2019年2月18日に第71回全米脚本家組合賞の受賞結果が発表され、ビデオゲーム部門では『ゴッド・オブ・ウォー』が受賞した。賞はマット・ソフォス氏、リチャード・ザングランデ・ゴーバート氏、そしてコーリー・バルログ氏を中心とした、ナラティブ・デザイナーに授与される。
OMG!!!😳
— golrab of the frost (@corybarlog) February 18, 2019
Im not sure if this is real or the edibles but im going with it! Thank you to all the brilliant devs @SonySantaMonica and to our writers Rich, Matt, Orion and Adam!
Thank you to all the nominees whose work continues to inspire!
One hell of a ride my friends!
❤️🍻 pic.twitter.com/LlOJ1QKboa
全米脚本家組合賞は1948年に設立された由緒正しい賞だ。映画、ドラマ、アニメ、ラジオ、クイズ番組、子供番組、ニュースの解説や特集など幅広く脚本を扱っており、ビデオゲーム部門は2008年に新設された。対象作品は全米脚本家組合の管轄下、もしくはイギリス、カナダ、ニュージーランドなど、団体交渉協定のもとで作成されたものに限られている。
第71回全米脚本家組合賞のビデオゲーム部門でノミネートされたのは、『ゴッド・オブ・ウォー』、『アサシン クリード オデッセイ』、『Batman: The Enemy Within』、『Marvel’s Spider-Man』、『Pillars of Eternity II: Deadfire』の5作品。見事に『ゴッド・オブ・ウォー』が受賞に輝いた。
『ゴッド・オブ・ウォー』は北欧の地で神であることを隠し、家庭を築いていたクレイトスが最愛の妻を亡くしたシーンから物語が幕を開ける。遺灰は九界で一番高い山の頂から撒いてほしいという妻の遺言を実行に移すために、息子のアトレウスと共に旅に出る。
ビデオゲームには異色な「遺灰を撒く」という巡礼的な目的、そして父クレイトスと息子アトレウスの関係が徐々に移り変わっていく繊細な感情描写が本作のシナリオの評価を高めたといえるだろう。
■第71回全米脚本家組合賞のビデオゲーム部門のノミネートと受賞結果
『ゴッド・オブ・ウォー』(受賞)
『アサシン クリード オデッセイ』
『Batman: The Enemy Within』
『Marvel’s Spider-Man』
『Pillars of Eternity II: Deadfire』
■歴代の全米脚本家組合賞のビデオゲーム部門受賞作品
2008年『Dead Head Fred』
2009年『スター・ウォーズ フォース・アンリーシュド』
2010年『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』
2011年『アサシン クリード ブラザーフッド』
2012年『アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス』
2013年『アサシン クリード III レディ リバティ』
2014年『The Last of Us』
2015年『The Last of Us Left Behind ‐残されたもの‐』
2016年『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』
2017年『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』
2018年『Horizon Zero Dawn』
2019年『ゴッド・オブ・ウォー』
ライター/福山幸司