Sukeban Gamesは新作ビジュアルノベル『N1RV Ann-A Cyberpunk Bartender Action』(以下、『N1RV Ann-A』)を発表した。
対応プラットフォームはPC、PlayStation 4、Nintendo Switch。発売は2020年を予定している。また、発表と同時にトレイラーも公開された。
舞台となるのは企業の実験都市として生み出された観光地、人工島Saint Aliciaの一角にある高級バーN1RV Ann-A(ニルヴァーナ)。主人公はバーテンダーのサムと呼ばれる女性で、彼女には交際相手のレオンとの間にもうけた8歳になるトニーという子供がいる。
交際相手のレオンは、風俗街で活動する小さなヤクザファミリーのリーダーだ。しかし、サムが働くバーのパトロンは、マフィアによるゆすりや人身売買といった凶悪犯罪と戦っている。
社会の情勢は厳しさを増し、まったく異なるライフスタイルを持つ相手と付き合いながら、トニーの子育てもしなければならない。そんな2人の関係にはしばしば衝突が発生し、関係は危機に立たされているという。
『N1RV Ann-A』はSukeban Gamesの人気作『VA-11 HALL-A』と世界観を共有したビジュアルノベルだ。プレイヤーはバーテンダーとして、やってくる客にお酒を出しながらさまざまな情報を入手する。出したお酒によってストーリーは変化し、客から高評価を得れば収入も増えるようになる。
なお前作の主人公は独り身だったが、本作は母親として子育てもしなければならない。収入は前作のように家賃の支払いや趣味のものを買うだけでなく、子供のためにも使わなければならない。
N1RV Ann-Aというバーの名前は前作『VA-11 HALL-A』にも登場したが、本作は独立したゲームで前作をプレイしていなくても楽しめるという。だが、同じ世界の話なので、前作を知っていればより楽しめるだろう。
開発がスタートして約9ヶ月が経ったそうだが、発売は2020年予定とまだ少し先だ。Sukeban Gamesの開発メンバーもひとり増えているという。
同スタジオ最大のプロジェクトとして以前より開発されている「Next Game」より先にこちらが発表となったのは、単純に発表できる完成度に先にたどり着いただけというのが理由のようだ。
ベネズエラのデベロッパーによるビジュアルノベルとして大きな話題となり、高い評価を得た『VA-11 HALL-A』。そのシステムや世界観を受け継いだサイバーパンクバーテンダーシリーズの新作『N1RV Ann-A』は2020年、PC、PS4、Nintendo Switchで発売予定だ。言語は英語・中国語への対応が発表されている。
Playismによってローカライズされ、日本でも人気が高い作品の続編だけに、ぜひ日本語で遊べることも期待したい。
文/古嶋誉幸