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冴羽獠がメタル戦士や殺人メカとガチバトル!? 「35年ぶり」に蘇ったゲーム『シティーハンター』が、予想のはるか斜め上を行くGet Wildだった件

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「伝説のスイーパー(始末屋)」と呼ばれる男がいる──

令和の世に彼がいたら一体どうなってしまうのか。多分「もっこり」と言い終わる前に、捕まってしまうかもしれない。だが、そんな危なさを補って余りあるカッコよさも備えている。もちろん、連載40周年を迎えた名作マンガ『シティーハンター』の主人公、冴羽獠の話だ。

美女好きなのに凄腕スイーパー、スケベだけど決める時は決めるという彼のギャップに当時やられた人は多いのではないだろうか。その世界観をPCエンジンで再現したのが、1990年にサンソフトが発売したアクション・アドベンチャー『シティーハンター』。冴羽獠のゲスト出演作を除けば、唯一の公式タイトルとして語り継がれてきた1本だ。

あれから35年──そのPCエンジン版が復刻するという。しかもNintendo Switch 2を含む現行機で本作が蘇るというのだから、もっこり……じゃなくて、びっくりだ!

ところが遊んでみると、冴羽獠が愛用のリボルバーを乱射しながら「メタル戦士」「殺人メカ」めいた敵とガチバトルするという、原作の斜め上を行くシュールな絵面がてんこ盛り。ザコ敵もモヒカン戦士やニンジャなど、出る作品を間違えたような面々が勢ぞろいだ。

このような謎世界観ながら、お約束の「もっこり」シーンも収録され、当時は叶わなかったアニメED曲、TM NETWORKの『Get Wild』も実装するなど、ファンサービスも忘れない。あのイントロが流れるだけで筆者の涙腺は崩壊寸前だった。

そんな、レトロゲームらしいカオス感もありつつ、ファンの期待にもしっかり応えてくれるこの「35年ぶり」の伝説を紹介していこう。

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いや、絶対どこかで会ったことありますよね?

文/澤田アツシ
編集/海ソーマ

※この記事はゲーム『シティーハンター』の魅力をもっと知ってもらいたいサンソフトさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


新宿に潜むSFの脅威! 予想の斜め上を行くワイルドな敵キャラたち

さて、今回紹介するゲーム『シティーハンター』はステージクリア型のアクション・アドベンチャーだ。

2Dで描かれたステージをいろんな敵と戦いながら進んでいき、各所に点在する「ドア」に入って会話やヒントで情報を集めつつ、重要アイテムを探して先へ進む。

銃を片手に活躍する冴羽獠を主人公としたゲームとしては、想像がしやすいシステムだろう。

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ステージ中ではキャラクター同士の会話イベントも発生する

しかし、本作は原作ファンの予想をはるかに飛び越えるぶっ飛び具合だ。それも、「伝説のスイーパー」vs「殺人メカ」という、公式ライセンスゲームとは思えないドリームマッチ(?)が実現してしまう勢い。そのはじけっぷりはゲーム序盤から大暴走している。

最初のステージは、悪の企業に潜入するというストーリー……なのだが、開始直後から「紫スーツのサングラス男」が出会い頭にいきなり発砲してくる。「やる気」ならぬ「殺る気」満々の社員たち(?)が、プレイヤーに襲い掛かってくるのだ。『シティーハンター』の舞台は新宿なんだけど、やたらと物騒だ。

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受付は屈強な男ども。アポなしだと銃撃されます

基本操作はジャンプと攻撃のみとシンプル。レトロゲーム「あるある」の若干クセつよなジャンプを懐かしみつつ、軽快に敵をぶっ倒して進んでいく。

冴羽獠の愛用銃コルトパイソンは、6発装填のリボルバー……のはずなのだが、なぜかリロードなしで無限に撃ち放題。次々と襲い来る敵をビシバシ処理できて実に爽快だ。

うーん、なにこれ楽しすぎる。

なんて悦に浸りながらガンガン進む。道中には、プレイヤーを圧殺する巨大なプレス機や、天井から撃たれるレーザー兵器が行く手を阻む。「あの、ここは会社の中では?」という再三のツッコミは華麗にスルー。ステージはあっという間に後半へ。

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各所に配置されるトラップ。冷静に対処すれば怖くない

本作はマップを把握すれば、ちょうどいい難易度も手伝って軽快なプレイが楽しめる。ステージには固有の武器が隠されていて、これを入手すればクリアは間近だ。

逃亡する社長を追って屋上へ到着すると、ついにボス戦開始!

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台詞を一切吐かず、ただゆっくりと迫ってくる姿に狂気を感じる

……は、誰?

いやいや、なにこれ殺人メカ!? しかも、攻撃のモーションを一切せず、ただ、ゆっくりと近づいて圧をかけてくる。正直、めちゃ弱いボスなのに、挙動が不気味すぎて逆に怖いんですけど……。

そんな感じで本作はザコ敵も含め、敵のクセが強すぎる。

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屈強なアマゾネスと激闘したかと思えば……

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何故かミノタウロスの襲撃を受けたり……

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メタリックな戦士と対決したり……

なんともカオスな世界観だ。原作のノリで本作をプレイすると「あれ、いま何と戦わされているんだろう?」と一瞬、迷子になる瞬間がある。

このカオスっぷりが、本作がファンの間で語り継がれるゆえんだ。

……この世界の新宿は大丈夫なのだろうか?

もっこりで体力を回復する!? ちょっと何言ってるのかよくわかりません

さて、ここまで本作のツッコミどころを紹介したが、いわゆる「原作再現」もきっちり含まれている。

『シティーハンター』を語るうえで絶対に外せないのが「もっこり」だ。原作を知らない人が聞いたら、なぜ重要なのか理解できないかもしれないけど、信じてほしい。作品の魂と言えるほど重要なのだ。

本作はそんな原作の雰囲気を、これ以上ないくらい的確にゲームに落とし込んでいる。ゲーム中の冴羽獠はどんなに傷ついても──「もっこり」1発で全回復するのだ!

え、何言ってるのかわからないって? じゃあ順を追って解説しよう。

冴羽獠がリボルバーを連射できるぶん、敵もSMGや火炎放射器など物騒な装備で反撃してくる。トラップなどのアクション的な仕掛けも満載だ。だから探索の道中では、まあまあダメージを食らう。でも、本作には回復アイテムがない。

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ダメージを受けてピンチ。回復しなければ!

え? じゃあダメージを受けたらどうすればいいのかって?

ご安心あれ。ステージ内の特定のドアに入ると「セクシーギャル」が待機していて、文字通りセクシーな画像とともに体力を全回復してくれるのだ。

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なぜ、そのような服に着替える必要があるのか

こんなギャルや、あんなギャルが──24時間いつでも待機中。表示されるドット絵はなかなかのクオリティだ。さらに基本となるステージごとにデザインの異なったギャルが用意されているというこだわりっぷり。当時の「職人芸」が光る。

うれしいことに、この回復は何度でも使える。つまり、コルトパイソンだけでなくセクシーギャルも無限に見放題なのだ! ありがたすぎる……もちろん、アクションゲームの回復手段としての話です。

なぜ「もっこり」すると体力が回復するんだ!?  とお思いだろうが、たぶん考えたら負けである。セクシー画像の癒し効果によって身体が自然に整えられ、新陳代謝が爆上がり。銃創や創傷をきれいさっぱり治癒してくれる……ということにしておこう。

ちなみにもう1つの回復手段として美人看護師さんも登場。お薬で回復してくれる。

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ドット絵ながらセクシーさあふれる看護師さん

シリアスな銃撃戦とトラップの合間に「もっこり」で回復する。文章に書いてみても何を言っているのかよくわからないし、実際に遊んでもよくわからない。だが、ギャルたちの部屋は探索の動線にも組み込みやすく、ちゃんと攻略にも生かせるようになっている。

何度でも回復可能にすれば、ゲームの難易度が下がるのは容易に想像がつく。それでも本作は「もっこり回復」を無制限で実装した。筆者は「原作のお約束を何度でも楽しんでほしい」という制作者の熱意を、勝手に感じた。

だから、遠慮なくセクシーギャルに会いに行こう。

たとえ体力がマックスでも会いに行こう。

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ヘンタイ呼ばわりされる冴羽獠の顔よ

強化モードで超快適! そして待望の『Get Wild』を実装

本作は「復刻版」と銘打たれているだけあって、現代基準でさまざまな要素が生まれ変わっている。

ゲームモードは3種類。当時のプレイフィールを再現した「オリジナル」。操作性を現代基準にブラッシュアップした「強化」。難易度をアップした「ハード」

とくに筆者のおすすめは「強化」モード。オリジナルではジャンプ中の振り向き攻撃ができなかったが、これを現代基準で修正している。直感的で快適な操作が可能になった。「ハード」は「強化」をベースに難易度を高めたモード。敵が硬くなるなど、よりアクション性の高いプレイを楽しみたい人におすすめだ。

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こうした復刻作品ではお馴染みのモード切替や巻き戻し機能も搭載。それほど難易度は高くない本作だが、さまざまなユーザーに対応するこうした配慮は嬉しい。

また、最新ハードの性能を生かした高解像度出力にも対応し、ワイドスクリーンやドット・バイ・ドットなどビジュアルの選択肢も豊富だ。

そして本作最大の魅力は、アニメのエンディング曲だったTM NETWORKの名曲『Get Wild』の実装だ。PCエンジン版発売当時は容量や権利の壁で収録が叶わなかったこの曲が、35年の時を経てついにゲーム機で鳴り響く。

残念ながらプレイ中に聴くことはできないが、メニュー画面であのイントロが流れてきただけで、もうウルっときてるから十分です。

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ファン待望のサウンドモードを遂に実装

サンソフトは元々サウンドに定評があるメーカーだが、今回はオリジナル版には無かったサウンドモードも搭載。『Get Wild』だけでなく、高クオリティなBGMも心ゆくまで聴き放題という、ファンが長年夢見た環境が実現した。

ゲーム内のギャラリーモードでは、アニメのセル画を中心にPCエンジン版のパッケージや説明書などを収録。当時の販促チラシの文言に時代を感じて、個人的に興味深かった。あの頃の説明書やチラシって、なんでこんなにエモいんだろう。

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当時の説明書。時代を感じさせる資料だ
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アニメのセル画やチラシなどの資料も収録

こんな風に、ギャラリーモードでは様々な要素が閲覧できる。レトロゲームの復刻版らしく「アーカイブ資料」としても楽しめるのが嬉しいポイントだ。

新宿で何が起きてる? 全章ざっくり案内

以上、本作の面白ポイントを解説してきたが、最後に各ステージの概要をざっくり紹介していこう。

ステージは章仕立ての3章構成。好きな章を選んで攻略する。各ステージで手に入れた隠し武器は別の章にも引き継げるので、気楽に選択して構わない。

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出番はほぼメニュー画面だけだが、槇村香のマスコット感がたまらない

まずは「美女と共に去りぬ」。悪の企業に潜入し「行方不明になった恋人を探してこい」ってのが目的。

冒頭で紹介した「ある企業」とはここのこと。開始直後から殺る気に満ちた社員たちがお出迎えしてくれる、素敵なホワイト企業だ。

トラップも完備してセキュリティーも万全。正社員に混ざって、なぜかモヒカンの荒くれ者や忍者も登場。悪徳企業にもほどがあるだろうと言いたくなるステージ。

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会社内で襲い掛かってくるモヒカン

次は「猫におびえる海坊主」。海坊主から「とらわれたパートナーを助けてくれ」と依頼を受ける。

美人研究者の命令で、IDカードを巡って施設内をあちこち駆け回ることに……。途中で「おじいさん博士」に出会ったら、ぜひ目に焼き付けておいてほしい。このステージ唯一の普通キャラだ。この後、敵の顔ぶれがどんどん怪しくなっていく。

中ボスが「ミノタウロス」で、ボスが「サーベルタイガー」って、もう何が何だか……あ、タイトルの「猫」ってこれのこと!?

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中央はサーベルタイガーが吐き出すレーザーなのだが、なんだか吠えてるみたいで愛しくなる

そして最後は「爆発!獠と冴子の逃避行」。こちらはトラップ多めで、探索とアクションの比率が変わる章だ。

アマゾネスやメタル戦士など、異世界のキャラを惜しげもなく投入して、ここにきて完全に世界観を放棄。ただ「もっこり」の一点突破で原作の雰囲気を醸成する手腕が有能過ぎる。

ステージ後半の「白」「赤」「青」の3連戦は本作の語り草になっている。絶対に自分の手でプレイしてほしい。

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レーザーソードで遠距離衝撃波はズルイだろ。こっちはシャツとジャケットだぞ

ちなみにすべての章をクリアすると最終ステージが出現する。ここまでの混沌をまとめてぶち込んだようなステージは必見。衝撃的なエンディングも含めて、最後はきっちり「伝説」を堪能すべし!

「XYZ」の熱狂は、いまも冷めない

繰り返しになるが、本作は35年ぶりの復刻であるほか、『シティーハンター』原作自体は2025年に40周年を迎えている。

2025年2月から始まった「連載40周年記念イヤー」を締めくくるタイトルがこのゲーム『シティーハンター』なのだ。ちなみに発売日の2月26日は漫画連載開始日という記念すべき日付。まさに35年分の愛が詰まったゲームだ。

世界観が迷子な敵キャラなどツッコミどころもある本作だが、原作キャラの雰囲気をしっかり再現したドット絵のグラフィックや「もっこり」で体力回復というファンには分かるネタ要素、さらに新たな追加要素である充実したギャラリーやBGM鑑賞モード、そしてなによりメニュー画面でクールに流れる『Get Wild』など、『シティーハンター』という作品の雰囲気をお手軽に味わえる作品となっている。

「XYZ」の伝説は、令和の世でも色あせない──

ゲーム『シティーハンター』は、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、PS5、Steam向けに販売中だ。なお、パッケージ版は「伝言板キーホルダー」や「ドット絵アクスタ」などが付属する豪華限定版「COLLECTOR’S BOX」も展開される。

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思わず『Get Wild』を熱唱したくなるようなアートワーク

©北条司/コアミックス・読売テレビ・サンライズ
©SUNSOFT
Distributed by Clouded Leopard Entertainment Inc.
「Get Wild」(作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉)
Licensed by Sony Music Labels Inc.
©1987 Bandai Namco Music Live Inc. & Jun & Kei Music Publishers, Inc.

ライター
フリーランス物書き。面白そうなことはとりあえずやってみる系ライター。趣味は子どもと遊ぶこと。子どもと一緒にゲームやって、ドーナツ食べて、バカみたいに笑うのが生きがい。コミュニティFM局「TOKYO854くるめラ」でパーソナリティーもしています。普段は塾講師。
Twitter:@Ashy256
編集・ライター
『The Elder Scrolls』や『Dragon Age』などの海外RPGをやり込むことで英語力を身に付ける。最も脳を焼かれたゲームキャラは『Mass Effect』のタリゾラ。 面白そうなものには何でも興味を抱くやっかいな性分のため、日々重量を増す欲しいものリストの圧力に苦しんでいる。

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