ポケモン歴を聞いてみた
ちょっとポケモン歴を聞きましょうか。えっと、Yさんは初プレイは『エメラルド』ですよね。『エメラルド』(2004年9月16日発)ってもう12年前だから、何歳?
3、4歳だと思います。お父さんも、お姉ちゃんもポケモン大好きなのでずっと一緒にやって。はじめはずっと見てただけなんですけど。
デビューがはええっ!
私の場合は、『ダイヤモンド・パール』(2006年9月28日発)のパールで、次が『プラチナ』(2008年9月13日発)で、その次が『ハートゴールド・ソウルシルバー』(2009年9月12日発)のハートゴールドで、次が『ブラック・ホワイト』(2010年9月18日発)のホワイトで、『X・Y』(2013年10月12日発)のYにいって、『オメガルビー・アルファサファイア』(2014年11月21日発)のオメガルビーで、いまが「サンムーン」です。
小学校1年生からですよね。やり込み派ですか? 「厳選」するか迷ってましたけど。
普通にクリアまでは行く感じです。友達には3日間こもって、なんか研究してる人もいるんで、私もやりたいと思ってる感じです。基本的には「強ければ良い」ってだけなので。通信対戦をやったりはしてないですね。
私の場合は、のめり込むんですけど、飽き性なので一回休んでからまたハマるパターンが多いです。
私はストーリーはとりあえずやるんですけど、ポケモンリーグが終わったあとに解放される土地とかは全然攻略できずに終わることが多いです。
「ポケモンGO」はやめていた
ちなみに、「ポケモンGO」はやってました?
レベル20くらいです。
私もです。
あれって「歩きスマホ」じゃないですか。新しい土地に出かけたとき、やりながらだと、どっちにも集中できなくて……ちょっとずつ離れていきました。
画面を通して、そこに憧れのポケモンがいるというロマンは素晴らしかったんです。だけど結局、飽きがきてしまって……私には合わなかったんだなって。ポケモンがいくら好きでも、続かないものは続かないんだなと思いました。
ああ、もうやってないんですね。Yさんはどうですか?
携帯が対応してなくて……新しい携帯にしたらやりたいです。
「ミュウツーを観ると泣く」
なるほど。ちなみに、ポケモンの記憶はゲームだけじゃなくてアニメもあると思うんですが、アニメは見てました?
アニメはずっと見てます。兄が見ていたのを一緒に見てた感じで、まともに見はじめたのは『アドバンスジェネレーション』くらいからで、たぶん幼稚園くらいです。劇場版は『ダイヤモンド・パール』の世代から観てる。
私もアニメは見てました。でも、大好きだったのは映画のポケモンで。はじめ映画の『ミュウツーの逆襲』を観て泣いて、『セレビィ 時を超えた遭遇』を観てまた泣いて、『水の都の護神 ラティアスとラティオス』で今度も泣いて……って、毎回泣いてるんですけど、DVDで何度も何度も見直してます(笑)。特に『セレビィ』はお父さんも大好きなんです。
あの、お父さんは何歳なんですか? 結構ガチ勢?
確か46歳くらい……。若い頃は、お父さんが家に帰ったら、ポケモンをずっとやってたことがあるとか、お母さんから聞きました。序盤で100レベまで上げたりするんです。
暇な学生でもそんなことしませんよ!?
うちの家族はみんなレベルを上げるのが好きなんですよ。
私もアニメは見てました。『アドバンスジェネレーション』と、その次の『ダイヤモンド&パール』を途中まで見てます。劇場版も観にいってて、『裂空の訪問者 デオキシス』とかは観てます。その前の『七夜の願い星 ジラーチ』もDVDで観てて、めっちゃ泣きました。
ポケモンで思い出のシーンとかありますか?
アニメで、コジロウがメインの回はすごい良いんですよ、当たりしかないんですよ。めちゃめちゃコジロウがイケメン。
さすがロケット団のパーカーを着てきただけありますね。
そうそう。主人公たちよりも、ロケット団が主人公のときのほうが感動するみたいな。
ムサシや自分のポケモンのために辛い選択をして泣かせてくる。アニメだと映画の『ミュウツーの逆襲』は思い入れがあって、あれは神だなと思う。やっぱりサトシが石になったとき泣いてました。
『ミュウと波導の勇者 ルカリオ』とかね。あと、サトシとポケモンの別れとか。あれが結構好きですね。YouTubeで動画が転がってるんですけど、見返したりとかして、「ああ懐かしい」と思ってます。
でも、ピジョットだけ別れが雑くない?
わかる。
推しポケモンはいますか?
みなさんの「推しポケモン」はなんです?
エンペルトです。初めてパートナーにしたポケモンが、『パール』のポッチャマなんです。それを進化させて、初めて100レベルまで持ってったのがエンペルトだったんです。ただ、その子を『ホワイト』に持っていったあとになくしちゃって……どこに行ったんだろう。たぶん、もう会えないけど、すごい好きです。
ポケモンには思い入れがあり過ぎて……迷います。お父さんやお姉ちゃんと一緒にやった思い出がありすぎて、泣けてくるんですよ。ピカチュウも良いし、アチャモも良いし、ちょっと決められないです……。
私はビッパが好きで、ボックスに大量にビッパを捕まえて埋めてました(笑)。
ほむ。ビッパボックスがあった?
ビッパボックスは私もやったよ。 たぶん今回も、それと同じことをすると思う。ヤドンボックスとか(笑)。
これは一般的行為なんでしょうか(笑)。
これからポケモンマスター目指します!
じゃあ、そろそろ時間ですね。最後に〆の一言を頂きましょうか。
ポケモンをこれからも続けて、楽しみたいです。
私も、これからポケモンをN高の勉強の息抜きに楽しみたいです。お父さんも今は仕事が忙しいけど、一緒にやれたらいいな、と思います。
これからポケモンマスター目指します!
おお、キレイに締まりました。ありがとうございました!
というわけで発売日当日に、N高のJKの皆さまの協力で成立したこの企画、いかがだったろうか。
編集部としては女子高生に話を聞くということで、自分の世代の今やすっかり「ポケモンおじさん」と化した連中とは違う感想が出てくるかと思っていたが、『ミュウツーの逆襲』に感動した話など、なんだか普通に共感するエピソードが飛び出してきて、妙な感激を覚えてしまった。まあ、その辺は、むしろポケモンおじさんが、下の世代に教育している成果の面もありそうだけれども……。
今年『ポケモンGO』であらためて示されたように、今やポケモンは世代も国籍も超えたIPとして確立している。ポケモンという作品の年月を経てなお尽きせぬ魅力を、あらためて思い知った取材だった。まあ、「厳選」なんていう言葉をJKが当たり前に使う光景には、「世の中は移ろいゆくものだなあ」と遠い目にもなったけれども……。