Retro Gamesは、コモドール64の復刻コンソール「THEC64」を12月に発売する。公式サイトでは欧州を中心に予約もスタートしており、イギリスでの価格は109.99ポンド(約1万6千円)。英国の通信販売サイト「GAME」では12月12日に発売予定となっている。
以前、小型復刻版となる「THEC64 Mini」が発売されたが、THEC64はオリジナルと同じサイズとなる。そのため、コモドール64と同様にキーボードが使用可能だ。収録ゲームは鬼才ジェフ・ミンター氏の『Gridrunner』や2017年に発売された『Galencia』など、コモドール64にちなんで64本。C64モードとVIC-20(日本ではVIC-1001)モード、ゲームを遊ぶ専用のゲームカルーセルモードを搭載している。
外部ソフトウェアのインストールにも対応しており、itch.ioでリリースされているコモドール64対応ゲームなどが実際に動作する。また、HDMIケーブルを使えば720pの解像度で現行型のテレビにも接続でき、ジョイスティックも付属している。
コモドール64は1982年にコモドールが発売した家庭用コンピューターだ。1994年に終売となるまでの売り上げは1250万台以上とも1700万台以上とも言われており、Raspberry Piが登場するまではWindowsとMacに続き「世界で最も売れたPC」第3位にランクインしていた。単一のPCとしては世界最大の売り上げを誇っている。
日本での知名度はあまり高くないが、売り上げ台数からもわかるとおり海外での知名度は高い。itch.ioではC64タグがつけられたゲームが280本以上登録されている。ほかにも、農業シム『Farming Simulator』のC64版がリリースされたことも記憶に新しい。
ほかの復刻レトロコンソールと違いゲームのインストールが可能なTHEC64は、収録作品以上に豊富なゲームライブラリを持っているといえるだろう。
日本での発売は未定だが、かつて日本でも発売されていたC64に懐かしさを感じる方も少なくないだろう。クラシックゲームから最新のC64ゲームまで遊べるTHEC64は、ファンにはたまらないものになりそうだ。
ライター/古嶋誉幸