生まれたばかりの「人工知能」となってサイバーパンクな都市を進む。パズルアドベンチャー『7th Sector』日本語対応でSteamにて配信

 ロシアの個人開発者セルゲイ・ノスコフ氏によるサイバーパンク・パズルアドベンチャー『7th Sector』Steamで配信開始された。インターフェイス、ゲーム中の字幕とも日本語に対応しており、価格は税込み1320円。発売記念して3月13日まで15パーセントオフの1122円でセールを行っている。

 本作では物語や舞台設定はほとんど説明されておらず、プレイヤーはわけもわからないままゲームをプレイし始めることになる。ただし、断言はできないものの、主人公は情報の海から生まれ自我に目覚めた人工知能であることが冒頭では強く示唆されている。

 ゲームの冒頭はテレビ画面に写るノイズから始まり、人型のシルエットがやんわりそこには写っており、少し操作していくとそこから電気信号のようなものが生まれる。プレイヤーはこの電気信号を操作し、ケーブルを伝って移動し、近くにあるケーブルに乗り移ったり、機械を動かしたりしてパズルを解いていく。

 このケーブルのパズルは少々単調だが、これはまだ序盤だ。しばくするとロボットに乗り移ることができて、プレイヤーは一次元的な存在なものから、三次元の身体を持つ存在へと進化することができ、パズルもそれによって変化していく。とはいえ、本作には多少のアクション要素はあるものの、あくまでパズルに重きが置かれたゲームである。

 本作の説明のなさ、奥行きがある背景によって「物語らしきもの」を語っていく手法は、『INSIDE』を彷彿とさせるかもしれない。サイバーパンキッシュな近未来の陰惨だが美しい光景は圧巻で、電子的な暗い音楽も相まって、なかなか引き込まれるものがある。

 注意点として、ゲームが始まったときに、設定から日本語を選択する必要がある。ゲーム中に登場する字幕がパズルのヒントになっているので、ここは日本語でプレイしよう。日本語には対応しているが翻訳がやや粗いが、意図を掴むことは可能だ。また別の問題点として、ゲームパッドを使ったときのチュートリアルの表示がPC版のままになっている。後者は、

 本作の操作に関しては、PS4コントローラーでは決定ボタンは×ボタン、キャンセルは〇ボタン、ダッシュは□ボタンである。Xboxコントローラーでは、決定ボタンがAボタン、キャンセルがBボタン、ダッシュがXボタンになる。ゲーム中では決定は「Eキー」とPC版のまま表示されてしまうが、ここはPS4なら×ボタン、XboxならAボタンを押せば大丈夫だ。

 本作のボリュームは5時間ほど。この人工知能(?)の進化の先には何が待っているのか。ぜひ最後まで見届けて欲しい。

ライター/福山幸司

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ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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