2016年に存在が明かされ、2019年に「2022から2023年にリリース予定」(参考記事)と見通しが立てられた協力型強盗FPS『PAYDAY 3』の続報が公式Twitterアカウントにて伝えられた。
『PAYDAY 2』では自社製のゲームエンジン「Diesel Engine 2.0」が使用されていたが、今回のツイートによるとゲームに使用されるエンジンはUnreal Engineに変更となった。また、現在はデザインフェーズ中で、発売日は未定とされている。
ツイートにはゲームのスクリーンショットと思われる画像が添付されている。どういったシーンかは不明だが、キャラクターが向かい合っているスクリーンにはTwitterによく似た3カラムのウェブサイトが表示されているように見える。
『PAYDAY』シリーズは強盗をテーマにした協力型FPSだ。4人のチームを組んで銀行などに押し入り、金庫を破り現金やさまざまなアイテムを回収、警察の追跡をかいくぐり脱出を目指す。稼いだお金で新しい武器や装備を購入し、さらに困難な強盗に挑む、RPG要素を持った『Left 4 Dead』の銀行強盗版といえるゲームだ。
とくに2013年にリリースされた2作目『PAYDAY 2』は大ヒット。映画『ジョン・ウィック』や『スカーフェイス』とコラボしてゲーム内にキアヌ・リーブス氏そっくりのジョン・ウィックやトニー・モンタナを登場させるほどの影響力を持つゲームとなった。
しかしその後、権利元のStarbreeze Studiosはヒット作に恵まれず、『OVERKILL’s The Walking Dead』の失敗で『ウォーキングデッド』の権利を持つSkybound Entertainmentと決別。2018年末にストックホルム地方裁判所に再建申請を提出し、受理された。
その際にCEOは退社。インサイダー取引により同社の元最高財務責任者が逮捕されるなどゲーム開発以外の部分で問題を抱えている。ただし、ゲームを開発する同社の子会社Overkill Softwareはこの再建申請の影響は強く受けないとされている。
2020年現在、Starbreezeの主な収入源はやはり『PAYDAY 2』であり、6月には新しい大型アップデートとDLCがリリースされた。
まだ開発は初期段階ということで、発売日やゲームの詳細などはまだ公開されていない。それでもゲームの開発が続いていることは、ファンを安心させるに足る情報だといえるだろう。
ライター/古嶋誉幸