体力や精神力が衰えていく中、いくつになってもゲームを楽しむことはできるのだろうか? 少なくともインターネット上を見る限りでは、60歳や70歳を超えてもゲームをプレイする人たちは多数存在するようだ。
海外フォーラム「Reddit」のユーザーのJohnwarf123氏が、72歳の祖父が『Call of Duty: Modern Warfare 2』をプレイする姿を掲示板に投稿した。それを見て、同じく高齢者のゲーマーや、ゲームのフレンドに高齢者がいるユーザーが、それぞれいかにゲームを楽しんでいるのかメッセージを投稿した。それもレトロゲームではなく、最新のゲームとなっている。
RedditユーザーのひとりYorkshieBoyUS氏は、自身が66歳のゲーマーだとコメントしている。YorkshieBoyUS氏は30歳になる息子の影響で『Titanfall』のマルチプレイを遊ぶようになり、いまでは『Battlefield V』を遊ぶほか、毎日『Apex Legends』をプレイするヘビーなプレイヤーだ。お気に入りはバンガロールで、スモークランチャーで危険を回避する戦い方を好むという。
この書き込みに対しほかのユーザーたちは、「いいね!私はゲームを一生遊ぶつもりです」、「老人ホームでLanパーティするのが待ちきれない」、「GRAN-Partyだね!」といったコメントを寄せている。
また、「年齢が競技的なゲームをプレイする妨げになっていますか?」という質問に対しては、やはり反射神経の衰えは感じているが、それ以上に問題なのは長時間モニタを見ることだと氏は返答した。いくつかのブルーライトカットグラスを試しているという。氏はいわゆるテニス肘も患っており、長時間のプレイは難しいようだ。
子供の影響を受けてゲームを遊ぶというのはよくある例のひとつのようで、3rdLevelRogue氏の投稿によれば、63歳になる父親は初代PlayStationの時代に少しゲームを遊んでいただけだったが、数年前に氏から『The Elder Scrolls V: Skyrim』を教えてもらい夢中になってプレイしていたという。
1970年代半ばからビデオゲームを遊び続けているベテランゲーマーも数名書き込んでいる。tomdeg氏は現在66歳。投稿によれば、現在は『Call of Duty: Modern Warfare』、『Zombie Army 4』を毎日遊んでいるという。VonAdder氏は55歳。1972年に発売されたゲーム機「オデッセイ」を所有していたと伝えている。
このほか、あらゆる種類のゲームを遊ぶという70歳の父親や、『DOOM』シリーズをすべてプレイしているという83歳の祖父、『Call of Duty』シリーズファンでXbox 360の『Call of Duty 2』がお気に入りだという60代の父親など、ゲームを楽しむ高齢者の情報が寄せられている。
なお、最初の投稿で姿を見せたJohnwarf123氏の祖父は、実はどうやら普段からFPSをプレイするタイプではないようで、「ゲーマー以外だと両方のスティックを同時に操作することに慣れていない」といった彼がゲーマーかどうかを疑問に思う意見も寄せられている。
一方で単純にFPSをプレイしなれてないのではないかということで、「『Call of Duty: Modern Warfare 2』を始めるのに遅すぎるなんてことはありません」とゲームに挑戦する様子を賞賛するコメントも寄せられている。
だが残念ながらその後、スレッドは荒れ始め、最終的にモデレーターによって停止させられた。しかし、いくつになってもゲームをプレイできるという多くの情報は、これからそうなるゲームファンにとっても明るい話題だろう。
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これまでにも1400回以上ゲーム内で死んだという『ダークソウル』おじいちゃんや、『スカイリム』でバイオレンスな冒険を繰り広げる「スカイリムおばあちゃん」など、高齢ながらもゲーマーである方々はこれまでたくさん確認されてきた。ユーザーのコメントにあった「老人ホームでLanパーティ」も、いまから数十年後には当たり前の姿になっているのかもしれない。
ライター/古嶋誉幸