを出さなきゃいけない。貫地谷さんも「これさっきやらなかった?」みたいな感じでしたけど、それでもちゃんと演じ分けていて、さすがだなと。
熊澤氏:
僕もたまたま出張と被った日に1日だけ収録現場に立ち会わせていただいたんですが、結構エモーショナルなシーンを撮っていて、あまりのエモーショナルさにちょっとグッときてしまったぐらい、演技が素敵でした。俳優さんならではの、感覚で演じるところがあって、さすがだなという印象です。
──イベントでの狩野英孝さんのプレイをご覧になっていかがでしたか?
中西氏:
3回ぐらい死ぬかなと思ってました(笑)。もうちょっと教えてあげればよかったなとも思いましたけど、結構ちゃんとプレイしてましたね。
熊澤氏:
あそこはプレイヤーにとってもかなりの難所ですからね。やっぱりバイオハザードに慣れてるなという印象がありました。
──海外のレビュアーの間で「難しい謎がある」と話題になっている要素がありますが、具体的に教えてください。
中西氏:
おそらくクリア後を想定している難しい謎のことだと思います。普通にプレイしていて「これなんだろう?」と残るものがあるはずなので、ゆっくり楽しんでいただければと思います。
──今回は体験版がありませんでしたが、パリィなどの新アクションを事前に試したいという声もあります。
中西氏:
パリィについては、やり込んで上手い方から全くできない方まで幅広いので、どちらでも遊べるようにはなっています。素直にいろいろ楽しんでもらえればと思います。
熊澤氏:
先ほどのプレイシーンを見ていると難しそうな印象があって、体験版で試したいという方もいると思います。発売後にはなりますが、体験版についても検討しています。
──30年続いてきたシリーズで、新規ユーザーを取り込むために力を入れた部分はどこですか?
中西氏:
新規ユーザーという意味では、Switch 2での初日発売は1つありますね。任天堂ハードファンの皆さんにも遊んでもらいたいなと思っています。
熊澤氏:
グレースという新主人公が、バイオハザード事件をまだあまり体験したことのない立場から「これまでどういうことがあったんだろう」と知っていく物語になっています。初めての方にもシリーズの背景が自然と伝わる作りですね。レオンの視点から過去の事件を振り返りつつ、グレースの視点では新鮮な驚きがある。その交錯が、初めての方にも楽しんでいただけるポイントかなと。
──今回、夢グループさんとのコラボをはじめ、ユニークなプロモーションが目立ちますが、その狙いはどこにありますか?
中西氏:
カプコンは毎回いろいろやってますけどね(笑)。正直、他社さんも「公式が病気」みたいなことを割とやるようになったじゃないですか。そうなるとやっぱり先を行かないと。今回はネタを聞いた時に「ちょっと遠くに行き過ぎてないか?」と怖かったんですけど、大当たりでしたね。
熊澤氏:
毎回めちゃくちゃ考えてるんです、実は。ただ、ここまでやっちゃった感があるので、今後あんまりハードルを上げないでほしいなという気持ちも……。
中西氏:
でもこれは期待されますよ。「次は何するんだろう」って。
──ぶら下がり健康器が即完売というのは予想していましたか?
中西氏:
瞬殺と聞いてびっくりしました。同じパターンをやっていても飽きられるところはあるので、エンタメ企業としては常に新しいことを模索しています。半年ぐらい前にも「次どうする?」という話をしていたんですけど、ひねり出すと思うので期待してください。
──プレイすると「新しいバイオがまた始まるな」という気持ちになりましたが、次回作にも期待していいですか?
熊澤氏:
まだ何も(笑)。
中西氏:
やっと発表会が終わって、帰ってYouTube見ると言ったばかりなので(笑)。まあ、求めていただけるなら作りますし、楽しんで作っているので、止められない限りは作るかもしれないですね。
熊澤氏:
今回の反響を受けて、次はこういう方向性にしてみようかとなるかもしれませんね。

























