サイゲームスは、PlayStation 4向けタイトル『GRANBLUE FANTASY Relink』の開発体制が変更となったことを発表した。
『GRANBLUE FANTASY Relink』は、モバイル端末向けソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』のスピンオフタイトルとなるアクションRPG。原作に登場するキャラクターたちがアクションRPGとして新たに描かれる点が大きな特徴で、開発は『ベヨネッタ』シリーズなどさまざまな3Dアクションゲームを手がけるプラチナゲームズと共同で行われていた。
開発はゲームプレイ映像が公開されるほどには進んでおり、基本的なシステムは形になっているようだ。主人公のグランを含め、カタリナやラカム、そしてイオが戦う様子を確認できる。
しかし2019年2月5日に、その開発体制が変更となることが発表。プラチナゲームズの開発契約が終了し、今後はサイゲームス一社での開発体制に移行することとなった。なお、プラチナゲームズ側からも発表が行われている。
本作は2016年9月に発表され、当初は2018年発売予定だったものの、現在は発売日が未定となっている。
サイゲームスは2014年ごろから家庭用ゲーム機向けにタイトルを展開しており、2019年にはアークシステムワークスと手を組んだ『GRANBLUE FANTASY Versus』という対戦格闘ゲームも展開予定。自社で「Cyllista Game Engine」という家庭用ゲーム機向けのゲームエンジンも制作しており、モバイル端末のみならずさらに手を広げるという考えがあるものと思われる。
プラチナゲームズはスクウェア・エニックスと協力して『NieR:Automata』を開発したり、さまざまなパブリッシャーと組んで作品を展開している。しかしながら『ベヨネッタ2』はパブリッシャーがセガゲームスから任天堂に変更となったり、マイクロソフトと共に制作していた『Scalebound』の開発が中止したりといったことが起きている。
GamesIndustry.bizの記事によれば、ゲーム開発者カンファレンス「Reboot Develop 2018」でプラチナゲームズは、パブリッシャーにコントロールされないため自社でパブリッシュを行いたいという旨を話している。この件と『GRANBLUE FANTASY Relink』開発体制の変更に関する関連性は不明なものの、プラチナゲームズがデベロッパーとしての矜持を持っていることは間違いないだろう。
ライター/渡邉卓也