プレイヤーはキツネになって、いかにもか弱そうなヒツジを殴る蹴るのフルボッコ……。そんなことが許されるのか?
許されるのだ、『13Z -十三座戦記-』ならね。
本作は、日本人にも馴染み深い「干支(えと)」をモチーフにしたローグライク・ハクスラだ。開発は、シンガポールのインディーゲームスタジオMixed Realms。
永続的なスキルツリーでキャラクターの能力を底上げしながら、試練ごとのスキルでシナジーを組み立てるキャラクタービルドと、敵の攻撃をダッシュでかわしつつ、強力なコンボをぶち込むハイスピード・バトルが複合した、やみつきになる1本に仕上がっている。
ソロはもちろん、最大4人協力プレイにも対応するプレイアビリティの高さも魅力的な本作が、TGS 2026にてプレイアブル出展されていた。本稿では、試遊を通して感じた、本作の魅力についてお届けしたい。
キツネでヒツジを血祭りにする、ローグライトハクスラ!?
冒頭にも紹介したように、本作は干支がテーマとなっている。プレイヤーは擬人化した動物を操り、これまた擬人化した十二支をぶっ倒して、13番目の干支を目指すのが目的だ。
昔話では、干支の動物たちはレースで順番が決まったはずだが、本作ではバトルに勝利してその権利を勝ち取るらしい。操作キャラとして選べるのはキツネ、カラス、パンダの三種類で、今回はキツネをプレイすることに。
まずは、か弱そうなヒツジを血祭りに上げる流れとなった。……ぜんぜん理解が追いつかないけど、面白そうじゃん。
今回の試遊では、本編の序盤にあたる部分を30分ほどプレイできた。ゲームは空に浮かぶ小島を転戦しながら進み、エリアの敵を全滅させると次の小島がアンロックされる仕組みだ。
特筆すべきはそのスピード感。敵を発見するなり次々と接敵して、斬って、殴って、蹴り飛ばして、ずんずん進む。ハイスピードバトルの爽快感がたまらない。
敵をロックオンすることもできるのだが、そんなことをせずただ闇雲に立ち回っているだけでも、なぜか攻撃が敵に吸い付いていく。なんだか、「すごく上手いプレイ」ができているように感じるぞ?
なぜかと思ったら、本作には「適応型カメラシステム」という機能が搭載されているという。要するに、適当にプレイしてもイイ感じにカメラを回してくれて、アクションの精度を高めてくれるらしい。
ぐぬぬ、ザコをビシバシ倒している筆者のプレイは実力ではないというのか!? ……でも、気持ちいいから許す。
いや、想像してたヒツジとぜんぜん違う!デカすぎるヒツジに挑むボスバトル
道中では中ボス的な「大きいヤツ」や、上空から火球を乱射する提灯など、多彩な敵が登場して一瞬たりとも飽きさせない。
そうこうしているうちに、15分ほどでボスのもとへ到着。よっしゃ、か弱いヒツジでもかまわん。オレの拳(刀)をくらいやがれぇぇぇ!
……えっ、これ、ヒツジ!?
なんか思ってたのと違うんですけど。めちゃくちゃ大きくない!? キツネより数倍あるよね、絶対。ヒツジ界の覇王かなにかですかアナタは。
いや、これ勝てる気しない。しかし、ここはTGS。筆者の後ろには何千人ものギャラリーの視線が……いや、ちょっと盛りすぎだけど多少はギャラリーがいる。ここで逃げるわけにはいかんのだよ!
意を決して、まずはジャブ程度に攻撃。様子見していると、地面の大技に合わせて攻撃範囲が表示される。どうやらこの範囲外に退避すればダメージを受けないようだ。
ヒツジを中心に円を描くようにヒット&アウェイを繰り返し、攻撃範囲が表示されたらすかさずダッシュで回避! そして隙ができたら後ろに回り込み、必殺「殴る蹴る(つまり通常攻撃)」をぶち込む!
一度パターンがわかってくると、恐怖のヒツジ戦も俄然楽しくなってくる。とにかく操作がキビキビしているから、動かしているだけで楽しい。
いや、これ、マジで永久にやってられるよ。
ゲームオーバーは次のスタートボタン!中毒性抜群のローグライクACT
本作は3Dアクションのしっかりとした土台の上に、さらに自由度の高いローグライクとスキルツリーのキャラクタービルドで、より奥の深い面白さを構築している。
小島をクリアするたびにスキルや「6エレメント・シール」と呼ばれる属性効果、お金などを獲得できる。
これらは、拠点となる村(タートル・ヴィレッジ)で、様々なアップグレードに使うことができる。特にスキルツリーは永続的なパッシブ効果としてキャラクターに付与されるため重要だ。
こうしてキャラクターのベースを強化した上で、アリーナではその場限りのスキルをランダムで入手しながら、キャラクターの能力をバチコーンと強化していく。
もちろん、こうした道中で手に入れた能力は、ゲームオーバーになると全て失われてしまう。しかし、ローグライクはこのランダム性が楽しい。プレイヤーのアイデア次第で思いもよらないビルドが組み上がることもある。
つまり本作のゲームオーバーは、次のプレイのスタートボタンみたいなものだ。「次はあのスキルを組み合わせよう」「もっと先まで行けるはずだ」と思い始めた時には、「もう1ランだけ……」と、やめ時を完全に見失っているはずだから。
『13Z -十三座戦記-』は、ハイスピードアクションと中毒性の高いローグライクシステムが融合した、爽快感の高い作品に仕上がっている。
さらに本作は最大4人までの協力プレイにも対応している。本作のハイスピードバトルを友達と一緒に楽しめるとなれば、盛り上がること間違いなしのタイトルだ。
『13Z -十三座戦記-』は2027年1月14日に発売予定となっており、対応プラットフォームはPC(Steam)、PS5、Nintendo Switch 2となっている。暴力で13番目の干支の座を掴み取るバトルを楽しみに待とう!












