11月25日、「ニコニコ生放送」にて「帰ってきたファミコン通信vol.4 名前入りカセットの謎 PART.3」が放送された。
番組の内容は、元・週刊ファミ通編集長のバカタール加藤と、「名前入りカセット博物館」館長の関 純治氏が、中古で手に入れた名前入りファミコンソフトを持ち主に返しに行くというもの。
今回、彼らの前に立ちはだかったのは、マジックペンで「ボンベルタ」と書かれた、謎のカセット。
これは人名なのか? だとしたらどこの国の人なんだ? だとしたらカタカナで書くのか?——そんな憶測が次々と彼らの脳裏を巡ったが、なんとか2人は「ボンベルタ」が何らかの店の名前であることを突き止めた。
ここでは、そんな彼らが「ボンベルタ」に接触を図ろうと試みる様子を抜粋してお届け。
果たして2人は「ボンベルタ」にたどり着くことができたのか? そしてカセットを無事持ち主に返却することができたのか……?
それは、どこかの駅前っぽい場所からはじまった
このカセットに書かれている「ボンベルタ」と、成田にあるお店・ボンベルタは関係があるのか……?
そこで今日は、ボンベルタに詳しい方をお連れしました。
え? ちょっとなんで呼ばれたのかわからないんですけれど……。
ウチの近所に、このお店があったということしか知らないんですけど。学校帰りによく行きました。
ボンベルタには……1階にクロワッサンがおいしい店があるんですよ。
なるほどぉ。それではこれから、ボンベルタに行くぞ!
出発。クルマで成田に向かう一行
たまに実家の方に行ったときに、みたいな感じですかね。
そうです。ショルダーベーコンが美味しい、量り売りしてるお店があるんで。
実家の近くに用事があって、そのついでになんとなく行く、みたいな。
じゃあ今日はショルダーベーコンを食べて帰りましょう。
地元の中学生高校生には、「ボンベ」って呼ぶ人がいるんですが、それに対して「ボンタ」っていう人間もいるんです。「ボンタ派」と「ボンベ派」に分かれているんですよ。
ここでVTRが終わり、スタジオで緊急アンケート!
2人の後ろには、番組放送開始時間に遅れて到着した、荒井清和画伯が座っています。 ということで、クルマに乗って走っていた最中、ボンタ派とボンベ派とベルタ派が……。
地元では「ボンベとか言ってだっせぇボンタだろ」みたいな。
ボンタ派ですって。……それぐらい謎めいた場所なんだけど、アンケートで聞いてみましょうか? 「ボンベルタ」を知っている人?
100パーかぁ(笑)。あっちゃー。じゃあ、みんな初「ボンベルタ」ですね。ぜひ覚えてください。
次は「ボンベ派」か「ベルタ派」についてアンケートを取りたかったんですけれど、誰も知らないならアンケート取れないですね。
それは興味深いですね。「BB」って項目が追加されていますけど?
「BB」はボクが提唱したヤツです。今の若い子たちだと「BB寄ってく?」みたいな派閥が出てくると予想しています。
にしてもおかしいな、オイ。「知っている」が0%ってことは、大賀さんが見てないってことじゃん。
ベルタ派が40.7%でトップか。今っぽいのかなぁ。BBもいるけど。ボンタ派が一番ダメですね。
大賀さんはボンタ派ですから、一番マイノリティってことですよね。
大賀さん以外には、あんまりボンタ派はいないってことですね。これは非常に貴重な情報だ。
それじゃあ今ボンベルタに向かっている途中ですけど、VTRいきましょうか。
VTR再開。ついにボンベルタに到着!?
見てください。「ボ・ン・ベ・ル・タ」と書いてあります。かなり大きく目立っています。ここがおそらく「ボンベルタ」だと思われます。
マルエツとボンベルタの文字の間が空いてるので、決して「マルエツ・ボンベルタ」ではない。「スクウェア・エニックス」みたいなことではないと思いますね。
では、いよいよボンベルタに乗り込んでみたいと思います。
ランチしながら、聞き込みした情報を整理
4年前の改装で、それまで入っていたおもちゃ屋さんがいなくなっちゃって、そのおもちゃ屋さんがやってたんじゃないの? って話で……「こぐま」さんっていうらしい。
「こぐま」っていうおもちゃ屋が入っていたのだけは覚えてます。確かひらがなで書かれていましたね。
貴重な情報。でもカセットに「こぐま」って書かなかったんだね。「ウチは『こぐま』というよりもボンベルタなんだ」と。
ボンベルタという組織の中にある「こぐま」なんだと。
(スマホで検索を始める)
(ブログ記事を読む)「ボンベルタ4階、当店のお隣にあった『おもちゃのこぐま』さんが、昨日で閉店いたしました」。
ウエイター:
「シェフのおすすめランチ」お待たせしました〜。
VTR終わり、スタジオでもう一度情報を整理
ちょっと整理してみましょう。
一応、返しに行ってみたわけですよ。返したいソフトはこちら、ボンベルタ。
この名前が、どうもお店らしい、と。それで成田にあるボンベルタに行ったわけです。
上尾とか水戸にもあったらしいですけれど、今残されたボンベルタは成田だけらしいです。
で、成田に行ってみたんですが、4階におもちゃ売り場があったんです。
ゲーム売り場に店員さんがいたので聞いてみました。そしたら、おばちゃんが「4年前、ボンベルタから『おもちゃのこぐま』が閉店、というか撤退していた」と。
「このおもちゃ売り場は4年前からやっているので、それ以前の昔のことは、ここにいる店員にはわからない」ということだったんで、まずわかる人を探すか、おもちゃのこぐまにあたってみるしかない、と。で、次にボクらは「こぐま」を探す?
いきなりは難しそうです。まず、当時の「こぐま」を知る人にあたらないと。
ボンベルタにいた「こぐま」の店長とかに、ね……。
そして、そのあと1階のミニワンというパン屋さんで、パンを買って帰ったと。
というトコロで、番外編のVTRが始まるんですよね。次、すごい重要なキーマンが登場しますから。
カセットを返せず落胆する3人に、運命の出会いが待っていた
今、1階のパン屋さんでクロワッサンを買おうと並んでいたところ、こちらの地元では有名なボンベルターの西村クンに偶然お会いしまして。
びっくりしましたよ。元ファミ通Wave編集部所属、現在セガにおります、西村ケンサクと申します。お世話になっております。
今は住んでいません。“成田to羽田”は遠いですから。
でもまあ、地元に住んでいた当時は、よくボンベルタに来てましたね。彼女ができたらデートコースはボンベルタです。
ボク、オープン当初からココでアルバイトしてたんで、思い出あります。
ボンベルタのオープンは1990年です。ボクはここでファミコンソフトを買った記憶はないですよ。
そもそもゲームソフトの取り扱いをしてたかも、ちょっと記憶が曖昧なくらい。ココでゲームを買った記憶がないです。
当時、成田の子どもたちはファミランっていう、そこにあるお店の方に行ってた。
まぁ、そのファミランかトップボーイで買いますね、成田の子どもたちなら。
で、そのカセットですが……このカセットの持ち主、ボンベルタが好きすぎて書いちゃったんじゃないですか?
それか、ありえるとしたらボンベルタのオーナーさんのモノか。
オーナーさん? ジョン・ボンベルタとかかな。それはさておき、西村クンとお会いできて良かったです。
ボクも成田まで取材に来ていただけるというのは、成田市民としてとてもうれしいです。
ちなみに、ボンベルタのことをなんて呼んでましたか? 「ボンタ」か「ボンベ」か「ベルタ」。
フルで? ファミコンじゃなくてファミリーコンピュータ、みたいに?
フルで呼んでましたけれども……あえて言うなら「ボンベ」でしたね。
結論からいうと、カセットの返却は失敗に終わった。
しかし、ボンベルタの呼称に派閥があることや、昔は「こぐま」というおもちゃ屋さんが入っていたこと、ファミランは抱き合わせ商法が得意だったことなどが明らかになったのは、何もしないよりは前進したといえるのではないだろうか。
この記事では残念ながらカットになってしまったグダグダトークが気になる方、もっとボンベルタについて知りたい方は、ぜひともニコニコチャンネル「バカタール加藤の世界でいちばん役に立たないゲームch.」をご覧あれ。
チャンネルを逐一チェックしていれば、いつの日かボンベルタにカセットが返却される回が放送されるかも?