市場調査会社NPDのアナリスト、マット・ピスカテラ氏が、2010年代のビデオゲームの売り上げに関するデータを公開した。
それによると、2010年代のアメリカでもっとも売れたのは『Grand Theft Auto V』(以下、GTAV)。2013年にリリースされ、売り上げは1億1000万本を突破。映画などゲーム以外の作品も含め、単体エンターテイメント作品としても史上最大の売り上げを達成している。同梱されているマルチプレイ用『GTA Online』の人気も高く、定期的に新たなイベントやゲームの拡張が続いている。
1位の『GTAV』などを除くと、トップ10の実に7つを『Call of Duty』シリーズが占めている。シリーズでもっとも売れたのは2010年に発売された『Call of Duty: Black Ops』。その2作目であり2012年に発売された『Call of Duty: Black Ops II』がそれに次ぐ。
さらに2010年代のビデオゲームの売り上げトップ15で見ても、そのうち10作がシリーズ作品となっている。最新作『Call of Duty: Modern Warfare』も、2019年10月のリリースから3ヶ月連続でベストセラーゲームとなるなど、2010年代のアメリカは『Call of Duty』の年代だったと言えるだろう。
https://twitter.com/MatPiscatella/status/1217953652779798528?s=20
そのほか、7位には『GTAV』と同じくRockstar Gamesの『Red Dead Redemption 2』がランクインしている。2018年の発売から2年でのランクインで、おなじく2018年発売の『Call of Duty: Black Ops IIII』に売り上げで勝っている。
10位は『Minecraft』。2009年に発売され、さまざまなプラットフォームに移植。若年層を中心に幅広い支持を集めるゲームだ。YouTubeで2019年にもっとも視聴されたゲームとしても知られている。
NPDは、米国におけるハードウェアとアクセサリの売り上げデータも公開しており、それによると2010年代にもっとも売れたハードはPlayStation 4で、2019年にもっとも売れたハードウェアはNintendo Switch。
また、2010年代にもっとも売れたアクセサリはPlayStation 4のDUALSHOCK 4、2019年にもっとも売れたアクセサリはNintendo SwitchのProコントローラーとされている。
2019年のビデオゲームの売り上げを含むNPDの調査結果はピスカテラ氏の動画で確認できる。
ライター/古嶋誉幸