映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を題材にした新作ホラーゲーム『Blair Witch』のゲームプレイ映像が公開された。
対応プラットフォームはXbox OneとPC(Steam、GOG.com)、発売予定日は8月31日。『Layer of Fear』や『Observer_』といった作品で高い評価を得た開発スタジオBloober Teamが手掛けており、原作映画を配給したライオンズゲートのゲーム部門LionsGate Gamesと共同で開発を進めている。
映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は1999年に公開された作品だ。1994年、「魔女伝説を題材としたドキュメンタリー映画」の撮影のため、モンゴメリー大学映画科に所属する3人の若者がメリーランド州バーキッツビルにあるブラック・ヒルズの森へと入るが、そのまま消息を絶ってしまう事件が起きた。この映画は、そんな彼らの残した撮影フィルムを遺族の了承を得て公開した……という設定の、フェイクドキュメンタリー作品となっている。
ゲーム版『Blair Witch』では、その若者たちが消えた2年後の1996年、ふたたびブラック・ヒルズの森が舞台となる。消息を絶ったひとりの少年を探すため、元警官のエリスが森を探索するというストーリーで、プレイヤーはエリスが抱えている心の傷と、ブレアの魔女がかけた森の呪いの恐怖に立ち向かう。
今回のゲームプレイト映像では、E3で発表されたトレイラーでは見られなかった愛犬バレットとの謎解きの一部が紹介されている。ゲーム中にはバレットを可愛がることもでき、恐怖と戦う中での唯一の癒やしになっている。そのほか、廃墟の探索や謎のモンスターに襲われるシーンや、ゲームのもうひとりの相棒であるジェスと電話で話すシーン、そしてハンディカメラを手に入れるシーンなどを見ることができる。
映像の後半には、壁に手形が大量に現れるシーンがあるが、ハンディカメラの映像には何も映っていないように見える。カメラは道中で手に入れたビデオテープを再生することもでき、狂気と現実の境界や、そこで起きた出来事を描写する重要なツールとなりそうだ。
はたしてエリスが撮影した映像も数年後に発見される運命にあるのか、あるいは恐怖に打ち勝ち呪いの森から脱出できるのか。実力あるデベロッパーによる人気映画を題材にした本作は、どのような恐ろしいものになるのか。『Layer of Fear』や『Observer_』でBloober Teamは人間の精神からくる恐怖を描いてきたが、『Blair Witch』でもその実力がいかんなく発揮されることに期待したい。
ライター/古嶋誉幸