2009年にTerminal Realityによって開発された『Ghostbusters: The Video Game』のリマスター版『Ghostbusters: The Video Game Remastered』が正式に発表された。移植開発はTPS『World War Z』のSabre Interactiveが担当。対応プラットフォームはNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One、PC(Epic Games Store)。2019年内の発売を予定している。
オリジナルとなる『Ghostbusters: The Video Game』は映画『ゴーストバスターズ2』の続編に当たるストーリーが描かれる。プレイヤーは「ゴーストバスターズ」の新人社員として、映画でおなじみの仲間とともに街を騒がすゴーストたちと戦う。プロトンパックを背負い、PKEメーターでゴーストの存在を探し出し、ゴーストトラップで捕獲。誰もが夢見たゴーストバスターズの仕事を実際に体験できるゲームだ。
本作のためにアップグレードされたInfernal Engineは、映画さながらのプロトンビームを再現するほか、VELOCITY物理エンジンによりさまざまな物体が破壊可能となっている。これはゲームプレイにも関係しており、物を破壊するたびにクライアントから罰金を課せられてしまう。稼いだお金はガジェットのアップグレードに利用できるので、できるだけ物を壊さないようにゴーストを捕獲する必要がある。なおオリジナル版は最大3人までの協力マルチプレイに対応していたが、公式サイトを見る限り残念ながらリマスター版には搭載されていないようだ。
ゲームにはオリジナルの映画からキャストが多数出演しており、ゴーストバスターズのピーター・ヴェンクマン博士(ビル・マーレイ氏)、レイモンド・スタンツ博士(ダン・エイクロイド氏)、イゴン・スペングラー博士(ハロルド・ライミス氏)、ウィンストン・ゼドモア(アーニー・ハドソン氏)は、本人を再現したモデルに本人が声を当てている。
ほかにも『ゴーストバスターズ2』で最大の敵であるヴィーゴ大公の声を担当したマックス・フォン・シドー氏、イヤミな市環境保護局局長のウォルター・ペックを演じたウィリアム・アザートン氏、ゴーストバスターズの秘書を演じたアニー・ポッツ氏、精神科医として登場したブライアン・ドイル=マーレイ氏など、登場していない主要キャラを挙げたほうが早いのではと思うほどメンバーは豪華だ。ちなみに、ディナ・バレット役のシガニーウィーバー氏は残念ながら出演していない。
今回発表された『Ghostbusters: The Video Game Remastered』でも音声の差し替えなどは発生しておらず、オリジナルのキャストはそのまま続投となるようだ。
ゲームの脚本も映画の脚本を担当したダン・エイクロイド氏とハロルド・ライミス氏が執筆。ゲームではゴーストバスターズのメインテーマも流れる。多くの権利が入り組んでいるため、SteamやPS Storeなどのダウンロード販売はすでに終了済み。これまでゲームを手に入れるにはパッケージ版を購入するしかなかった。日本語版は残念ながら登場していないものの、映画から続く新しい「ゴーストバスターズ」のゲームとして『Ghostbusters: The Video Game』は高い評価を受けている。
なお、2020年夏にはオリジナルの『ゴーストバスターズ』の流れをくむ新作映画の公開も予定されている。令和になっても引き続き『ゴーストバスターズ』ユニバースが楽しめそうだ。
ライター/古嶋誉幸