カナダのスタジオSkyBox Labsは、2Dアクションアドベンチャーゲーム『Stela』を発表し、アナウンストレイラーを公開した。Xbox One、PC向けに2019年内に発売予定としている。
『Stela』は神秘的な街、狩猟の森、巨大な遺跡を旅する女性が主人公の2Dパズルアクションアドベンチャーゲームだ。トレイラーでは落ち着いた風景のなかに人型のような謎の生物が現れたり、寒そうな雪原を移動したり、オブジェクトを利用してパズルを解いていく様子が描かれている。2Dアクションアドベンチャーというジャンルでは珍しく、カメラがダイナミックに変化していくシネマティックな演出もあるようだ。
「星」や「惑星」を意味する言葉である「Stela」。どうやら自然を克服するだけではなく、SF要素もあるように見受けられる。トレイラーの最後には宇宙人が作ったような謎の建造物まで登場する。古代遺跡の謎は宇宙人に繋がっているのかもしれない。霧がかった暗い雰囲気は『INSIDE』、エキゾチックで荘厳な音楽はどこか『風ノ旅ビト』を彷彿とさせる。
開発のSkyBox Labsはあまり聞きなれないスタジオかもしれないが、実は少数精鋭のインディースタジオではない。『Age of Empires II』や『Age of Mythology』、『Minecraft』などMicrosoft Studiosと共に開発し、『EA Sports UFC』ではElectronic Artsと共に開発している。シリーズ最新作『Halo Infinite』の開発にも携わっている100人規模のスタジオである。
2011年に設立し、自社パブリッシャーでは4作目。スマートフォン向けに2013年に『Dragon Arena』、2015年に『Parade Runner』を発売。2016年には傭兵を雇って麻薬カルテルを壊滅させるストラテジー『TASTEE: Lethal Tactics』をSteamで配信している。どうやら大型タイトルに携わりつつ、合間を縫って自社のオリジナルタイトルを開発する方針のようだ。いわば本作はUbisoftの『Child of Light』のような、比較的大きいスタジオの中で少数チームが作ったインディーゲームといえるだろう。
本作はトレイラーを見る限り、それほど言語依存をしていなさそうなので、ローカライズを待たずに発売と同時にすぐ楽しめそうだ。開発スタジオSkyBox Labsと共に、本作に注目しておこう。
ライター/福山幸司