2027年1月28日、待ちに待った『Fate/EXTRA Record』がいよいよ発売する。発表時は、驚きや安堵、喜びなど、さまざまな感情がよぎった。
ふと、2010年に発売した『Fate/EXTRA』のことを思い出す。
原作である『Fate/stay night』が2004年に発売され、その後もさまざまな関連作品が展開されていく中で、キャラクターたちは共通していた。
そして6年の時を経て、まったく違う『Fate』の物語が見られる!しかも、RPGで!と知ったときは驚いた。赤いセイバーたちのイラストを見て「いったい正体はどんな英霊なんだろう?」と想像にふけった。
それからさらに時が経ち──『Fate/EXTRA Record』の制作発表があった。あの物語をまた体験できることが楽しみだった。
配信やイベントで本作の制作を見守って6年、ようやくだ。とうとう手に取って遊ぶことができるのだ。
そんな本作、なんと東京ゲームショウ2026のアニプレックスブースにて試遊が可能とのこと。運良く一ファンとしてプレイをさせていただいたので、その様子をレポートする。
試遊では、ふたつの階層をプレイすることができる。
今回は両方の階層をプレイしていくことにした。ひとつは序盤のチュートリアル的なもので、もうひとつはストーリーが絡んだもの。はじめてということで、まずは前者の階層をプレイした。
最初に主人公の性別を決め、その次には自分の英霊を決めることができる。英霊はアーチャー、セイバー、キャスターの3名。アーチャーとセイバーは「NORMAL」で、キャスターは「HARD」とのことだった。はじめてのゲームシステムでプレイすることもあり、ひとまずセイバーを選択した。
性別と英霊を選択すると、階層に立っている主人公とセイバーの背中が映る。PSPの画面が印象に残っている者としては、16年分の進化を遂げた画面に感動だ。
もちろん、配信などでCGの制作過程は過程は観測していた。しかし、セルライクなCGが、キャラクターデザインを手がけるワダアルコさんのイラストを忠実に再現しているのを実際にゲーム画面で見ると、感無量だ。
さらに主人公のモノローグでは一転、全画面にテキストが流れていくようになり、懐かしい気持ちになる。
コントローラーでキャラクターを動かしてみると、基本的な操作は他のゲームと大きな違いはない。左手で移動、右手でカメラを操作できるという、親しみやすいものだ。
とくにありがたいと感じたのは、マップの切り替えだ。マップは右下の四角のマスの中に表示されるタイプと、画面の右下に大きく表示されるものの2タイプを選択できる。ゲームの中ですら迷子になる方向音痴の筆者にとって、こうした気遣いは本当に助かる。また、宝箱が残り何個かも分かる親切な設計だ。
イベントシーンでは、バストアップのキャラクターが表示される。なお、会話シーンで使用されているイラストは2Dのもののようだった。場面ごとに、キャラクターのビジュアルを3Dと2Dで使い分けているのかもしれない。もちろん、どちらもクオリティがとても高い。
そして会話といえば選択肢。なんと、こちらもフルボイスで収録されているというのだから驚きだ。ゲームを進行していくなかで、ときおりトンチキな選択肢が出現した記憶もある。それらにもボイスがついていると思うと、いまから楽しみだ。
こうしてキャラクターや会話のボイスを楽しんでいたが、いよいよバトルを迎えることに。『Fate/EXTRA Record』でのバトルシステムは、手札から「AP」を消費するコマンドを選択しサーヴァントに指示を出す「デッキ構築型コマンドカードバトル」に一新。果たして、頭がバーサーカーでも、倒し切れるのだろうか……?
結果としては、「なんとかなった」と言えるだろう。序盤ということもあるかもしれないが、頭がバーサーカーでも大丈夫だ。
バトルについて、もうすこし詳しく見ていこう。
バトルには先述の「AP」というポイントが存在しており、カードにはこの「AP」の消費数がそれぞれ定められている。プレイヤーはこのカードを組み合わせてデッキを組む。
カードには「アタック」「ガード」「スキル」の3種類があり、うまく攻撃をつなげれば「Extraアタック」をお見舞いすることができる。さらに、相手の次の行動を調べて、優位に立ち回ることも可能だ。ちなみに、選んだ英霊によってカードの性能も変わってきそうだ。
また、アイテムを使用したり、「コードキャスト」で回復やサポートを行い、プレイヤーが英霊の手助けをすることもできる。
本作のバトルで重要なのは「ランダムな手札のカードで、どううまくコンボをつなげるか」だろう。また、英霊とのストーリーを見るために周回をするプレイヤーもいそうだ。
そうしてなんとかひとつめの階層のプレイが完了。せっかくなので、ふたつめの階層は女主人公、アーチャーの組み合わせでプレイした。
ふたつめの階層のプレイの際に気づいたポイントなのだが、本作ではステージを走る際、英霊がプレイヤーの前方にいてくれる。解釈一致な演出だ。
さらに、間桐シンジとライダーにも出会うことができた。『Fate/Grand Order』ではライダーにお世話になっているだけに、これは素直に嬉しい。
しかしこの物語では、自分はマスターではない。そう思うと、少し複雑な気持ちにもなる。ただ、『Fate』という作品は、聖杯や英霊のシステムはもちろん、根本にあるのはマスターと英霊の物語だと個人的には思っている。
自分がライダーと最初に出会ったとき、そのマスターは間桐シンジだった。そんな出会いを経てライダーを好きになり、『FGO』でもいまだに一緒に旅をしている。だからこそ、シンジのもとにライダーがいる光景は、あるべくしてある姿にも思えた。
シンジとの会話シーンはコミカルなものだった。ストーリーのネタバレは避けるが、思っていた以上に見せ方が多彩で、演出の幅を感じさせるつくりになっていた。これには驚かされたし、他のマスターだと、どんなことが起こるのだろうかと、期待がふくらんだ。
演出といえば、バトルの見せ方もかっこいい。カメラワークやモーションには、かなりこだわっているように見えた。試遊では体験できなかったものの、宝具の演出にも期待が高まる。3Dならではの迫力あるシーンが拝めそうだ。
また、ボス格の敵を倒すと、主人公と英霊の勝利カットのようなものが挿入され、こちらもうれしいポイントだった。
集中して遊んでいると、試遊の時間はあっという間に過ぎてしまった。はやく最後まで遊びたい! そんな気持ちが強まる試遊だった。
東京ゲームショウの一般公開日は、9月19日から21日まで。発売が待ちきれない方は、ぜひ会場でプレイしてみてほしい。







































