JP GAMESの設立者である田畑端氏は、12月16日18時から配信されたニコニコ生放送「ゲーム界隈井戸端会議 #大忘年会2018」に出演した。同番組はゲーム業界の人々が酒を飲み交わしながらぶっちゃけトークをするという内容。
約4時間にわたる番組のなか、40分ほどの時間限定で登場した田畑氏は、今年のスクウェア・エニックス退社やJP GAMESの目指す方向性についてジョークを混じえながら語った。
【出演者】打越鋼太郎(トゥーキョーゲームス)、江城元秀(株式会社カプコン)、小高和剛(トゥーキョーゲームス)、齊藤陽介(株式会社スクウェア・エニックス)、坂本英城(株式会社ノイジークローク)、田畑端(JP GAMES,Inc.)、林克彦(ファミ通編集長)、松山洋(株式会社サイバーコネクトツー)、ヨコオタロウ(株式会社ブッコロ)、横山昌義(株式会社セガゲームス)/サイトーブイ、世界三大 三代川、中野/天の声:市川太一
今年の三大ニュースはなんだったと聞かれた田畑氏は、答えのひとつに『ファイナルファンタジーXV』のDLCを全部出せなかったことと挙げ、「それ大丈夫ですか」と参加ゲストからツッコミ。さらにサイバーコネクトツーの松山洋氏が、DLCを作らせてもらえなくなったから会社を辞めたのでは、と鋭い質問を投げかけた。
これに対し田畑氏は、先にスクウェア・エニックスを離れて独立することを考えたとしており、業務を引き継いでいくなかでDLCをどうするかが決まったとコメント。隣で飲んでいた齊藤陽介氏も、「順番的にはそう」とした。田畑氏によれば、退社することとDLCが開発中止となったことに関しては、実は因果関係がなかったという。
一方で退社した理由について田畑氏は、「目指すところがちょっと違う」と自身の目指すビジョンと仕事内容がズレていたことを告白。今年3月に立ち上げたLuminous Productionsに、自身が時間を割かない仕事を担ってもらうプランであったことも示唆している。また田畑氏は、スクウェア・エニックスとは喧嘩別れはしていないとも伝えた。
なお今年11月、自身の退社を発表した番組にて田畑氏は、「次の挑戦としてどうしても実現させたい仕事があり、そのために現在の場所を離れて新しい挑戦に向けみずから事業を立ち上げる」と理由を説明している。
その田畑氏は2019年1月から新会社JP Gamesを始動させる予定となっている。氏によれば現在同社の社員は数人だが、「ゲームの作り方を進化させたい」という野心を抱いているという。氏は『ファイナルファンタジーXV』の開発体制と対比しつつ、スタジオの規模をフレキシブルに変えることを考えているとコメント。また、クラウドベースでの開発や、一箇所にたくさんの開発者を雇わない、ほぼバーチャルなイメージといった構想を語った。
気になる第一弾タイトルは「それは言えないっしょ」としつつ、ジャンルはいくつか考えていること、特定のハードのみでリリースするようなことは考えてないことを伝えている。
文/ishigenn