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木製の多脚マシンが闊歩する遊牧型サバイバルMMO『Last Oasis』発表。自転の止まった地球で僅かなオアシスを巡り戦う

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 『Mount & Balde』のModコミュニティから生まれたデベロッパーDonkey Crewは、『Last Oasis』発表した。早期アクセススタートは2019年春予定。クローズドβテストへの登録も始まっている。

 『Last Oasis』は、月が破壊され自転が停止したという遠い未来の地球が舞台だ。ゲーム内の地球は、公転だけが太陽の向きを変える要因となっており、日光に晒される昼がいつまでも続く灼熱の地域と、夜がいつまでも続く極寒の地域に分かれてしまっている。

 人類が生き残る余地はないように見えるが、両地域のわずかな狭間にはオアシスが形成されており、寒冷地で凍結し発生した氷が日光を浴びる地域に近づくごとに溶け出し水となっている。生き残った人類は太陽光を避けながら、このオアシスで水や物資を探す遊牧民のような生活を送っている。

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(画像はSteam | 『Last Oasis』より)

 ゲームには無数のオアシスが存在しており、プレイヤー数によってオアシスの数は増減する。各オアシスは100平方キロメートル以上の大きさがあり、プレイヤーはこの中で生活し、ほかのオアシスとの交易を行うこともできる。MMOゲームということもあって、プレイヤー主体の経済システムが導入される。

 単独であっても十分な物資を用意することでほかのオアシスへと向かうことが可能など、交易は厳しい人類最後の地で利益を生む有効な手段だ。一方で、各オアシスの間には「ノーマンズ・ランド」と呼ばれる砂漠地帯が広がっており、開拓した交易路は常にほかのクランからの脅威にさらされる。危険が潜むノーマンズ・ランドだが、プレイヤーが休養を取り、ゲーム的に言えばログオフすることができる安全地帯にもなるという。

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(画像はSteam | 『Last Oasis』より)

 トレイラーを見て貰えば分かるとおり、本作でもっとも目を引くのは風力で動く「ウォーカーズ」と呼ばれる木製多脚機械だ。個人用の小型の機械から、操船に複数のプレイヤーの協力が不可欠な戦艦のような巨大機械、さらに「フローティア」と呼ばれる歩行する都市が登場するという。

 たくさんの人が集まるフローティアでは地位の高い指導者のような人物もいるが、多くの人類は単独あるいは小規模な軍団を形成し自然や外敵と戦うという、おおよそ文明的な生活からは遠ざかった生活を送っている。プレイヤーもそれに合わせソロプレイや、クランを結成して集団でのプレイができる。一匹狼の気ままな生活も、軍団を率いての海賊行為や交易など大事業を成し遂げることもできる。

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(画像はSteam | 『Last Oasis』より)

 ビルディング要素も大きな特徴だ。戦いに利用するウォーカーズはプレイヤーがデザインすることができ、小型のものから巨大戦艦まで、リソースが許す限りかなり自由に製作できる。ウォーカーズだけでなく、基地を作ることもできる。石造りの堅牢な要塞を作ることもできるが、木製で重量を軽くすれば、ウォーカーズで運ぶことも可能だ。

 プレイヤーキャラクターは動的なスキルツリーを持っており、片手剣や両手剣、メイスといった武器を使用し続けることでスキルが上がっていく。遠距離攻撃の手段はバリスタや投石機といった武器を設置して使ったり、ショットガンのような携帯できる銃も登場するようだ。歩行器械による二次元的な移動だけでなく、グラップリングフックを使った立体的な移動が大きな特徴の戦闘となる。

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(画像はSteam | 『Last Oasis』より)
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(画像はSteam | 『Last Oasis』より)

 風力を使った歩行機械のアイデアは、物理学者で彫刻家のテオ・ヤンセン氏の「ストランドビースト」に影響を受けていると考えられる(参考映像)。ゲームのなかで動く個性的な歩行機械は、実は現実世界で作られた機械だと思うとロマンがある。ほかに類を見ない個性的な機械が登場し、オアシスで生き残りをかけて戦うというテーマにピンと来る人は少なくないだろう。ベータテスト開催時期は未発表だが、興味のある人は今のうちに登録してみてほしい。

ライター/古嶋誉幸

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